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イノセント・ゲリラの祝祭
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【この小説が収録されている参考書籍】
イノセント・ゲリラの祝祭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全127件 41~60 3/7ページ
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チームバチスタからのシリーズもの. 登場人物がやたらと多く登場したことで人物の記号化が進み,あまつさえ二つ名を乱用しだしたことによって,どこか漫画のようになってしまっているのが残念だ. 終盤に発生するディベートの場面などは流石の迫力を感じるものの,初期に描いていたヒューマンドラマの色合いは薄くなっており,作品としての魅力は削がれてしまっている様に感じる. 方向性を修正しなければシリーズものとして引っ張っていくのはそろそろ苦しいかもしれない. | ||||
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ごぞんじ田口、白鳥コンビによる、 シリーズ第4弾。 東城大学医学部もいつものように登場するが、 今回は厚労省・警察等、大学の外でストーリーが展開する。 詳細は書かないが、 今回多少理屈っぽい感じもあって、 実験的な印象がある。 それ自体狙いは悪くないが、 1作、2作目と比較すると、 散漫な感じがする。 とは言えエンターテイメントとしては、 ちょっと知的でお勧め。 | ||||
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相変わらずの異色官僚白鳥圭輔・東城大愚痴外来講師田口公平のコンビが、厚労省の会議を主戦場に知的ゲームを繰り広げます。死体解剖の遅れた現実や司法と医療の確執など、医師の背景を持った作家なりの課題設定で、面白く読めました。 しかし、評者は後半に、登場人物をして語らせる医療改革やそれを妨げる厚労省官僚のやり方への批判を読み、著者は実は、小説を通じて医療改革を提案しているのではないかとの思いを強くしました。救急医療や死因究明という大きな問題が長年放置され、破段階に達していることを主題としているからです。また、最近、厚労省某検疫官が鋭く厚労省を糾弾していますが、それに通じるようなものを感じたことが副産物でした。ただ、エンターテインメントとして十分に楽しめました。 | ||||
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相変わらずの異色官僚白鳥圭輔・東城大愚痴外来講師田口公平のコンビが、厚労省の会議を主戦場に知的ゲームを繰り広げます。死体解剖の遅れた現実や司法と医療の確執など、医師の背景を持った作家なりの課題設定で、面白く読めました。 しかし、評者は後半に、登場人物をして語らせる医療改革やそれを妨げる厚労省官僚のやり方への批判を読み、著者は実は、小説を通じて医療改革を提案しているのではないかとの思いを強くしました。救急医療や死因究明という大きな問題が長年放置され、破段階に達していることを主題としているからです。また、最近、厚労省某検疫官が鋭く厚労省を糾弾していますが、それに通じるようなものを感じたことが副産物でした。ただ、エンターテインメントとして十分に楽しめました。 | ||||
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非常に現実的な内容だと思った。 しかし、白鳥にももう少し活躍してほしかった。 次につながっているのであろう。 白鳥の活躍に期待したい。 | ||||
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非常に現実的な内容だと思った。 しかし、白鳥にももう少し活躍してほしかった。 次につながっているのであろう。 白鳥の活躍に期待したい。 | ||||
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東條大学医学部を舞台とした、「田口・白鳥」シリーズの4作目。 それまでの作品同様、「エーアイ導入」の必要性をメインテーマとしており、また1作目である「チームバチスタの栄光」での事件のその後、そして「螺鈿迷宮」のその後の要素も含まれる本作は、書くべくして書かれた作品であるとは言えます。織り込まれている内容は、現役の医者が感じている現実の医療業界での問題であり、読む価値はあるとは思います。 しかしこの作品の場合、著者の持論を盛り込もうとしたからか、小説が本来持つべき「ストーリー性」が二の次になっている印象がありました。 例えば登場人物同士が意見を戦わせる場面は、見せ方によっては小説として十分に成り立つとは思います。ただ、この小説の場合、とにかく登場人物に語らせようという意図が前面に出過ぎているように思いました。 また、小説として成り立たせる場合、必ずしも意外性ある展開は必要ではありませんが、読者をストーリーに引き込む要素は必要です。 逆にストーリーに引き込まれる要素があるならば、多少の専門用語があっても読めてしまうものです。 しかしこの小説の場合は、ストーリー自体はただ「ありがちな展開」としか思えず、おまけに専門用語のみならず言い回しが非常に難解なものが多々あり、何度も途中で挫折しそうになりました。 | ||||
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東城大学付属病院を舞台にした、不定愁訴外来の田口先生&厚生労働省の白鳥さんのシリーズ。 今回も高階院長の無茶振りを受けて、田口先生が厚生労働省の会議に乗り込みます。 それと並行して、新興宗教の内部でのリンチ殺人事件を、『螺鈿迷宮』の別宮葉子が記者として追います。 その中であぶりだされる、司法解剖制度や、AI(オートプシーイメージング)使用などの、 医療現場や厚生労働省が抱える問題をわかりやすく描いています。 『バチスタ』や『ジェネラル・ルージュ』、『螺鈿迷宮』みたいな派手さはないけど、 『ジェネラル・ルージュ』のリスクマネジメント委員会の時に感じた、 上質な法廷ミステリのような緊張感のある読みごたえはすごく好みでした。 | ||||
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この作品はこれまでの作品と異なり、作者のAIに対する想いを伝える意図を感じます。 事件性もなく、途中で投げ出そうと思ったほどです。 これまでの作品がスリリングで奇抜だったので、単行本になったとたん飛びつきましたが正直失敗でした。 | ||||
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チーム・バチスタの栄光から続く、田口・白鳥コンビの文庫最新刊。海堂尊が得意とする議論劇を中心にすえた、Ai普及を目指す彼自身の戦いをエンターテイメントに仕上げた傑作。フィクションの皮をかぶったノンフィクションといった様は、まさに海堂作品に頻繁に登場する虚実を入れ替え、毒を飲ませる技のよう。厚労省官僚、法学アカデミズムのトップ、解剖至上主義者等々の既得権益者たちを相手取り、田口・白鳥コンビ、そして海堂自身を彷彿とさせる謎の人物はどう戦うのか。後半、怒涛のような会議の流れにページをめくる手が止まらなかった。そして、巻末の解説は前衆議院議員で、死因究明制度へのAi導入を働きかけている橋本岳によるものであることも特筆したい。本書で語られる厚労省の死因究明制度に関する検討会のモデルとなった、実在の検討会についての記述は、読後に驚きをもたらすだろう。最後に注意を。手放しに賞賛したが、人物相関が複雑なので、これまでの海堂作品を読んでいない方にはおすすめできない。 | ||||
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バチスタシリーズは一通り読みました。 今回も何かしらのミステリがあるのかと期待していましたが、 全くそういった事はなかったです。 終始、官僚と医療現場の人間との討論会で話が終わってしまう…。 難解な用語なんかも飛びかうので、読んでいてやたら疲労感が募りました。 医療現場の"今"に警鐘を鳴らす作品としては良いのだろうと思いますが、 ミステリ小説としてはどうなのかな…? という気がします。 それに突っ込んではいけないのかもしれないですが、 どの作品も大抵見せ場は同じです。 必ずキーパーソンが最後の最後、何かしらの会で独壇場になる。 そろそろこの見せ方にも食傷気味です。 特に今回は謎解きのようなものでもなかったので読んでいて 「おや? またこの展開?」と素に戻る瞬間がありました。 文庫版の発売を待ちに待って買いましたが、 この薄さならわざわざ2冊にする意味はなかった気がします。 なんか損した気分…。 | ||||
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作者は自分の思いを伝えたいなら、もっと小説仕立てにするか、学会の論文にでもすべきである。小説と思って買った読者に著者の思いを読ませるのは詐欺行為である。 | ||||
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海堂尊ファンとして、待っていた文庫化作品です。上巻が読み終わった感想ですが、医療の話しはしていますが、個人的なイメージの田口・白鳥ラインとは違いました。だからと言って読む価値無しでは有りません。新たな登場人物が居たり、再登場が有ったりと、楽しい作品です。題材は死亡時医療についての討論だったので、病院がほぼ出てこないのが残念です。後半に期待して、星4個です。 | ||||
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桜宮サーガの一作ですが、桜宮サーガは2種類あるとご理解されたい。 チーム・バチスタ、ナイチンゲール、ジェネラル・ルージュのエンターテイメント性が強いもの、 螺鈿迷宮や、このイノセント・ゲリラのような硬派なもの。 エンターテイメント性の強い作品群と同様の読後感を期待して硬派作品を手にとると、 かなり忍耐と辛抱を強いられますので、ご注意を。 とはいえ、この作品は、派手などんでん返しやスター登場を期待せず 会議の議事進行と官僚たちの根回し、論議の展開を楽しめば、 じわじわと面白さが感じられます。 じっくり読む作品としては最適。 登場するエーアイ、死因を特定するための画像撮影装置については 作者がなみなみならぬ関心と問題意識を持っていらっしゃるようで、 小説というよりは持論展開になってしまっていますが、それもそういうものだと理解して読めば問題無し。 最近は作者のブログ等でエーアイに関する意見・関係者批判の問題も起こっているようなので 今後の動向を見守り、我々自身の意見を固めるためにも、読んでおいて損はないでしょう。 海堂さんが、彦根さんみたいに極端に走ってしまわないことを祈りますヨ。 | ||||
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さまざまな医療問題をとりあげている海堂さんですが、今回はAiの有効性に加え、医療改革の難しさがメインテーマ。ミステリー色がなく、会議の場面が多いため、物足りなさを感じる読者も多いようですが、クラッシャー彦根の論理展開が見事で、海堂さんの作品の中で1番好きな作品です。特に、彦根が厚労省に乗り込むところは、スピード感があり、次々と敵を捌いていくので、何度読んでも楽しいです。いつもいや〜な感じの白鳥が、彦根に操られているところもおもしろいです。 | ||||
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さまざまな医療問題をとりあげている海堂さんですが、今回はAiの有効性に加え、医療改革の難しさがメインテーマ。ミステリー色がなく、会議の場面が多いため、物足りなさを感じる読者も多いようですが、クラッシャー彦根の論理展開が見事で、海堂さんの作品の中で1番好きな作品です。特に、彦根が厚労省に乗り込むところは、スピード感があり、次々と敵を捌いていくので、何度読んでも楽しいです。いつもいや〜な感じの白鳥が、彦根に操られているところもおもしろいです。 | ||||
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田口・白鳥シリーズ第4弾。 今回は、このコンビが霞が関でタッグを組み厚生労働省の官僚機構を相手に大活躍します。 とは言っても、下巻は二年下の悪友彦根新吾の独壇場となります。 この彦根新吾が仁王立ちで訴えかけるのは、作者が「死因不明社会」で現状を分析しせつせつと訴えかけたAiを中心とした医療システムの構築です。 その意味では、この本は「死因不明社会」の小説版と言ってもいいのかも知れません。 彦根新吾の論理は発展し、医師法第二十一条の問題にも及び、更に医療と司法の分離、「医療庁」の創立に至ります。 これらの考え方も、作者の描く理想像かも知れません。 その意味でも、この作品が作者がどうしても書かなければいられなかった物であることが解ります。 逆に言えば、そう言った作者の思いが強すぎたために、小説の出来としては「チーム・バチスタの栄光」には及びませんが、作者の思いが強く伝わってくる作品になっています。 | ||||
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田口医師の語り+3人称文体で展開する東城大学医学部シリーズの4作目。 私は単行本は読んでいないのですが、今回の文庫版は単行本の内容に今まで未収録だった「東京都内外殺人事件」という作品をプラス(併録ではなく)したものだそうです。単行本派の方も要チェック、ということですかね。 さて、田口先生のキャラは相変わらずいいのですが、今回の作品は私にはちょっと「小説」というジャンルを逸脱してしまっているように思えました。 バチスタ事件から約2年、白鳥からの呼び出しで厚生労働省の会議に出席した田口医師。そこで彼が見聞きする医療行政決定の現場は…会議の行方は…というような感じのあらすじ。 下巻に収録の政治家の方の解説によれば、作者の海堂氏も現実にこういう会議に出席し、Ai導入のため努力なさっているそうです。死亡時医学検索の重要性は氏の小説を通じ理解できましたし、このような制度が導入されるのは良いことだと思います。 ですが…小説としてはどうでしょう。どうもこれを読んでいると、実際の会議で思うように事が進まない、そのことに対するストレス発散のように感じられてたまりません。 中盤あたりから田口の学生時代の後輩が登場し議場を華麗に席巻しますが、海堂さんはこんな風に実際の会議にも穴を開けたいんだろうなあ、とそんなことばかり考えてしまいます。 要するに個人的願望でしかない、と感じてしまうのです。そこに「イノセント・ゲリラ」と銘打つのもナルシスティックに思われる。 小説世界は小説世界でしかなく、その世界には現実と違うパラダイムがある。現実を過度に持ち込んでしまうとその場は崩壊し、世界として成り立たなくなってしまうと思います。 この作品で展開される「主張」は、「死因不明社会」のように、小説とは違う形で発表することが妥当だったと思います。 小説世界の内律に従った作品ではなく、外部世界へ向けてのメッセージなので、結部もまとまりに欠けます。海堂氏のいつものパターンでまだ先があるようににおわせていますが、ここまで現実世界と混線してしまうと、続けようがないのではと思ってしまう。 田口先生が好きなだけに残念です。 | ||||
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本書は著者の“田口・白鳥シリーズ”の第4弾となる.その時代は東城大学医学部付属病院で起こったバチスタ・スキャンダルから2年後という設定となっている.ということで,『チーム・バチスタの栄光』で現れた多くの人物が,本書でもストーリーの中心人物となっている. 本書の根幹は,著者のライフワークであるAi(死亡時画像病理診断)を中核とする死亡時医学検索システムの確立であろう.天下り先の確保には心血を注ぐが,多分に事なかれ主義の厚生労働省の官僚とその厚生労働省の審議会に集う御用学者が,いかに日本の医療行政をズタズタにしてきたかが窺える.この本質はすべての省庁で共通する事柄なのではなかろうか. 利己的ではなく,利他的な精神で,日本の将来を憂い,現行システムを改革していく,政治家,官僚,学者が,多く現れることを望みたい.また一般国民は,腐敗した政治や官僚システムにもっと厳しい目を向け,怒りの声を上げるべきであろう. | ||||
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本書は著者の“田口・白鳥シリーズ”の第4弾となる.その時代は東城大学医学部付属病院で起こったバチスタ・スキャンダルから2年後という設定となっている.ということで,『チーム・バチスタの栄光』で現れた多くの人物が,本書でもストーリーの中心人物となっている. 本書の根幹は,著者のライフワークであるAi(死亡時画像病理診断)を中核とする死亡時医学検索システムの確立であろう.天下り先の確保には心血を注ぐが,多分に事なかれ主義の厚生労働省の官僚とその厚生労働省の審議会に集う御用学者が,いかに日本の医療行政をズタズタにしてきたかが窺える.この本質はすべての省庁で共通する事柄なのではなかろうか. 利己的ではなく,利他的な精神で,日本の将来を憂い,現行システムを改革していく,政治家,官僚,学者が,多く現れることを望みたい.また一般国民は,腐敗した政治や官僚システムにもっと厳しい目を向け,怒りの声を上げるべきであろう. | ||||
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