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ブラザー・サン シスター・ムーンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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第一部「あいつと私」小説家になった楡崎綾音 第二部「青い花」ジャズに浸った戸崎衛 第三部が「陽のあたる場所」映画監督になった箱崎一 高校時代に知り合った3人の大学時代の日々を綴った作品。 映画監督が、インタビューに答えながら青春時代を振り返るといった形式の第三部の構成は面白いが、恩田さんの過ごしてきた大学生活を思い出すままに描いたような作品。 正直、ガッカリ…。 端々に、恩田さんらしい素晴らしい描写があるのですが、さらさらと流れすぎてしまい、何も残らないのが残念。 | ||||
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§1 「卒論は谷崎潤一郎だった。」 §2 綾音の好きなアラン・シリトーの短編集、しおりの挟まっていた部分の一行:「二人とも、愛のために何もしなかった。だから、いけなかったんです。」 §3 映画『陽のあたる場所』のエイリザベス・テーラーの科白:「私たちは、別れるために出会ったのね。」 本のタイトルと同名の映画のワン・シーンにインスパイアーされ、上記の3つを絡めて、この中編をうまくまとめている。というか、私はエッセイ感覚で読めた。 §1では、イギリス文学至上主義の友人が、アメリカSF好きの男の子を泣かせてしまう話。卒論の締切が迫り、夢に谷崎が出てくる話などユーモアたっぷり。 (今ネットで調べて、びっくり!恩田陸は、ゼミが谷崎で、卒論が永井荷風だったんですね。いずれは彼女が必ず書くであろう耽美小説が楽しみ) §2 芸大生のハスキーヴォイスという一行で、それ以降、この小説を読み終えるまで、Helen Merrill の歌う”You’d be so nice to come home to.”のメロディが頭から離れなかった。 §3 「人間って、結局無償の愛を与えることでしか満足できないって説、それ、そのまま映画のことだもの。」という言葉は、おそらく映画から得たものだと思われるが、残念ながら、よく覚えていない。 アメリカの友人から聞いたが、村上春樹がバークレーでの講演でこう語ったそうだ。 「いつもいつも『村上春樹』でいるのは疲れるんですよ。だから、創作に疲れると翻訳します。」 恩田さんも、ミステリーに疲れたら、こんな軽いエッセイっぽい小説を書けばいいんです。また、紀行文でもいいですよ。アイルランドのエッセイ、小説のように面白かったから。 | ||||
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楡崎綾音(にれざき あやね)、戸崎衛(とざき まもる)、箱崎一(はこざき はじめ)。現在は社会人として活躍している三人の時間を、まるでアルバムをめくるような具合に巻き戻し、三人三様の青春時代を三つのパートに分けて並べて見せる構成の小説。 三人の思い出の心象風景が、話に出てくる三叉路(さんさろ)のように、そこではクロスして繋がっているんだけれど、そこからは別々の道に分かれて伸びているところ。三つの話それぞれに、ある共通の出来事、エピソードが登場し、おぼろにゆらめいている感じで話のピース(断片)としてはめ込まれ、全体の絵柄の一部になっているところ。三人の証言から再現された「青春の一コマ」の映像を見ている気がして、そのミステリアスな味わい、恩田陸テイストの不思議な香りが印象に残りました。 あと、第一部「あいつと私」のなかで楡崎綾音が語る本の出会い、本の思い出に、著者の姿がダブりました。<スティーヴン・キングの『ファイアスターター』が面白くてやめられず>とか、<(バイトしていた飲み屋のお客が)忘れもしない、半村良の『妖星伝』六冊組を貸してくれた>てところ。恩田陸と山田正紀の対談本『読書会』(徳間書店)でそのとおりのことが語られているんですね。だからかな。「綾音って、この登場人物の記憶は著者のそれでもあるなあ」と、そんな重なりも面白かったです。 | ||||
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出だしはいい。 登場人物も、語ることも悪くない。 3人の男女がそれぞれに 学生時代を振り返る。 合間合間に時代背景や当時の学生のことを書いているので 懐かしい世代の方もたくさんいると思う。 そして、世代でない私でも 学生時代の自意識と気恥ずかしさととりとめのなさを よく書いていると思う。 それなのに・・・ 相変わらず物語をきちんと書ききる意志に乏しい。 「ユージニア」のような、 はっきり書かないからこその美しさや恐ろしさも、これにはない。 だから、ただ思いつくまま、意味深に書いただけの印象がぬぐえない。 書ける人なのだからそろそろ集中して、 黒と茶の幻想のような 六番目の小夜子のような 「書ききった」作品が読みたい。 | ||||
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高校から大学、社会人へ緩やかに流れる全3編の連作短編集。 かつて「文藝」に予告編と称して載せられた「糾える縄のごとく」の本編。 ちなみに「糾える縄のごとく」は本作には収録されていない。 帯には「夜のピクニックから4年。青春小説の新たなスタンダードナンバー」 とあるが、全く夜のピクニックと似て非なるもの、読者の混乱を招くため、 これは信用しない方がいい。 オシャレな装丁(さすが鈴木成一!)、肌触りの良い紙面、 サラリと読める内容と相まって、上質な大人の青春小説といった印象だった。 高校時代に出会った3人が、本、音楽、映画とそれぞれの道に進み、過去をふりかえる、 3人それぞれが主人公となり、全3章での構成となる。 ちなみに「ブラザー・サン シスター・ムーン 」は映画のタイトルだが、 各章も小説や映画のタイトルから取られている。 第2章のタイトルは知らなかったのだが、帯にある「BlanketJetCity」の楽曲とのこと。 帯にもあるそれぞれの胸に残る高校時代のあの夏の出来事、 そこから別々の道に進む3人、 過去を振り返る中で思い出される思い… 何かが始まる予感を残して終わった。 そんな印象の一冊だった。 「僕には物語なんてなかったな。(中略)どういう体験をすれば、物語があったってことになるんだろう。忘れ難い恋をするとか、友達が自殺するとか、バイト先で人生の真実を目撃するとか?」本文144ページより | ||||
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