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(短編集)
遠まわりする雛
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遠まわりする雛の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 1~20 1/3ページ
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『遠まわりする雛』 高校生が学校で起こる事件?を推理して1つ1つ解決していく、 「栞と嘘の季節」に繋がっていってるのかなと思いました。 | ||||
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補填エピソードが多めの短編集ではあります。テンポが良いです。 古典部メンバーのそれぞれの人間模様が見れて満足です。 | ||||
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アニメでも随分感心した覚えがあるんですが、4章「心あたりのある者は」は短編ながら筋道立てた論理の展開が素晴らしく、これぞ日常ミステリーと思わせてくれるほど良かったです。 あんな短い言葉の中からあそこまで広げられるとは… 数学の教諭の話は若干無理がありそうな気もしますが、全体としてのクオリティはとても高いです。 | ||||
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七作の短編によって古典部の人間模様が動いていく様が楽しめます。 個人的には「手作りチョコレート事件」が胸にズッシリ来ました。折木奉太郎と福部里志の友情や、彼ら世代特有の葛藤が浮き出てくるからです。 他の方のレビューで、“折木が重大な罪を犯した”と指摘されていて、なるほどそういう見方があるのかと思いました。しかし、折木は罪を犯してまで里志の葛藤に寄り添いたかったのだ、と私は捉えました。 たしかに、ディテールにおいて物語として破綻しているという読み方も出来ますが、古典部の彼ら彼女らの心情の機微というのを、極端にデフォルメして青春小説に仕立て上げるという点で、作者の試みは成功していると思います。 まだスマートフォンのない時代のお話。こういう嘘みたいな青春が読み継がれていったっていいんじゃない? | ||||
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本シリーズは学園推理小説でありながら、比較的全作品に共通してファンタジー色が薄いです。 なんだか実際にありそう、そんな感覚で読めます。 本作はそんなファンタジー色を抑えた古典部シリーズにおいて「推理」より「物語」を重んじた作品であったと読んだあとに感じました。 おすすめです。 | ||||
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タイトルの遠まわりする雛は、全七編のうちの一つでありながら 折木君と千反田さんを取り巻く何かが変わっていくマイルストーンでもあるように思う。 であれば二人を取り巻く福部君も伊原さん必然なのかもしれない。 あぁ若いっていいなぁ。思い出せないけど・・・。 | ||||
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ターニングポイントとは言い切れませんが、登場人物の心のゆらぎが見え隠れしはじめる巻です。 このシリーズはそれほど恋愛の機微を感じさせない印象でしたが、やはりそこは高校生。 ボーイミーツガール要素を完全にスポイルすることは健全な青少年たちの物語として、一抹の違和感が出てきてしまいます。 しかも千反田さんは才色兼備の御令嬢。 一部の登場人物たちは大人でも言わないような凝った台詞まわしや異常な洞察力を発揮し、 一般の高校生とは思えないほど。 既刊を含めた感想として、読み物としては面白いものの、キャラクタに感情移入するポイントが少なかったです。 今作からは、キャラクタの内面の変化を示唆しはじめ、小説の中での「時の経過」の説得力と、 「シナリオを彩る新たなエッセンス」を順当に賄ってきたな、と感じました。 | ||||
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なかなか面白いです。連作の為の中弛み感じずサクサクと読めましたが後2巻もすぐ読んでしまいそうです。 | ||||
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TVアニメ『氷菓』の中で、主に千反田と折木の2人の関係とその人間性を描いた1話完結のストーリーを時系列順にまとめた原作短編集です。 表題作と同じ”遠まわりする雛”では、由緒ある家柄に生まれた千反田えるの美しさに見惚れてしまう折木奉太郎が描かれていますが、アニメでは狂い咲きの桜の下で2人が将来について語り合う美しい映像で締め括るのに対し、原作では千反田の実家の縁側で夕暮れ時から星空を仰ぎ見つつしんみりと会話をして幕を閉じます。 生き雛の美しさはアニメでは映像を動かすことで表現されていましたが、小説では活字ながら十二単衣という衣装の美しさ、それを見た人の心のときめきなど表現されていてアニメの描写を補うのに十分な文章でした。 以下やや個人的な感想ですが、千反田の人格・責任感の強さと何にでも好奇心を持つ性格は、いわば彼女の公と私を表しているように思います。その証拠に、生き雛祭りの本番中は「わたし、気になります」という知的衝動を抑え、大役を果たすことに専念していた千反田が、解放されてようやく折木と2人きりになったときその聞きたくてしょうがなかったことを改めて持ち出します。 千反田にとって折木は、がんじがらめの自分の人生の中で唯一リラックスできて、本来の自分らしさを出せる癒しの場なのではなかったでしょうか? 他にも、この2人や古典部の仲間がどんな人物像なのかを知る上で重要なエピソードがたくさん盛り込まれています。 古典部シリーズの中でも僕が特に好きな作品を集めているのがこの1冊です。 | ||||
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『大罪を犯す』で、千反田さんが人世の教訓を教えてくれた。 「わたし、怒らないことがいいこととは思いません」~ 「たとえば、傲慢なところがまったくない人は、自信のない人のこと」 「誰からも強欲と言われない人は、きっと家族を養うのも難しい」 「人が誰にも嫉妬しなければ、新しい技術が生まれるとは思えません」 あと全体的に、アニメ氷菓よりも、折木の心の声が文字にされることで心の動きが表現されていて良かったです。 | ||||
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古典部シリーズ大好きです。二人の距離の概算のアニメ化待ってます! | ||||
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古典部シリーズ順番に読んでいるので事情も理解できました。 ここに出てくる高校生たち、みんなそれぞれ優秀ですごいなーと思っているのですが、 特に今回は千反田。今まではまっすぐで美少女でお嬢様、というだけで、 ダマされやすそうだ、と思っていましたが、 前回は高校生にしてすごくお料理が上手!ということがわかりました。でも今回、 お嬢様という環境があるからでしょうが、着物をすでに小紋を着て、村のお役目の関係から十二単も! そして、親の名代で神社にあいさつ!田舎の村同士の大人の事情も分かっていて、それを収めることもできる! 田舎の公立の進学校においてトップ5に入る成績!やはり、すごいなー しかも、自分は人生地元のために尽くそう、と自覚している・・・おとなー それにしても、彼らが私から見て幸せでいられるのは、田舎で人生を送っているからじゃないかなー、という気はします 東京ならここまでの自然も行事もなく、したがって、心をいやす風情もなく、・・・神経や頭をフルに使うことばかりになってしまうかも。 このちょうど良い知性と自然・風物のバランスは、日本人でないとこの本を読んで実感し、楽しむことはできないと思うので、 このシリーズを読むとき、日本人でよかったなーと思います。 ミステリーとして、私はこの本を読んでいないので、そういう観点ではほとんど何もわからない、気づかないのですが、 贋札の話の時は、このやり方はラルジャンというフランス映画と同じだ、と思い、 あの映画はトルストイが原作だから、ずいぶん昔からあった犯罪のからくりである、とは思いました。 今の時代でもあのやり方で詐欺を働くということは行われているのかしらん? とにかく、もしこれだけ知的な自分と仲間の高校生活だったら、ずいぶん楽しかったろうなー、とうらやましいです。 現実にはありえない、理想かな。 | ||||
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青春の日常をミステリの形式を借りて描く「古典部シリーズ」第四作。 第四作といっても、本書に収録された七つの短編の時系列はバラバラ。 「やるべきことなら手短に」「大罪を犯す」は、第一作『氷菓』の作中時間における出来事。「正体見たり」は、第一作と第二作『愚者のエンドロール』のあいだの出来事。「心あたりのある者は」「あきましてあめでとう」「手作りチョコレート事件」「遠まわりする雛」は、第三作『クドリャフカの順番』と第五作『ふたりの距離の概算』のあいだ…となっています。 あらためて時系列を考えて読んでみると、千反田を触媒として奉太郎が変化していく過程がよくと伝わってきました。全体的にミステリとしては弱いのですが、青春小説としての魅力は十分です。 たとえば学園祭を描いた第三作以降の作品は、千反田に対する奉太郎のある感情が芽生えていく様子が如実に伝わってきます。とくに、千反田を嘘で傷つけた里志に対する怒りを見せた「手作りチョコレート事件」と、千反田への恋心を自覚する「遠まわりする雛」は、青春小説の王道をいく内容となっていたと思います。 | ||||
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読み始めた後にレビューを読んで、本作が古典部シリーズの4作目だということを知りました。気がついていれば、まず1作目を読んだのですが・・・、ちょっと残念です。 ヒロイン千反田さんは、小市民シリーズの小佐内さんに比べればかなり現実的な分やや物足りない気もしますが、現実的ゆえに、彼女と彼女に惹かれる折木くんの物語を読みながら、記憶の底の方になってしまったその頃の事ごとを思い出したりして、楽しむことができました。 当然、身近な謎も現実的なので、ミステリとしての迫力等はありません。小市民シリーズは、表紙がそれを物語っていますので勘違いも少ないと思いますが、本作では注意が必要と思います。 本書は短編集の構成で、最後に表題の”遠まわりする雛”が入っています。十二ひとえを纏った千反田さんの美しさ、雅さが伝わってきて、それをごく間近で眩しく見た折木くんはどうするのか、続きが読みたくなります。 次、5作目の”ふたりの距離の概算”に行きます。 | ||||
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久しぶりにこのシリーズを読みたくなって手にとりました。 これまでの本とは異なり短編集ということで、少し浅い感じを予想していたのですがまったく違いました。 主人公たちもそうですし、のこりの二人の関係も進んでいってさらに続きが読みたくなります。 シリーズものはさきが気になってしまうので、完結してから読むべきだったのかもしれません。 とても面白かったです。 | ||||
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それぞれの短編、とても完成度が高かったです。起承転結がカチッとはまっているものや、登場人物の心情の描写にスポットを当てたものなど多彩な七編でした。やはり、青春のブラックな面の描き方や、キャラクター同士の心情のぶつかり合いは、巧いなあと思わされます。 とてもおもしろかったです。 | ||||
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状態のよい商品を、早く確実に届けていただきました。商品状態の注記も参考になりました。 | ||||
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古典部シリーズ4弾目です。 今回は短編集で、伊原に会う前の話や、合宿の話など読みやすく面白かったです。 | ||||
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古典部シリーズ・一年生編完結。この『遠まわりする雛』では、今までの各長編の合間に起こっていた事件を集めた短編集である。趣の異なる7つの短編から構成されており例にもれず、古典部4人の心の機微が丁寧に描かれているといえるだろう。 本短編集で特に素晴らしいのは、『心あたりのある者は』、『手作りチョコレート事件』、そしてタイトルにもなっている『遠まわりする雛』だろう。 『心あたりのある者は』は、奉太郎とえるが、ごく短い校内放送から、その裏で何が起こったのかをディスカッション形式で推理していくというものであるが、このシリーズの推理の中では最も素晴らしく出来が良い。日常ミステリーとしては最上の出来ではないだろうかと思うので一読をおすすめしたい。 『手作りチョコレート事件』はバレンタインデーに古典部が遭遇する事件を描いたものであり、何だかほのぼのした題名の割にシリーズ通しても最もビターで後味の悪いものに仕上がっていると思う。この短編で特筆すべきは奉太郎の親友でもある福部里志という登場人物だろう。おそらく彼は古典部4人の中で最も複雑で、面倒な性格を有した人間である。それは前巻『グドリャフカの順番』でもその一端が垣間見えていたが、この短編ではその彼の苦悩により深く切り込んだ内容となっている。若者にありがちな青臭い悩みと一蹴してしまえばそれまでかもしれないが、学生時代を思い出してみるとあながち切って捨てられる悩みではないのではないだろうか。この話で4人各々が見せる苦々しさはこの作者の真骨頂のように感じ、個人的には非常に気に入っている短編である。 『遠まわりする雛』は、この巻でも時系列においても最後にあたる短編であり、「生き雛祭り」の準備最中に起こった事件を描いたものである。本短編は事件自体それよりも、省エネ主義をモットーとしてきた奉太郎が自身のアイデンティティを崩壊させかねない思いをついに自覚してしまうことに重きが置かれている。二年生編への4人の微妙だが確かな関係の変化を感じさせてくれる一本である。 本巻で1年生編が完結したので巻降順ではなく、短編と長編を時系列順に読んでみるのもまた面白いかもしれない。 | ||||
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氷菓シリーズ(今のところ)唯一の短編集。 本題にもなっている「遠まわりする雛」は、氷菓シリーズで私が一番好きな作品です。 主要キャラクターに関する描写も多く、何度読んでも楽しめます。 | ||||
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