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百舌の叫ぶ夜
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百舌の叫ぶ夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全90件 61~80 4/5ページ
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ドラマが始まって、早く先を知りたい衝動にかられ、本を読みました。裏の裏のそのまた裏があって、おもしろかったです。倉木に死なないでほしいと願いながら読みました。原作とドラマを比べながら楽しむのが私流。流血が多いけどカタルシスを味わえて満足です。 | ||||
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今日、ドラマの原作を読了しました。 警察のハードボイルドで、良かったです。 :D | ||||
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先週、録画しておいたテレビドラマの初回を見て興味が湧き、原書を読むことにした。舞台は30年前のこと。陳腐な面があるが、ストーリーは面白く、楽しめます。先に後書きを読んだ方が良いかもしれない。 | ||||
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正統派のハードボイルドそしてミステリー小説だと思います。人物の心理的描写もとても気に入りました。 | ||||
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今回、TV化されるとのことで、読み返したくなり、購入しました。やはり、モズシリーズは面白いです。映像がどんな感じになるのか楽しみにして毎回テレビを見ています。 | ||||
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ドラマ第一話を観てとてもよかったので、つい手を出してしまいました。 一言で云えば硬派。 ハードボイルドにも警察小説にもいろいろあると思いますが、突き放した恬淡さと生臭さのバランスが絶妙。 シリーズ5冊出ているようですが、おそらくこの初めのストーリーを超えることはできないでしょう。 とは言っても、登場人物たちのその後はどうしても気になるのでこれから続きも読む予定です。 あとがきがすごくいいです。 思わず膝を打ってしまうほど。 以下ネタバレかつ腐向けレビューですのでお嫌いな方はごめんなさい。 これ読んだときに最初に思い出したのは、「聖なる黒夜」でした。 あとは「わが手に拳銃を」ほか高村女史の作品群。 そして恐ろしく懐かしい「黄土の奔流 (1977年) (講談社文庫)」。 そう、明るくさわやかハッピーエンドなBLに満足できない貴腐人たちの御用達はいつの世もハードボイルドなのです。 何かのインタビューで、長谷川氏がおっしゃっていました。 これはホモソーシャルな物語でもある、と。 「でもある」どころじゃないし。 BLとの違いについては語りませんが、あえてBLとして読み返してみました。 百舌が百舌としてこの世に誕生した瞬間についてははっきりとは描かれていない。 その両親というからには美男美女で、かつ、子供たちは最愛の妻に似ていたのだろうと推察するだけ。 歪んだ過剰な愛情と、約束されていたかのように訪れる破滅の夜。 既に体内で育くまれていた雛がその夜、自由を得たというべきなのか。 百舌にとって同胞は・・・ただ一人の男であったという。 二人の関係を勘繰るのは下世話だが、止められない。 その共依存ははたして。 「ふたご~緋牡丹と白百合~(アズ・ノベルズ)」を参考に補完してみたり。 一緒に住んでもいない。 だからあるとしても本当に僅かな逢瀬なのだろうけど。 獲物を刺した夜に獣のよーに交わる美貌の双子・・・なんてベタな。 そもそも彼らは一卵性なのか。であればどうして百舌が父に「選ばれた」のか。 二卵性で、百舌はよりその母に似ていたのか。 狂気は百舌にだけ潜んでいたのか、「選ばれた」ことにより芽生えたのか。 そんなどうでもいいことが謎のまま残る。 だからこそ、忘れられないストーリー。 うん、これ、BLとしても十分楽しめる気がする。というか一昔前のいわゆる耽美小説の括りで。 麗しの兄弟愛に乾杯。 | ||||
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著者の逢坂剛さんは、1943年11/1東京生まれ、カディスの赤い星 のようなスペインもの、百舌シリーズ、 そして、映画に関するエッセイ・・・特に川本三郎さんとの共著などは、私の愛読書になっています。 さて、百舌の叫ぶ夜 ですが今度ドラマ化され4/10からTBS系列で木曜日(21:00~21:54)放映されるそうです。 という事で、あわてて本書を探しましたが、どこにも見当たりません。 それでまた文庫本を購入する羽目になってしまいました・・・3冊目です。トホホ!!・・・ 殺し屋の百舌は、フリーライターの筧を殺害する目的で尾行していましたが、ちょっと目を離したすきに逃げられ、 しかも、筧の持っていたカバンに仕組まれていた時限爆弾が爆発し、筧と巻き添えを食った一人の女性が爆死します。 しかし、この筧は、実は左翼系のテロリストで、公安の明星美希の尾行も同時に受けていました。 一方、この筧の殺害の命を受けていた、新谷は、口封じのため、暴力団 豊明興行の手にかかり、能登半島の崖から突き落とされます。 事件の捜査が進みますが、巻き添えを食って死亡した女性は、実は警視庁公安部の倉木の女房だったことが判明します。 倉木は、捜査への関与を希望しましたが、何故か退けられ、閑職に追いやられます。倉木は、捜査一課の大杉、公安の明星 の協力?を得て独自に事件の解明に着手します。そして、南米の亡国の大統領の来日もこの事件に関与しているようで・・・・・ 少し長い目の警察サスペンス小説、というべき内容のもので、一気呵成に読ませられます。 ただ、本文は、各自の視点、時間が重層的に交わって書かれていて、少しわかりにくい部分もあるかなと思います。 しかし、この文体に、この本の最大の秘密が隠されています。 なお、TVドラマは、倉木(西島秀俊)、大杉(香川照之)、明星(真木よう子)、新谷(池松荘亮)がメイン・キャストですが、ストーリーは、 原作とかなり変えているようです。 TVドラマのほうは、未見で何とも言えませんが、小説のほうは、魅力的なキャラクターのオン・パレード、 しかもどんでん返しの連続・・・傑作です!!! | ||||
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『カディスの赤い星』などのスペインものとならんで、若いころにのめり込んだのが、百舌シリーズだった。久しぶりにKindle版で読み返してみると、ところどころ忘れていたが、日本を代表するハードボイルド警察小説の傑作の一つだと感じ入った。作者がわざと乱して配列した時間軸の狂った章立てが何とも言えない効果を出している。いや、正確な時間軸に置いたらかえって平板になってしまうかもしれない読書を緊張感を持って続行できて、なおかつその時間の流れを文字を追いながら頭の中で再構成しながら読む(Kindleの場合、特に元のページに戻るのが面倒なので、必死に頭の中で記憶を反芻しつつ再構成しながら読むことになる)のが何とも言えない心地よさがあり、最後の結末まで読書の醍醐味を堪能させてもらった。 | ||||
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4月からのドラマ化、すごく楽しみです。出演者も、適任だと思います。 | ||||
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日本のミステリーでは、平凡な日常が破れて事件が起きるストーリーが多い宮部みゆきや、警察組織を精密に描いて背景としていく横山秀夫などは名作を残しているが、 激しいアクションがあるようなストーリーになると名作と言えるものは少ない。 やはり日本人はホームドラマと侍の世界でのみ強みを発揮するしかないのかと思っていたが、本書を読んで考えが変わった。 読み終える前に次作を購入した。 | ||||
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読書中。 話に夢中になってとまらな。 これを読んだら次も購入決定だなぁ~ | ||||
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警視庁と警察庁の関係は滅茶苦茶だが、娯楽小説としては非常に面白く、ついつい夜更かしをしてしまいました。シリーズ五冊を読んでみる予定で、現在四冊目です。 | ||||
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久しぶりにサスペンスを読みましたが、本著は大当たりでした。傑作として挙げる人が多いのも頷けます。 20年以上前に書かれたものですが、古さを気にせず読めました。ただ、右とか左とかアカとかの言葉は出てきます。イデオロギー対立は今よりも昔の方が過激でした。 予想できない速い展開が楽しめました。ハラハラしたいという人にお勧めです。 | ||||
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日本の推理小説部門で、常に高い評価を受けている作品である。逢坂勉が3年半の歳月をかけて書き上げたというだけに、設定やプロットは非常に良く考えられている。 新宿で起きた爆弾テロ事件、その被害者になったのが公安の刑事倉木の妻。ただ、左翼の男が自分のバッグに仕掛けた爆弾が間違って爆発したとの当初の想定は、 調べれば調べるほど大きく崩れて行く。左翼の男を追っていたとされる右翼のテロリスト、さらにそれを追う公安の女刑事。この右翼のテロリストが、主人公百舌 である。彼は一卵性双生児の一人であり、もう一人の兄弟が殺されることから時間は急展開をする。爆破事件を追う公安と、自分の兄弟を殺された百舌の復讐劇が絡み 合って、話はどんどん展開する。なかなか面白い作品であり、高品質のエンターテイメントになっている。 | ||||
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記念すべき百舌シリーズの第一作で、サスペンスかと思いきや、けっこう本格している。 あまり強調しないほうが良いのだが、この“どんでん返し”の意外性はけっこうなものだ。 本シリーズは、以降になると次第に公安ものというか、警察内部の軋轢に焦点が移っていくのだが、本作は百舌の正体という謎を含め、シリーズ中で最もリーダビリティが高い。 実は、正直なところ、評判は良いのだが警察小説というかサスペンスだから・・・と、読むのを先延ばしにしていた。 だから、あまり期待しないで読んだ分、その完成度と本格殿高さはショックだった。 なんでこんな面白い作品を読まなかったんだ、と自分を叱責もした。 その後に著者の作品をいくつか読んでみると、著者はけっこう本格指向が強いことが分かった。 だから百舌シリーズも、「のすり(漢字が出ん)の巣」まで読み続けた。 いずれもそれなりに面白いのだが、やはりこの第一作にはかなわない。 しかし、百舌の正体がアレだというのは・・・ まあ、叙述トリックというほどでもなし、本格読みは気づくだろうが。 でも、本格読みも百舌シリーズのうちで本作だけは、読んでおいて損はない。 | ||||
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幻冬舎『ミステリーの書き方』で薦めていて購入。 帯にある東野圭吾の紹介文の通り、 いたるところ罠だらけの本で、 かなり楽しめました。 読中も読後もテンポのいい 映画を見ているような感覚で、 先が気になって気になってしょうがない。 そして中盤あたりから、 想像していたストーリーがガタンと引っくり返る。 ミステリー小説では、 こういう作品を傑作と言うのではないでしょうか? | ||||
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週刊文春1986年 国内2位 過激派”黒い牙”の幹部 筧が爆殺され、まきぞえをくって公安 倉木警部の妻が死亡する。筧の暗殺を狙っていた新谷は、現場から立ち去るものの、爆殺犯と間違えられ、騒動を怖れる依頼人 豊明興業から命を狙われることになる。死亡したかに見えた新谷だったが、記憶喪失の状態で生還していたのだった ・・・ 何の予備知識もなく手にとってみたのだが、文句なく面白かった。キャラクターの造形がすばらしく、ストーリーの緊張感ある展開にぴったりあっている。特に倉木警部の冷徹さの中に見せる感情表現が良い。あっと驚く怒涛の結末。ミステリ好きには必読の書といってもいいだろう。公安警察シリーズというらしいんだが、本書を読了後、早速、残りの作品をAmazonに注文してしまったよ。 本書は、時制が前後するんで、とまどってしまうのだが、お終いまで、なかなか慣れなかったなぁ。 | ||||
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複雑に絡み合う謎と登場人物。 公安倉木と殺し屋百舌。通常、事件は刑事側が解明していくことになるが、百舌が記憶喪失となっているため、 追う者、追われる者の両者の立場から事件と謎は解明されていく。 そのためどの章を読んでも中弛みせず、読者をぐいぐい引き付ける。 強靭な精神力を持つ倉木、冷酷で残忍な百舌という、 目的達成のためには何を仕出かすか分からないハードボイルドキャラの次の行動に期待してしまう。 読んでる最中は楽しんで読めたのだが、振り返ってみると強引に感じる設定がいくつかあった。 ということで、星4つ! | ||||
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新宿で爆弾爆発事件が発生、直後、殺しを請け負う新谷は組織より用済みにされ、殺されかけたところを一命を取りとめるが、重度の記憶喪失になってしまう。一方、新宿の爆弾爆発事件で妻を失った警視庁公安課の倉木警部は、独自に捜査を始めるが…。 いろいろな柵を背負った登場人物たちが複雑に絡み合い、ストーリーは進んでいく。巧みな展開で一気に読ませるが3年半をかけて完成させたというだけあって、壮大な長編に仕上がっている。かなり衝撃的なラストがまっている。 | ||||
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Wikipediaによると、ハードボイルド(hardboiled)とは、感傷や恐怖などの感情に流されない、冷酷非情な、(精神的・肉体的に)強靭な、妥協しない、などの人間の性格を表す言葉となる。文芸用語としては、反道徳的・暴力的な内容を、批判を加えず、客観的で簡潔な描写で記述する手法・文体をいい、アーネスト・ヘミングウェイの作風などを指す。また、ミステリの分野のうち、従来の思索型の探偵に対して、行動的でハードボイルドな性格の探偵を登場させ、そういった探偵役の行動を描くことを主眼とした作風を表す用語として定着した。 この書はハードボイルドでいいのだろう。というより出てくる奴、出てくる奴皆ばかやろうなぐらいハードボイルドだ。 主人公は言うまでもない。百舌も然り、大杉も然り、明星も、都城もそうだろう。クールだ。 その個性が、著者の緻密なシナリオの中で自在に動き回る。著者の本を読むのはこれが始めてである。シナリオがしっかりしており、かつ、どんでん返しの連続、読むもののちょっこっと先を常に行く。あまり突飛だとついていけないのだが著者はそのさじ加減を知悉しているのだろう。そのためストーリーに委ねられながら、驚き、気付きが続く。 読んだ後自分が何かハードボイルドになった気がする。何か物事をクールで見ているような。それが優れたハードボイルドだと思う。 | ||||
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