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無理
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無理の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全118件 41~60 3/6ページ
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様々な立場の人間が「ゆめの」という小さな町の中で過ごす中で微妙にすれ違う様が面白くはあります。 各々のキャラクターが自分の抱えたストレスを一人ごちる下りは、さすがのリサーチ力というか、 奥田さん、なんでこんな事まで知ってるの?と笑い出してしまう時も。 後から思えば、それこそがこのストーリーの醍醐味であって、クライマックスは不要だったの かもしれません。 拉致事件、高齢議員の発作死あたりまでは良かったのですが、殺人事件が立て続けに起こり 果ては田舎のチンピラがトカレフを持ち出してパンパンパンあら殺しちゃった、どうしよう なんて所まで来ると「おいおいおい、そうじゃないだろう」と。 次の殺人とか別れた嫁が唐突に出てくるとか、もうこっちは名前も覚え切れないから。 それまで、それぞれのストーリーに付き合ってきた読者が「もう付き合いきれないよ」と、 「ゆめの」から置き去りにされる感覚が生まれてきました。 それが「無理」って意味なのかな?読者は読者でしかなく、他人事として彼らを 傍観するしかないんだよ、っていう。 最初から登場する人物たちの中に拉致される人物の家族、命を失う人の家族のパートが ひとつでもあれば、主要人物たちがあるアクシンデントで一気に集結し、また散らばる クライマックスでも「邪魔」や「最悪」に似た高揚感を持続しつつ読み終えられたかもしれません。 ダンプカーの運転手の正体も、てっきり捻りがあるものだと期待していただけに・・・うーん。 「オリンピックの身代金」同様、読後に「で、結局なんなの?」とつぶやいてしまいました。 奥田さんのファンだけに、ちょっと残念な終末でしたね。 一点だけ指摘を。元ヤン母が赤ちゃんに蜂蜜入りヨーグルトをすすめますが、実際にはNGです。 元ヤン母がお馬鹿さんな所を、そしてその元ヤン母の言う事を鵜呑みにする 登場人物の無知を更に強調する為の、意図的な描写だったらすいません。 | ||||
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うーん この著者の作品は結構好きで読んでいるが、 この作品についてはちょっと疲労感が残った。 浅いキャラで浅い展開が延々と続き、 読みつかれる感じ。 もっと深くぐいぐい言って欲しい。他の作品の様に。 新刊に期待したい。 | ||||
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理解することが無理。結末は無責任。後はご想像におまかせします…とでも言うつもりなのか?ただし…世の中こんな物かなぁ…と。現実は甘くない。と再確認出来る本かも。反面、誰か一人ぐらいは救われても良いのじゃないかと。 | ||||
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数人の登場人物の生活が、場面転換により目まぐるしく展開していく為、序盤の状況把握が出来るまでは、正直、退屈に感じた。 しかし、徐々にリンクしていく登場人物達の動きが、頁を進めさせてくれる様になり、一気に下巻まで読めました。 印象としては、「小説」というより、30分位のドラマを連続して観た印象。 悪くないんだけれども、最後がチープ過ぎる気が…。 | ||||
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作者の意図することも良くわかります。凄く面白くて早くに読み終えました。 | ||||
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読後のハズレ感パネエwwwこの尻切れトンボの終わり方。電子書籍で読んでたので、ちょっと後6pしかないよ?これ前編だっけ?って終わる間際まで必死で終わる糸口探して不安でした。んで、終わりの文字見てもう一度前編だっけって見直した位。伊良部先生シリーズ以外は読まないと私は思いました。 | ||||
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作者の得意とする「ジェットコースターストーリー」が、ある県の鄙びた町である「ゆめの」で展開される。皆、ここに住んでいるが、接点のない5人の男女が主役だ。県の福祉課に勤める公務員友則。彼は、自分の仕事上付き合わざるを得ない、「弱い人々」の傍若無人ぶりにもう辟易している。生活保護を得る資格がないのに搾取しているなまけ者たち。だがある日彼は町で出会った女の浮気現場を見てしまい、仕事をさぼって女におぼれていく。暴走族上がりの加藤はまだ23歳、詐欺まがいの押し売り商法を行う会社に勤め、「真面目に」働き周りに認めて貰うことに生きがいを見出し始めている。しかし、会社の先輩がひょんなことから社長を殺してしまい、その事件に巻き込まれていく。妙子はスーパーの保安員、万引きを取り締まる仕事をしているが、一方新興宗教にものめり込んでいる。自分の年老いた母を引き取るが、魔がさして万引きをしてしまう。山本順一は親の地盤を引き継いだ市議。アル中で浪費癖のある妻を持つが自分もちゃっかりと秘書と浮気している。彼と癒着する土建業者が付きまとう人権運動家の主婦を誘拐し、成り行きで彼女を殺してしまい、自分も逃げられない窮地に陥る。そして最後は女子高生の史恵、ただひたすらこの退屈な町を出て東京の大学に行くことを望む彼女はある日、サイコパスの精神異常者に誘拐、監禁されてしまう。それぞれが偶然も重なり、だんだん堕ちていくという作者のお得意とするストーリーは最後までページをめくる手を緩めさせない。そして彼ら5人が一挙に接点を持つのが多重衝突事故。それぞれの載った車が雪で凍結した交差点でぶつかる。作品の題名である「無理」とは何を意味するのか。彼らがいくらもがいても幸福に届くことは、もう「無理」という意味なのか。早い展開の作品で悲壮感はないが、ふとそう思ってしまう切なさも感じる作品だ。 | ||||
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この人長編は向いてないと思う。スラスラ読めて気持ちいいんだけど、ただそれだけって感じでした。取って付けたようなオチは酷い。 短編てサラッと読ませるほうがいいと思う。 | ||||
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帯の紹介どおり、「夢も希望も無い」けど、とりつかれたように止まらない。。 奥田さんに翻弄されている。。。 | ||||
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多少のネタバレを含みます、ご注意を。 なんか色々社会問題が出てきますが、ぶっちゃけそれぞれのテーマの新書やノンフィクションを読んだ方が遥かに有意義です。 読んだのが1年くらい前なので多少曖昧ですが、主に取り上げられているのは「生活保護」、「公務員」、「政治汚職」、「外国人労働者」、「新興宗教」、「悪徳セールス」、「引きこもり」などです。 確かに私達現代人が興味を持ちそうなテーマではあります。ただ、それだけです。 弱い伏線から人死にが出たりと、随所で呆れに近い「?」マークが頭に浮かんでしまいました。 最後のオチも、苦し紛れ感が否めません。 それにしてもなぜ群像劇?「愚か者共には等しく天罰を」とでも思ったんですかね(笑)。 別っこの各テーマで小説を書いた方がまだ面白かったのではないでしょうか。 群像劇でしたら恩田陸さんの「ドミノ」の方が完成されています。 ホットなネタを扱った小説を奥田さんという人気作家が執筆することで(企画は作家か編集者かはわかりませんが)、とりあえず売れればいいという商業主義が前面に出てしまっているように思えます。 ただ、諸問題のイントロダクションとしては多少効果的だと感じたので、星を1つ追加しました。 個人的に生活保護の話は、新しく知った事柄が多かったです。 | ||||
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「最悪」や「邪魔」に続いて今回も楽しめました。 相変わらず登場人物たちの滑稽なやり取りや所作に笑えます。 欲を言えばもう少し続きが見たかったです。 さぁここからもっと面白くなるぞって所で終わってしまったので・・・。 | ||||
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群像劇ですね。舞台は東北の地方都市12万人が住んでいるゆめの市である。そこにすんでいる5人。自分で何とかしようとしているんだけど、この町にいるがゆえになんともできないというもどかしさがわかる。また、ここで暮らさなければならないんだという気持ちも伝わってくる。 相原友則:市役所の社会福祉事務所のケースワーカー。離婚して一人で暮らす。 久保史恵:県立向田高校の高校生。東京に進学希望。ある日予備校の帰りにさらわれる。 加藤裕也:元暴走族で、漏電遮断機を強引に売りつける営業マン。ある日から息子の翔太と暮らすことになる。 堀部妙子:スーパーの私服保安員として勤める。「沙修会」という新興宗教にはまる。 山本順一:市議会議員2期目の議員。産廃処理施設を建設するのに「ゆめの市民連絡会」という市民グループに翻弄される。 地方都市は、消費者金融とパチンコと郊外型ショッピングモールしかないという感じですね。それでも、観光資源があるか、何らしかのメーカーの工場があるかどうかで地方都市の盛衰が決まってしまう。つまり、どうやって財源を集めるかということですかね。 感想は、なんともしがたい地方都市の現状をあぶりだしているなあという印象ですね。最後は、5人をどこかで遭遇させようとする仕掛けなんだろうけど、唐突感が否めない。とっとと幕引きを図ったかなという感じですね。 | ||||
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この作品は5人の登場人物のそれぞれの話が順番に書かれて進んでいきます(登場人物をアルファベットで例えます) 登場人物の舞台がゆめの市なので、時々Aさんの話にCさんの話、Dさんの話にEさんの話…みたいに間接的に絡んできたりします。 アニメの空中ブランコやCLAMP作品など、人物が繋がっている話は好きなので上巻は割と楽しめました。 ただ、繋げてしまったのが悪かったのかAさんの最後の話で、他の人の話のオチがだいたい読めてしまいました。もしやと思って最後まで読んでみたら予想通りでした。 上下巻の2冊にしたわりには終わらせ方も無理やりで後味が悪く、投げやりな感じがしました。伊良部シリーズから奥田英朗にハマったので、少しがっかりです。 | ||||
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結局何が言いたいのかよく分かりませんでした。 綻んだ糸が絡まり合って、どうしようもなくなった所を見せて終わり。 そういう印象を受けました。 絡まり合った糸をどう解したのかまで見ようとは思いませんが、後処理が少し雑に感じました。 好きな作家さんだけに、少し期待外れでした。 | ||||
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一度読み出すと止まらなくなる面白さは看板に偽り無い。 しかしラストのオチはいただけない。 群像劇が最後に交通事故で交錯というのはメキシコ映画の 秀作「アモーレス・ぺロス」そのままのパクリだ。 また2組の殺人犯・ストーカー殺人未遂・少女監禁誘拐犯が 偶然、一つの多重交通事故というのは有り得なさ過ぎて 興ざめだ。せっかく疲弊する地方都市の現状を5組の群像劇 がとてもリアルに描けていたのにラストのラストで 架空世界が丸出しになってしまったのは残念だ。 | ||||
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作者はコピーライター出身ですから読み手の感受性に訴えかける描写が多いです。 だから起承転結の「結」を読み手に委ねる事が多く、 エンドロールで「この物語はまだまだ続く」みたいな(笑) 例えば「この車はあなたの人生をドラマティックに・・・」この「・・・」です。 もしくは「ほらっ、もう言いたい事は分かっただろう?もういいよな?」みたいな(笑) 誰が読んでも面白いですよ、きっと。オススメです。 コピーライターのくせに触手の伸びにくい題名が弱点ですが。 せめて副題をつけるとか・・ | ||||
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最悪、邪魔と続いて今回も最後はやっぱりパニック系でしたね。 終いまではいつも楽しく読ませて貰いますが、どうしても最後に物足りなさを 感じてしまうのは私の想像力の足りなさなのでしょうか? なんとなく、今まで慎重に積み上げてきた積木を、あっさり他人に崩されて終わりみたいな気持ちになります。 物語自体は面白いと思います。 ですが最後が強引というか、爆発してすべておしまいみたいな・・・。 もう少し最後もページを増やして欲しかったです。 「オリンピックの身代金」の結末の方が私は好きです。 奥田さんの作品は大好きなので次回作も楽しみにしています。 | ||||
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帯の一気読み必至、寝不足必至とあるのを見て手にとったが、うーん、もう少し捻った結末を期待していた(他の方のレビューにある「最悪」「邪魔」は未読だがこんな感じの展開なのだろうか) 疾走感も後半の事件の前は特になく、陰鬱な街の人々の生き様がダラダラと描かれる。リアルを追求しているのか、もう少しコンパクトでもいいのではないか。 最後に結末は野暮でない程度にもう少し今後の展開を予想させるものであって欲しかった | ||||
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「邪魔」、「最悪」に連なる作品だと思い読み始めました。 「いつ事件が起こるのかな」と思いながら読み進めるあいだに少しづつダレていったような印象がありました。 裏表紙の解説に「群像劇」という言葉がありますが、群像劇というよりは「ドタバタ喜劇」です。 三谷幸喜の「THE 有頂天ホテル」を連想しました。 もっと緻密な物語や、「最悪」の後半のようなスピード感を私は期待します。 | ||||
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普通の生活を送っていた普通の人たちが、 それぞれ事件に巻き込まれたり、事件を起こしたりしていきます。 平凡と非凡が徐々に混ざっていく部分は興味深く読めます。 ただそれだけに終わり方が中途半端。 ここは読者の創造に任せるよりは、しっかりと最後まで物語を描ききって欲しかった。 | ||||
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