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イノセント・ゲリラの祝祭
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【この小説が収録されている参考書籍】
イノセント・ゲリラの祝祭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全127件 21~40 2/7ページ
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情景の広がりから感じられる面白さは、場面の殆どが会議室ゆえ、ありません。 がしかし、それを補ってあまりあるのが、言葉に内包される力の爆発。 恐らく桜宮サーガのキーパーソンの一人であろう彦根新吾に自分自身を同化させて読んだ時に、痛快さは五割増しに感じられます。 医療は正に行政とそして、医師自身によって30年前からは考えることもできないほど形を変えられてきました。 その主張が彦根先生の口を通じて語られる場面こそが本書の白眉でしょう。 ぼくは、桜宮サーガはチームバチスタ以降ナイチンゲール、螺鈿迷宮、ジェネラルルージュ、ケルベロス、アリアドネ、極北2部、ブラックペアン3部、ナニワモンスター、ひかりの剣その他に至るまで読んでますが本書に一番の面白さを感じました。 1点の減点は上下巻に分ける必要を感じない薄さからです。 | ||||
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ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)を読んで、同系列の主に病院を舞台にしたミステリーという先入観を持って読んだが、医療行政暴露ものだった。 他の評者の方も指摘しておられるとおり、後半部の厚生労働省の委員会を舞台にしたディベートは面白かった。法律と医療のせめぎあい、官僚のエゴと行政の統治の醜さや滑稽さ、等等。 が、この国が官僚国家(官僚のための国家)であることは少し世の中のことを考えている人にはわかっているだろうし、その範囲を超えるものではなかった。 それに、本書はそもそもミステリーではなかった(ミステリーが読みたかったのに....)。著者の他の作品をすべて読んだわけではないが、この点においては、パスされても良いかと思う。 | ||||
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海堂尊さんの作品を読んでて非常に楽しく読んでいたのですが、この本はもうエンターテイメントな本ではなくなっちゃいました。 (他の方のレビューでも「ただのエンターテイメントではなく問題提起」というような旨のレビューが見られますね) だから、ドラマにならないのか・・・ しかし、チームバチスタから読んでのわかったことは 「僕は海堂尊さんの書く本のファンではなく、作中に出てくる白鳥のファンである」 と、言うことだ。彼の出番と比例して書籍の評価が別れます。故にこの本は白鳥の出番は少ない上に ミステリーでもエンターテイメントでもないので、かなり評価が低くなってしまいました。 海堂尊さんの作品を最初に読むにはこれは絶対薦めません。是非、「チームバチスタ」から読んでもらえたら 海堂さんのファンになるのは請け合いです。 | ||||
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海堂尊さんの田口・白鳥シリーズの4弾目。 今回の舞台は主に厚生労働省の会議です。 AI導入に関する日本の現実や解剖率2%の現実など 前作ジェネラル・ルージュの凱旋と通じる部分があります。 ただ今作はひたすら医療問題について延々とやっている感じです。 問題点としては既存の海道シリーズを読んでいないと世界観がつかみにくいのと 他の登場人物の数も多すぎるような。 もうひとつは医療の現場で起こったミステリーでないのも残念に思えてなりません。 分類上小説ですけれども一種の意見書のようにも思える。 | ||||
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チーム・バチスタ(黄)、ナイチンゲール(青)、ジェネラル・ルージュ(赤)、ときて緑の本書。 これまでの海堂節はそのまま、白鳥・田口のコンビはいつもどおりながら、若干、毛色の違う ストーリー展開に面食らう。 官僚批判は分かる(実際、霞ヶ関なんてこんなもんだ)。でもエンタテイメントの題材として やや消化不良というか舌鋒の鈍い印象は否めない。 パブコメに対する白鳥の言葉、 「ただのガス抜き。そして僕たち官僚は国民の声を聞きましたというアリバイ工作、さ」 それはそのとおりで、さもありなんなんだが、普通の小説に成り下がっちゃった? まあ面白さは折り紙付きなので、評価はこのとおりとします。 | ||||
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本書(海堂尊『イノセントゲリラの祝祭』宝島社、2008年)は人気シリーズのバチスタシリーズの一作である。会議や会話中心で、事件性は乏しい。ドラマにもなった『アリアドネの弾丸』に続くAiセンター設立までの橋渡し的な作品である。 本書では厚生労働省が舞台となる。利権まみれの官僚や医療関係者がうごめく。魑魅魍魎のいる霞ヶ関ではゴキブリと形容された白鳥がまともな人間に見えるから不思議である。これは私だけの感想ではなく、ラストになって登場人物の以下の台詞が登場する。 「白鳥さんは官僚モンスターですからね。でももっと手強いのは官僚という名のモンスターたちです」(371頁)。(林田力) | ||||
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もう少しかな、という感じがしました。 でも一気に読みましたけど。 | ||||
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【未熟でエゴな著者】 私は海堂作品のファンだが、この本は読んでいてイライラしました。 死因究明制度、医療と司法の関係、医療行政のあり方など、 なるほど、現代の重大テーマを扱っており、「娯楽小説」以上の 読み応えがある。そういう意味で、他の海堂作品と同じです。 ただ、前から思っていたことですが、著者は、医療をひたすら 「善」として描き、司法/警察や官僚をステレオタイプな「悪」 として描く嫌いがあります。本作品では、それがあまりにも 露骨であり、著者の未熟さとエゴが大変目立つのです。 【「痛快さ」の欺瞞】 例えば、作品中、法学部の教授の発言として、次のようなものが あります。 「神聖にして冒すべからず。それが法だ。法が社会制度に君臨する のは、法治国家だから当然だ。」 「だが、法の絶対正義を守ることが国体の護持に・・・」 当方、法学部出身ですが、こんな思想を持っている法学者どこにも いませんよ。 上記は、作中の人物Hが厚労省の委員会で法学部の教授と議論を 交わす場面ですが、あまりにも無茶苦茶な主張を貫く法律の教授を 医者であるHが鮮やかに論破します。 これを読んだ人は「あぁ、医者の方が正しいんだ」と感じるでしょう。 しかし、全ては、医者である著者が、自らの見解を「正しい」と 見せかけるために、およそ現実には有り得ない暴論を対置して いるのです。これはフェアではないですね。時代劇のヒーローが、 目隠しをされた悪人たちを刀で斬り回っているかのような光景です。 もちろん、フィクションですから、著者の望むどおりの勧善懲悪で 構わないのです。ただ、あたかも現実を模したストーリーである かのような臭わせ方をするのであれば、不適切です。最初に、 「これは架空の国の物語です」などと銘打つ必要があります。 【所詮はただの医者】 著者は「法」の分野に対して異常なほどの嫌悪感を抱いているよう ですが、そのわりには知識は浅い。医師法21条についてももう少し 調べるべきであろうし、上記の問答中で「コモンロー」がどうの とか言い出したときにはひっくり返りそうになりました。 法律知識に関して、アドバイザーを雇えばいいのにね。 結局、海堂尊は、医者以上でも以下でもなく、医者という立場 からの狭窄な視野に囚われたまま、自論を展開しているにすぎない のです。それは、本作品の冒頭の「賢者」に医者を例えた 小エピソードや、「高いモラルの医療」といったフレーズからも 明らかです。なんと傲慢なことか! 本作品中のヒーロー的な立ち位置の医者のセリフに次のような ものがあります。 「刑法学者が医療を語れるんですか?それこそ思い上がりです。」 海堂さん、この言葉そっくりそのままあなたに捧げます。 | ||||
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<未熟でエゴな著者> 私は海堂作品のファンだが、この本は読んでいてイライラしました。 死因究明制度、医療と司法の関係、医療行政のあり方など、 なるほど、現代の重大テーマを扱っており、「娯楽小説」以上の 読み応えがある。そういう意味で、他の海堂作品と同じです。 ただ、前から思っていたことですが、著者は、医療をひたすら 「善」として描き、司法/警察や官僚をステレオタイプな「悪」 として描く嫌いがあります。本作品では、それがあまりにも 露骨であり、著者の未熟さとエゴが大変目立つのです。 <「痛快さ」の欺瞞> 例えば、作品中、法学部の教授の発言として、次のようなものが あります。 「神聖にして冒すべからず。それが法だ。法が社会制度に君臨する のは、法治国家だから当然だ。」 「だが、法の絶対正義を守ることが国体の護持に・・・」 当方、法学部出身ですが、こんな思想を持っている法学者どこにも いませんよ。 上記は、作中の人物Hが厚労省の委員会で法学部の教授と議論を 交わす場面ですが、あまりにも無茶苦茶な主張を貫く法律の教授を 医者であるHが鮮やかに論破します。 これを読んだ人は「あぁ、医者の方が正しいんだ」と感じるでしょう。 しかし、全ては、医者である著者が、自らの見解を「正しい」と 見せかけるために、およそ現実には有り得ない暴論を対置して いるのです。これはフェアではないですね。時代劇のヒーローが、 目隠しをされた悪人たちを刀で斬り回っているかのような光景です。 もちろん、フィクションですから、著者の望むどおりの勧善懲悪で 構わないのです。ただ、あたかも現実を模したストーリーである かのような臭わせ方をするのであれば、不適切です。最初に、 「これは架空の国の物語です」などと銘打つ必要があります。 <所詮はただの医者> 著者は「法」の分野に対して異常なほどの嫌悪感を抱いているよう ですが、そのわりには知識は浅い。医師法21条についてももう少し 調べるべきであろうし、上記の問答中で「コモンロー」がどうの とか言い出したときにはひっくり返りそうになりました。 法律知識に関して、アドバイザーを雇えばいいのにね。 結局、海堂尊は、医者以上でも以下でもなく、医者という立場 からの狭窄な視野に囚われたまま、自論を展開しているにすぎない のです。それは、本作品の冒頭の「賢者」に医者を例えた 小エピソードや、「高いモラルの医療」といったフレーズからも 明らかです。なんと傲慢なことか! 本作品中のヒーロー的な立ち位置の医者のセリフに次のような ものがあります。 「刑法学者が医療を語れるんですか?それこそ思い上がりです。」 海堂さん、この言葉そっくりそのままあなたに捧げます。 | ||||
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小説として見る限り、これまでの海堂作品から期待されるような出来ではない、と感じた。 特に最後。「イノセント・ゲリラ」を標榜する人物の独壇場となる部分は、現実味が乏しいように思う。 ミステリーとも、エンターテインメントとも呼び難いものがある。 では読まない方が良かったか?と問われれば、そうではない。 ノンフィクションのようなフィクション。あるいは「告発小説」とでも言えば良いだろうか? 現場の医師からの、国の医療体制崩壊への警鐘。それは的外れな施策であったり、官僚のモラル喪失であったり。現場不在の論議であったり… それらを知らしめたいという、「作者のほとばしる想い」は受け止めることができた。 白鳥はゲリラではなく、本命に対する大大穴的存在であることが、この物語で明らかになる。 狂っているのはどちらか。アナーキーな白鳥を介し、正統派の「ミスター厚労省」の実態を、見事に皮肉っている。 これから読もうかという方へのレビューというより「感想文」となってしまい恐縮だが、一読され、ご自分がどう感じたか、想いを巡らせて欲しい。 そんな、疑似ドキュメンタリー。 | ||||
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「チーム・バチスタの栄光」シリーズです。 時間の流れでいうと、「ブラックペアン1988」→「チームバチスタの栄光」→「ジェネラル・ルージュの凱旋」+「ナイチンゲールの沈黙」→「螺鈿迷宮」の後でしょうか。 そして、「極北クレイマー」と同時進行のようです。 医療事故調査委員会の設置の検討会から、ストーリーが展開するのですが、 体表からは死因の分からない死体、 きちんと調べるには解剖が必要となるけど、解剖率はなんと2%台。 上手く偽装された死体からは殺人かどうかがわからないという現実が・・・。 事故か故意か、 毎度のことながら、「チーム・バチスタの栄光」シリーズでは、死因の究明にAi オートプシー・イメージング (Autopsy imaging) を使うことを提案しています。 登場する人物は、関連作品に出てくる人物が多く、 いきなり本作読むよりは、関連作品を事前に読んでいたほうがよいと思います。 「ナイチンゲールの沈黙」 加納、玉村刑事 「極北クレイマー」 斑鳩室長 三枝医師 「螺鈿迷宮」 別宮記者 など。 | ||||
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これはミステリーでもエンターテインメントでもありません。 もっと言うと小説というより、小説の形をとった現在の医療行政に対する痛烈な批判と考えます。 私にとっては、とても面白くて、爽快感を得られる本でした。 | ||||
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これはミステリーでもエンターテインメントでもありません。 もっと言うと小説というより、小説の形をとった現在の医療行政に対する痛烈な批判と考えます。 私にとっては、とても面白くて、爽快感を得られる本でした。 | ||||
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小説じゃないですね。 売れたことで編集者との力関係が変わってしまったのか、作者の医師としての主張が表に出て、小説としてはまとまりがつかなくなっている。「死因不明社会」の主張自体はもっともでもただ押しつけがましさを感じるだけ。 医療庁はぶっとび。勉強会など出てみて痛感するのは、元首相じゃないが医師は社会的常識が欠如していて、医師以外の口出しを極端に嫌うことで、海東先生も同類なんだなあ。まさに医療の花園ですね。医療行為と医療行政の違いもわかっていないんだろうから仕方がないか。 よい書籍は作者と編集者の共同作業だということを改めて思い起こさせる一冊でした。 | ||||
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正直言って、海堂氏の自己主張の本。 小説でもなんでもなく、言いたいことを書いただけの本のように思えました。 しかも自分の支持する意見の方がいかに正しいかを押しつける展開には 疑問が湧いた。 海堂氏は現在の医学界の在り方を批判しているが、彼も所詮は同じ穴のムジナ なのだと感じられた作品です。自分は賢く、他人はバカだと思っているのが よくわかった。 | ||||
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バチスタシリーズの第4弾。 今度は病院を飛び出して、厚生労働省の会議室を 舞台に田口・白鳥コンビが活躍する。 うーん。惰性で文庫化されたので買いましたが、 ちょっとずれてきましたね。 ミステリーというよりは、小説の形を借りた 海堂尊の論文っていう印象の方が強く残りました。 Ai導入しないといけないよって言う。 確かに、田口の後輩で本作のキーマンとなる 彦根の描かれ方は、シリーズ共通のエンタテイメント性 があるとは思うんですが。 まだまだ、続きはあるんでしょうが、このシリーズを 読むのはここまでかなぁなんてことも思ったりしました。 http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2010-06-08 | ||||
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「チームバチスタの栄光」をイメージして読み始めてしまったので、全く違う路線であることに気付いた時にはガックリ。面白くありません。 | ||||
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「チームバチスタの栄光」をイメージして読み始めてしまったので、全く違う路線であることに気付いた時にはガックリ。面白くありません。 | ||||
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施行率2%という司法解剖の現状を入り口に、医療行政の問題点を題材にした小説です。 ミステリー色はないですが、とっつき難い医療問題について、小説の形で展開していくので 医療行政の問題点がわかり易いです。 どの業界もそうですが、医療に利権や権威が絡むと、箱物づくりに力が注がれ、 ろくな結果を生まないなと感じました。 最終的にAI(オートプシーイメージング)に行き着く所、著者の思い入れが感じられます。 | ||||
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施行率2%という司法解剖の現状を入り口に、医療行政の問題点を題材にした小説です。 ミステリー色はないですが、とっつき難い医療問題について、小説の形で展開していくので 医療行政の問題点がわかり易いです。 どの業界もそうですが、医療に利権や権威が絡むと、箱物づくりに力が注がれ、 ろくな結果を生まないなと感じました。 最終的にAI(オートプシーイメージング)に行き着く所、著者の思い入れが感じられます。 | ||||
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