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(短編集)
ガール
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ガールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全159件 101~120 6/8ページ
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良いかもしれません。 奥田作品は「東京物語」から入ったクチなので、一生懸命生きている主人公の悲哀などを 期待していました。 例えば「東京物語」では親の会社が倒産して大学を中退してクリスマスも小さな広告会社で 働く主人公が、今は青学の学生で、高校の同級生の女とバッタリ会う場面があります。 彼女は楽しげにスキーに出かけ、彼はいつ終わるともしれぬ仕事に雪の中、出かけるのです。 また「大手広告代理店のムカつく女」が出てきて彼女にいじめられたりします。それでも 黙々と懸命に働く。そこの悲哀と共感を感じました。 それの女性版なのかな?と期待してたのですが・・ この小説には「有名企業で働くワタシ」「男より稼ぐワタシ」「未だにちやほやされたいワタシ」「大手マスコミのオシャレな男性との合コン」が出てきます。 あまりに安易なパタンで、内容もはっきり言って愚痴ばかりですし、思考がとても自分本位です。仕事は楽しくやりたい、でも周りに認められたい、遊んで来たけどこれからも同様に遊びたい・・・とかなり舐めています。「これはフィクションだから」と白雪姫、シンデレラと同じジャンルと捉えれば楽しめます。しかし「東京物語」で重い荷物を長時間運ぶ主人公に共感できた人は楽しめないでしょう。思い荷物を運ぶシーンがあるどころか、プレゼンに向かう前の話題が合コンとファッションですから。 OLでなく貴族と言う設定でやった方が良かったのではないでしょうか。 | ||||
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ここに描かれている女性心理というものが、男の視点から書かれたものに過ぎないのか、それともこれが「30代。OL。」の姿なのか、はっきり言って私にはわかりません。それでも、深く頷いてしまうのです。「あぁ、こういうことってあるかもなぁ。」って。 短編集と言うこともあり、読みやすいです。最後は、みんな前向きに自分を確立しているのがとても良い後味を残しています。 読み終わった時には、少しだけ元気になっています、きっと・・・。 | ||||
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30台の働く女性を主人公にした5つの短編集。 奥田さんは男性なのに、どうしてこんなにも女性のことが分かるのか?と思わず唸ってしまうほど、 様々な場面においての女心の複雑な機微を決して深刻にではなく、さらりと書いてのけている。 登場する女性たちは皆明るくて、前向きで、カッコよく、それでいて嫌味がない。 女性作家が書くとこうはならないよなぁ、とつくづく思う。 専業主婦だったり、独身のキャリアウーマンだったり、シングルマザーだったり、 女性の生き方は様々だが、それぞれに良さがあり、そして不便さがある。 どんな道を選んでも結局ブルーで、他人がうらやましくて、 あの時ああすれば・・・と、どうにもならないことを悔やんでる。 年齢とともに「しあわせ」の形は変化してゆくものだろうが、いつの時でも自分の生き方には胸を張っていたい。 そういう気持ちにさせてくれる爽やかな1冊。 | ||||
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この手の小説を書かせると今一番うまいのは、奥田英朗に違いない。 とにかく安心して読めるし、何しろはずれがないから。 このガールも、男の視点で読んだけれど、 思わずうまいなぁと思うところがある。 女性は本当に主人公達に共感できるみたいで、 年下の部下にいじめられるところでは思わず泣いちゃいましたと この本を貸してあげた同僚の女性が感想を述べていた。 奥田作品はどんどん文庫化してほしい。 図書館で借りるという手もあるが、 読み捨てるのではなく、出来うる限り所有していたいので。 | ||||
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それは、 「笑える」という意味ではなく 「興味深い」という意味で。 そして、それ以上に 怖くて、恐ろしくて。 まるで、盗み見されているかと思うくらいに 隣にある日常がそのまま描かれていて、 読み進めるうちに思い当たる節が多すぎて。 自分より年上の部下をもつ、30代で管理職についた女 マンションを購入するか否かで揺れる女 いつまでも「ガール」な女38歳の近くにいる女32歳 20代の頃、「30歳だなんておじさん!」と思っていた30代の女 シングルマザーと営業職を両立する女と同い年の独身女 ひとまわり年下に恋した女 「あぁこれはあの人だ!」 「わーそっくり!」 それの対象が他者であるのは時間の問題で、 いつの間にか自分自身にリンクする可能性が 無限に含まれている。 読む人によって感情移入するポイントは違うであろうし、 同じ人でもタイミングによって ひっかかるポイントが違ってくると思われた。 今まで読んだ本には無い、リアルさがここにある。 日常生活にうんざりして、 現実逃避したいときには、全く不向きだけれど ほんの少し自分の未来を見据えたくなった時には タイムマシーン的役割に化けてくれる1冊。 女であること、年をとること、働くことの 楽しさと怖さと自由さと、 今を見据えないと浦島太郎になちゃうんだよってことを 知らしめられた。 これを読んでからの今の自分は、 ちょっと性格が悪くなった気がする。 寝る間も惜しんで続きを読みたくなる★★★★★ リアリティ★★★★★ キャラクターの個性★☆☆☆☆ 泣ける!☆☆☆☆☆ ストーリー展開の意外性★☆☆☆☆ 文体・表現の読みやすさ★★★★★ 感情移入★★★★☆ | ||||
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どんな年齢のどんな立場の人物をも、おそろしいほどのリアリティで描き出す奥田英朗、本領発揮の一冊。 「生涯一ガール」〜三十代の働く女性を描く五篇が収められている。帯コピーによれば、「すべての女性に『これって、私のこと!』と言わしめた爽快ベストセラー」だそうだ。 確かによく書けている。だが帯コピーには敢えて反論してみたい。すでにガールをリタイア、かつ働いていない30代にとってはいささか苦い作品だったと(働いていない=ガールをリタイア、という意味ではない。誤解なきように)。なぜって、本書に出てくるガールたちが眩しすぎるのだ。職場でのトラブルや年齢ゆえの悩みに心を痛めながらも健気で前向きで、柔軟性があって、これだけは譲れないという信念があって、揺れながらも最後には腹を括れる強さがあって。読むにつれ疎外感が膨らみ、うらさびしい思いがしてきてしまったのである。「人生の半分はブルーだよ。既婚でも、独身でも、子供がいてもいなくても」(名言だ)には少し救われたけど・・・ ところで素朴な疑問。読者の皆さんはガールたちに感情移入できたのだろうか。勤務先はいずれも大手企業、厳しさはあるがどこか牧歌的な雰囲気の職場。ガールたちは仕事ができたり、美人だったり(少し前までは、そのおかげでずっと「おいしい」思いをしてきたのだそうだ)と恵まれている・・・とどのつまり、こうした設定に違和感を持たない人が読者だったということか。ターゲットと読者のマッチングがうまくいったのだろう。そう、自分も単行本刊行時は、「わたしには縁遠い本」と察して避けたのだった(今回は文庫の気安さで読んでみた次第)。・・・なんて書いていると自分の狭量さとひがみっぽさを披露しているようで情けないが、働くガールに畏怖の念を抱く主婦の現実見本と思って、笑って許していただけるとありがたい。 | ||||
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ボクが気に入ったのは「ガール」と「一回り」である。ガールでは、30代で未婚というOLたちが仕事に精を出しながらも、心では常に女の子でいたいという願望を表現した話。主人公の由紀子はずっと「女の子」でいたいと思いながらも自分の年齢を意識し服装や言動に気をつかい始めるのだが、同じ職場のお光は30代後半にも関わらず、服装や言動など女の子っぷりをストレートに表現した生き方をしている。一方、取引先の安西は由紀子と同じ年齢ながらも堅物で女の子はとっくに卒業しているように思われるのだが、最後のファッションショーではやはり女の子であることを意識しており、その微妙な感情の描き方がとてもよかったと思う。また、一回りでは、OL容子が自分と一回り以上年齢が離れている新人の男性社員に対して恋をしてしまう話。一回りも年齢が離れているのにという理性と、抑えることができない恋心に揺れながら容子の成長していく姿を描くのだが、ガールと同じように、年齢が一回り以上離れていようが女の子だという気持ちが前面に出てきておもしろかった。 | ||||
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この人の書くものなので『サラリーマンNEO』的バカ話を期待してました。しかし、実体はギャグなし、下ネタなしの真面目な話です。ターゲットもOLというか、キャリアウーマンに絞られています。 彼女たちは基本的に仕事はできます。充実した会社生活を送っていると言っていいでしょう。もちろんコップの中の争い的なものはあって、決して能天気でもありません。しかし、争っても最終的には分かり合えるという明るい話になっています。考えてみたらそうです。誰も働くことの嫌な現実と向き合いたいとは思わないでしょう。働く女性たちが明るい気持ちで明日も会社に行くための本です。そのへんを分かって書かれた本だと思います。 もしこれが男性の視点で描かれていたとしたら、やはりどちらかが倒れるまで戦う話になるのでしょうね。そういう本は今はちょっと遠慮したいです。奥田さんならそれすら笑いでごまかすことは朝飯前でしょうが。 | ||||
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まことにシンプルなタイトル。本書には表題作「ガール」を含む計5作品が所収されている。いずれも女性にとって主要な関心事を扱っている。女性が読めば、「そうそう、思わず納得!」という感想が出るだろうし、男性が読めば、「そうか、女性はこんなことを考えてるんだ!」とこれまた納得させられる。「共感度」こそ違えども、どちらが読んでも納得できる内容だと思う。女性の心理や価値観、生き方、行動様式などがよく分かり、「面白かった」というよりは「有益であった」というのが率直な読後感だ。奥田氏がここまで女性の深層心理を理解していることに驚嘆する。女性であってもここまで巧みに描けないのではないか。 出世欲がなく妻のほうが給料の高い夫婦の関係を主題とした「ヒロくん」、女性なら誰でも憧れる都心での一人暮らしを取り上げた「マンション」なども興味深いが、表題作「ガール」における、若さという「特典」を失った年齢に達した女性が「いつまでガールでいられるんだ」という切実な問いかけは痛々しいくらい胸に響いた。本書に登場する女性はすべて30代であり、本来であれば「レディ」という表現のほうが相応しいのかもしれない。しかし女性はいつまでも「ガール」でいたい、いやその気持ちを失うまいと必死で生きている。すべてのエッセイはそうした女性の(永遠の)願望を赤裸々に伝えているのである。 「ワーキング・マザー」という作品は、女性の社会進出の飛躍的上昇という時代風潮を反映したものだが、制度的条件を含め、これからの日本がもっと真剣に考えてゆくべき重要な問題を主題にしている。男性だからという理由は全く通じない。「本当の望みは、時間が止まってくれることなのだ」(244頁)という最後の「ひと回り」という作品にある文章は、すべての女性が「ガール」でいるための(無理な)前提条件なのだろう。「ガール」の定義は実に難しい。むしろ男性に読んでほしい一書だ。 | ||||
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課長になったり マンション購入を決意したり 若い子と同じ服着るの、ぼちぼち卒業しなくちゃと思ったり 子持ちで、フルタイムの仕事復帰したり 超年下の新人君にときめいたり なんか身に覚えがありすぎで怖いです。 特に、洋服のくだりはヤバいです。 明らかに20代、あるいは10代のコがターゲットのお店で服買ってるん自分。 本当に、ボチボチ、これ辞めたほうが良いんじゃないかと 相当、揺れ動いてるのです。 年相応に落ち着かなくては・・・と思っても 落ち着けない。 描写は、毎度ながらリアルで、ぎょっとするんだけど 30代の女性は必読な1冊に思えます。 | ||||
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この「ガール」は、本当に面白かった。私は、これこそが、奥田英朗の一番の傑作ではないかとまで思っているくらいなのである。この短編集では、社会の第一線で働くさまざまな女性たちの心の内が、実に生々しく描写されているだけでなく、「ヒロくん」、「ガール」、「ひと回り」を始めとした一話一話が、物語としても非常によくできているので、女性はもちろん、我々男性が読んでも、面白過ぎるくらい面白いのだ。 この「ガール」には、それぞれの立場で、仕事で、あるいは、女として、人生の岐路に立たされた5人の30代の女性の物語が綴られている。 「ヒロくん」では、課長に抜擢された女子総合職が、男のメンツをかけて反抗的な態度で歯向かってくる年上の係長と壮絶なバトルを演じ、「ワーキングマザー」では、子育ても山を越え、仕事にやりがいがほしくなり、閑職から古巣に復帰したシングルマザーが、周囲の過剰な気遣いにため息をつく。 未婚の3女性は、「マンション」購入の決意をすることによって、色々な現実と向き合うことになって思い悩み、あるショックな出来事を契機に、「ガール」でいることの潮時を感じてブルーになり、ある日突然、自分の目の前に現れた「ひと回り」も歳の離れたハンサムな新人に、心が千々に乱れるのだ。 それにしても、特筆すべきは、奥田英朗の女性の描写力の凄さだ。特に、登場人物の女性たちの心の奥底までもを覗いてきたかのような、微に入り、細にわたった心理描写は、たとえ、綿密な取材を行っていたとしても、取材に応じた女性たちが、ここまで素のままの自分の姿を男性にさらけ出すだろうかと思えるほどのレベルにまで達しているのだ。同じ男性として、作者の女性に対する観察力の並外れた鋭さと細かさには、素直に脱帽するしかない。ここまで描写されたら、女性たちも、自分たちの心の内まで見透かされているようで、こわいのではないだろうか。 | ||||
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伊良部シリーズもばかばかしくて面白かったけど、この本は別の意味で面白い! 男の私から見ると、30代OLの目線で見事書かれていると思います。(女性の目からはどう思われるのかわかりませんが・・・) 都会で一人で生き抜くOLさんは大変ですね。 仕事、結婚、人生、住宅・・・様々なことについて一人で対処していかなければ行けませんからね。 しかし、如何せん私のような田舎住まいには、このようなOLさんは少なく思われます。 私の周りにも、こんなOLさんがいれば、職場の雰囲気も変わるでしょう。 | ||||
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「そうか、慎太郎は、わたしの現実逃避なのか。静かな気持ちで思った。現実と向き合うのがいやだから、 一回りも年下の男に恋心を抱き、時間を忘れたかったのだ。要するに、モラトリアムだ。」 なるほどなあ〜と思った作中の文章です。 | ||||
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ガールというタイトルは、レトリック。本当は、今現在、一番WOMANな年齢の女性たちの物語。学校を卒業して10年が過ぎ、一回り年の違う新入社員が入社して来る頃、ガールとしてもてはやされてきた彼女たちは、どう生きようとしているのか?がよーくわかる一冊です。 作者は男性なのに、ほ、ほーーーっというくらい、登場人物の心がわかってる!一体これどうやってリサーチしたの?と不思議なほどです。特に小さな嫉妬やあせり、競争心など、とても男性には見抜けまい、とおもわれるところまで、事細かに描かれています。 別の意味で読んでほしいのは、彼女らの上司・同僚・後輩にあたるビジネスマンのみなさん(男性)です。会社っていうところは、たくさんのエライ人と、ごく少数の仕事のできる人と、女の子といわれる若い女子社員で構成されていて、彼女らは、あまり注目されていないけど。ほんと、この位のご理解がお願いできればとおもいます。これは、彼女たちの決意表明です | ||||
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5編。それぞれが30代の働く女性を主人公に、もう「ガール」ではいられない、微妙な年齢の女ごころを描く。 すごく読後感がいい。思わずにんまりしてしまう。あー、いい話だったな、と思って。 それは、「筋の読めてしまういかにも、な定型的いい話」ではなく、「こうくるか!うーん、いいね〜」といった良さ。気もちがいい。 会社や世間や周りの人間とうまく折り合いをつけていくのは、簡単なことではない。 うまくいきすぎる展開に「きれい事」「ありえない」と興ざめしてもいいんじゃないかと思う。 なのに「こうだといいよね」と素直に感興できるのは、登場人物たちの細やかな描写が、すごく現実に即しているからだろう。 共感できるところがいっぱいだから。 人ごとだと思えないくらいだから。 友だちのあのコに似ているから。 だから、「きれい事」とはならずに「理想型」だと思える。 男性作家なのに。すごいね。 | ||||
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奥田英朗は、本当に文章のうまい作家だと思う。 それだけで読む価値がある、と思えてしまう。 「ガール」は30代の女性会社員を描いた短編集だけど、もうこれ完全に「マドンナ」と対をなしてますね。 「マドンナ」が40代男性会社員の本音を描いた短編集とするならば、「ガール」は30代女性会社員の夢を描いた短編集かな。 「マドンナ」が大傑作だと思っているので、対がこれかと思うと少し残念。 ここに出てくる人々の描写はとてもきめ細かく、実在感があるけど、お話の流れ自体はおとぎ話。 本当の会社が30代女性に対して、こんなに暖かいと思ったら大間違いですわよ。 出てくる女性は全員、出世できません。 最後に爽快感を残すのが、最近の奥田英朗の手法のようなので、読んだ後、気分はよくなります。 現実逃避型の本、だと思った。 | ||||
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女性が主人公の短編集。 「マドンナ」が40代半ばの会社のおじさんが主人公だったが、こちらは30代半ばの会社の女性が主人公。 なんか、わかる。ような気がしました。 人間は、爽やかなばかりではないけど、清々しいものですね。 ■ 「ガール」と「マドンナ」が対応しているのなら、女性は男性よりも常に10年ほど先に成熟していることになりますね。 道理で、おのこはいつもガキなわけです。。。 | ||||
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伊良部はでてきませんが、強要する事無く「答えは幾つもある」 という奥田ワールド的な「あ。それでいいんだ」と安心できるオチが素敵です。 登場人物に状況が似ている人には、「なんか私大丈夫かも?」と思わせるような読後感。 | ||||
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面白かった〜、ホント面白かった! 久々に一日で読みきれる本に出合いました。五人の30代女性のリアルな感情をポップに且つしみじみと、シビアに且つ愛情深く、鋭い観察眼で描いているこの小説。 作者が男性というのが信じられない! 私からすれば少々年上のお姉さま方の社会での生き方がとてもかわいく、またかっこよかったです。 バリバリ働いている主人公が同窓会の帰り、結婚した元クラスメイトと交わす会話。 「今日は帰って少しブルーになる」という彼女の言葉に驚く主人公。自分も同じ。女って大変だな、と思う。どの人生をとっても完璧に幸せにはなれないのだと。違う道があったんじゃないかって思ってしまう。というくだりなんて、すごいなぁ〜、と思った。 そしてそこで落ちてしまうのではなく、そこから明るく自分なりの生き方を見つけていく彼女達の潔さがとても清々しかった。 奥田英朗さんの本を読んだのはこれが始めてだったので、読み終わってすぐ、本屋に「マドンナ」と「東京物語」を買いに走りました。だって、この本、面白かったから! | ||||
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大手企業中間管理職で夫よりも収入が多いが子供がいない女性。 マンション購入と結婚は別と割り切り、自分の資産を考え始める女性。 ちやほやされた20代のギャル期卒業の潮時を考える女性。 離婚してシングルマザーになり職場復帰をする女性。 ひと回りも違う新入社員が入ってきた衝撃など、誰もが抱く30代OLの心の葛藤が5つの短編となって描かれていて面白い。 働いていたときのことを思い出しながら読んでいくと、 「そうそう、これって私!」「これって○○さんのことみたい!」と頷くところばかり。 読後感も爽快!ポジティブな気分になれて、元気になれる作品。 | ||||
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