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(短編集)
ガール
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ガールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全159件 81~100 5/8ページ
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働く女性とその生活を軸にした短編集です。すぐさま頭に浮かんだ映像が、水曜10時枠のドラマ風でした♪男性と対等にばりばり働く30代女性、女性なのに男前…素敵です。「マンション」の話は金銭問題が特にリアルでした。他にも結婚や子供のことで悩んだり、会社の人間関係だったり時には傷ついて落ち込んで。私自身がまだまだ若造なので、こうやって年齢を重ねて年々磨きがかかる女性に憧れます。 | ||||
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30代、仕事をする女性たち。 彼女たちの思いを、エッセーにすると単なる愚痴で終わってしまいそうですが、 小説にしたお陰で、喜び、悲しみ、怒り、焦り等々の様々な感情の描写に広がりがありました。 仕事をする女性を通じて現代の社会を描いているこの本は、男性作者によるものです。 男性が主人公では、日本の会社をここまで客観的かつ諧謔的に書くことは出来なかったでしょう。 そのため、女性をあえて主人公にしたのではないでしょうか。(そういう意味では、土佐日記みたいなものですね。) 30代の女性心理を、男性である作者がどのように取材して、ここまで上手く描いたのかは分かりませんが、楽しい本だと思いました。 ただ、女性の気持ちそのものをズバリ書いているかというと、違うかな、と思うところもあります。 例えば、旦那さんより収入の多い奥さん。 奥さんはこのことについて旦那さんを不甲斐なく思っているように描かれていますが、実際、女性はそんな風に感じないと思います。 これを不甲斐なく思うのはやっぱり男性で、こういう部分に作者が男性であることを感じさせられました。 それでもこの本が良かったのは、登場人物の女性たちが全て生き生きとして、魅力的であること。 本のタイトルにもなった「ガール」に出てくる「生涯一ガール」という一言は、実際、そういう女性がたくさんいるのかはともかく、 「男はずっと少年」という生き方がカッコいいように、女性もそうなれたらカッコいいですよね。 古い体質が残る会社社会、その中で働く人として成長しつつ、自分らしくガールでい続ける女性たち。 現代社会が上手く描かれていると思います。 | ||||
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30代の女性だったら、同感しながら楽しく読める作品だと思う。 色々なことに悩みながら生きている女性像がとてもリアルで、 思わず「そうそう、あるある」みたいな表現があって、共感しながら読み進められた。 読み終わったときには、「さあ、明日からもがんばるかな」と、元気をもらえる作品。 個人的にとても気分よく最後まで読めた。 | ||||
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男性作家(!)が描く、30代女性主人公の5つの短編小説。 登場する5人の女性は、皆チャーミングで、仕事ができ、魅力的であるということが共通してます。 そういう意味では、全ての女性が「私とおんなじ境遇!共感できるわ」 とは感じられないかもしれません(笑)。 しかし直面する問題は、誰しもが共通に持っているものです。 〈結婚〉、〈キャリア〉、〈老い〉、〈家族〉 これらの問題に、パワフルな彼女らがどうケリを付けて行くか・・・ 読後爽快確実の本は、女性のみならず、男性も楽しめます。 お薦めの物語は、本のタイトルにもなっている『ガール』。 一流広告代理店に勤め、ファッションにも隙を見せない、ルックスも良い、由紀子。 彼女は友人の千恵から問いかけられます。 「潮時ってあると思わない?」千恵がポツリと言った。 「潮時? 何の?」 「ギャルとしての潮時」 「ギャルは死語でしょう」つい茶化してしまう。 「じゃあガールでもいい」・・・ ガールの潮時は存在するのか? これまでガールとして張ってきた、彼女。 決して若さを失ってはいないと自負しているが、 ”本当に”若い存在の後輩たちが、その自信を脅かしていく様は、 女性の抱える老いへの恐怖を体感させてくれます。 思えば、女性は振れ幅が大きい。 若さによる恩恵を最大限に享受できる反面、 それを失うと、新たな世代が台頭することを見守ることしか出来ません。 由紀子が最後に達する結論は、男性の私からすると、「あっぱれ!!」です。 登場人物の言葉には、金言、格言に溢れています。 同じ立場の人間であれば、心に突き刺さる痛い言葉も少しあったりしますが、 元気になれる言葉がほとんどです。 これは実際に本を読んで感じ取って頂きたい! | ||||
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初めて読んだ、奥田英朗小説。 30代前半〜中までの働く女子を描いた物語。 帯に書いてある『すべての女性に「これって、私のこと!」と言わしめた』って言葉に納得。 まぁ、私のこと!は言い過ぎだけど、 同年代の私には、この本に出てくるガールの心情がすごぉぉぉく解る。 感情の動きが、この物語のガールたちと近いなぁって感じる。 自分を、登場人物に重ね合わせてみる。自然とそうしてる自分に気づく。 10年近く会社にいて、立場も変わって、苦悩も変わって、状況も変わって。 今の自分が抱えてるものを、物語の奥に感じたりもして。 うん。面白かった。また読みたいな、と思った。 短編5つなので読みやすい。勢いづいて1作、また1作と読み切ってしまう。 そして次もまた読みたいなと思う。そんな作品。 | ||||
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働く三十代女性を描いた短編集。 若さを武器にしてきた女性がその武器を失い、自信を失い、紆余曲折を経て、自信を取り戻す。 そんなお話。 三十代のちょっと痛くて陰湿な想いの描写はすごい。 私はとても笑いましたが、この毒のある文章は好き嫌いが分かれそうです。 解説にもあったが、ファッションの描写が他に類を見ないほど丁寧。 何を思って、何を着ているのか。 何を考えて、どう行動するのか。 悪意や計算を描いているが、ドロドロしていない。 どこか軽快だ。 登場する女性がイケメン。 さっぱりしているというか、男前な一面を持っている。 武器を失った女性がどこか男らしくなって終わる。 このあたりは男性作家らしい結末かな。 男の私からすると、ああこんなこと考えているんだろうなーすごいなーという感じ。 女の人が読むとどうなのだろうか。 | ||||
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奥田氏の心理描写は素晴らしい。 サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)では小学6年生の少年、 東京物語 (集英社文庫)では20代の若者、 そしてこの「ガール」では30代の働く女性。 多くの小説が筆者本人に似た性格、心理、主義を持った人物を主人公に設定している。 それは物語をすすめる上で自分の経験や考え方を反映させれるので、やりやすいのだと思う。 奥田氏は毎回、自分とは全く違う人物を主人公に置き、その心理描写を生き生きと描く。 まさに観てきたような、体験してきたような描き方だ。 もちろん私は女性ではないので、30代の女性がどんな気持ちで働いているのか正確に知ることはできないが。 一話目の「ヒトくん」を読んで気づいたのだが、女性は基本的に「今いい仕事をしたい」思っているということである。 それに対し男性は今を犠牲にしても出世するなどして「将来いい仕事がしたい」と思っている。 もちろんそれぞれ逆にも望んでいるのだが、優先順位からすると上記のように思える。 この価値観のズレが仕事における男女の違いを生むのかもしれないと考えさせられた。 また最後の「ひとまわり」はイケメン新入社員に女性たちが極端な反応をしすぎかなあと思った。 この話が最後だったので、女性読者にとってはちょっと印象が悪くなるかもしれない。 (短編集は最後の一話が全体のイメージにかなり影響を与えるので) | ||||
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主人公の5人の女性は、境遇こそ違え、性格が皆似通っていて、読む途中で疲れてました。 なぜこんなに攻撃的なんでしょう。 30台OLってみんなこんな感じなんでしょうか? 実際にはもっといろんなタイプの人がいるとおもうんですが。 とはいえ、一人称の軽い文体で、するっと読めてしまうので、結局は最後まで読んでしまったんですけど。 | ||||
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表題の「ガール」が面白く、38歳の光山さんがサイコーだった。 何時までもガールで居たいが、何時までガールを続けられるのか? 同年代としては、考えさせられる。着られるスタイルを維持 してるだけ、光山さんは凄いと思ってしまった。 全体的に、面白いが、残念なことが、登場女性全員が、高学歴・高収入で美人なのだ。 実際は、年収300万円台の女性が大半なので、普通の女性の悩みや苦しみを ユーモアで、吹き飛ばしてもらいたいなと思った。 | ||||
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よく女心を上手に描けるなぁ。感心しちゃいます。 何でこんな心理描写を描けるのか、是非聞いてみたいです。 でも、私は、登場人物のような大人の女性にはなりなくですけどね。。 | ||||
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奥田 英朗さんの5つのお話から成る短編集 何故これほどまでに女性心理がわかるのか不思議なくらい繊細で丁寧に描写されています。 ともすれば、女性作家が描くより女性の根底に根付いている心理が描かれていて、びっくりします。 5つ共、面白かったですし、ドラマにしても面白そうな作品ばかりでした。 読後感も良かったです! | ||||
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この作者さんは、ミステリー作家さんなのでしょうか? 女性の心理描写は凄くうまいと思いますし、 特に30代の女性には共感出来る所が多いと思います。 ここまで突っ込んで複雑な女性心理を描いているのも珍しい気がしました。 こういう小説ばかり書けば良いと思うのですが… | ||||
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ひと回り下の新人君に恋をする「中堅」OLを描いた「ひと回り」が一番面白かったかな。30半ば〜40代の中高年一歩手前くらいの世代を描くのが得意な作家ですが、ヒマつぶしには丁度よい短編×5。 | ||||
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ワタシはここに出てくるどのタイプの女性とも違いますが、 だけど、同じ女性として、ふんふん、なるほど!と思う 事も多かったです。 三十路を越えて、尚ガール!素敵だなぁと思います。 元気を出したく、この本を読んだのですが、お陰様で 少しは元気になれました◎ 『人生半分はブルー』 でも、残りの半分は『HAPPY』で過ごしたいですよね♪ おススメ致します♪ | ||||
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「伊良部シリーズ」の天真爛漫さとは真逆の冷徹な筆致で、30才台の独身キャリア・ウーマンが抱く鬱憤とその解消の過程を描いた短編集。女性心理と企業の内部事情をここまで精緻に描ける奥田氏の芸域は幅広い。女性の方が読めば、スカッとした気分になれると思う。女性同士のライバル意識も多く描かれ、リアルな話題故に微苦笑を誘う。 男社会の壁に苦闘する新任課長の姿、マンション購入の是非を中心に自身の夢と現実への妥協との狭間に揺れ動く姿、何時まで「ガール」を続けられるのか懊悩する姿、子供を大切にしながらも家庭を会社に持ち込まない「シングル・マザー」の気丈な姿、イケメン新入社員の指導役になった事をキッカケにモラトリアムから脱皮する姿、これらが活写される。「無敵のキャリア・ガール」を初めとする岡村孝子の曲の数々が頭の中を駆け巡った。 「ヒロ君」のような聖人君子は実在するのか ? 企業の中で自分の主張を押し通して、生き残れるのか ? こう言った詰らぬ疑問を抱かず、作者の巧みなストーリー展開力に身を任せていれば、上述の通りスカッとした読後感を味わえる。キャリア・ウーマンの悩みが深く掘り下げられていると共に、それを跳ね返す強さと心意気を感じさせる爽快な短編集。 | ||||
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奥田さんの作品はいつも面白いのに、これはなぜ?と思ってしまいました。 自分自身も30代独身の女ですが、 確かに30代に突入してから20代の若さはなくなったなあと感じますが、 だからといっていきなりこんなブルーになった覚えもないです。 登場する女性陣が20代でも30代でもやけに強気で恐くて、 若さが一番!と思ってたり、人気のある男性が昔はモテたかもみたいなキャラだったるするあたり、 何かバブルっぽいし、かなり時代から外れているなあと思いました... 30代でもフルタイムで働いたり、結婚しなかったり、華やかで居続ける女性が増えたのは、そんな昔の話ではないですが、その女性達の考え方が結局古いままで描かれてしまっていて残念です。 | ||||
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奥田さんの作品を初めて読みました。 とても文章が読みやすくユーモアが感じられます。 おもわず笑っちゃうところや感心するところがありました。 30代の働く女性ってこんな感じなのかなぁと考えながら楽しんで読めます。 途中ハラハラしたりするのですが、最後はどれも前向きな感じなので、 読んでいて元気になれる気がします。 男性でここまで女性の心理を表現できるのはすごい! でも、☆4つにしましたが、ほんとは細かく言えば☆3.5くらい。 どの主人公もキャリアウーマンでちょっと気が強い、というような 個性が似たり寄ったりな感じがあります。 せっかく短編集なので、いろんな個性や境遇の主人公がいると もっと「ガール」な本になったんじゃないかなぁと思いました。 (よく言えば本全体に統一感があります) あとはところどころ、やっぱり女性目線とは違うかも、 と思うところがあったりします。 この辺は、男性って女性をこんな風に思ってるのかしらねぇ、 と考えたりも出来ておもしろい点でもあります。 読み終わった後 私もがんばるぞ、という気分になれました。 | ||||
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私自身32才女性、昨年末結婚しました。社会人となってからは、ずっと都心で独り暮らし、時には都内に住む両親に無心して海外旅行三昧に贅沢な休日の過ごし方も知っていますし、留学経験もあります。結婚するまでは恋愛経験もそれなりでしたし…ま、早い話「ガール」に登場しそうないかにも快適な都会のシングル女性ライフを十分知っている者なんです、私。だけど、そういう者から言わせて戴ければ、これは所詮本物のアラサー女性を知らないお方の憧れが丸見えのストーリー!よく研究しているとは思いますが、結局最終的にはおじさん好みのエンディングで、おじさん、あるいは都会のシングルライフに憧れる田舎の女性が、最大限の情報を駆使して作り上げた虚構ですね。気恥ずかしくて、最後まで読めませんでした。 | ||||
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いや〜、「空中ブランコ」「イン・ザ・プール」も面白かったけど、この「ガール」ヤバい!ド・ストライク!正直自分は、この本の彼女達程の大企業に勤務したこともなければ、在京OLでもない。だが、いちいち頷けるのだ!「女は男の目なんか気にしていない。自分が楽しいからおしゃれをするのだ。」「女同士はわかり合える。枝葉の趣味がちがうだけで、好きなものが一緒だからだ。」これらの文に激しく共感し、 「この男は、女房とホステスと部下しか女を知らない。」この一文に、何年分かのうっぷんが一気に晴れる思いを味わい、「自分が彼女だったかもしれないし、彼女が自分だったかもしれない。そう思えば、やさしくなれる。」には大きく頷き、読み終えた頃には今日一日のイザコザも、「アレ、今日何かあったっけ?」位に意識の彼方に(笑)。もちろんお話なので、甘いっちゃあ甘い。ホントは自分を曲げさせられるのは、いつも「ガール」側だ。そんなことは30越えてOLやってりゃ、みんな知ってる。だから会話でリアルを楽しみ、結末で「自分もこんなにタンカ切れたらいいのに〜。」と満たされない夢を見れる、作り話なのだ。 | ||||
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男性の作家が書いたとは思えないです。 しかし、現代の働く女性は本当に生き方が多様になったなぁ、 ・・と、もろに実感できる作品だと思います。 5人の女性が登場しますが、結婚しているのは一人だけ。 この割合が示すように、未婚率はやはり上がってるんでしょうね。 職場でも実感しますし。笑 この本を読む女性が、職場でどんな立場に置かれているかによって どの登場人物のどこに共感できるか、っていうポイントが異なってくる とは思うんですけど、私はやはり『ガール』ですかね。 ●「三十二で結婚の予定もないのは、きっと理想が高過ぎるせいだ。 もっとも社内には独身がやたらと多いので、気にもならないのだが。」(140) ●「もうガールじゃない、か。由紀子は小さくため息をついた。 わかっている。三十二といえば、若さが売り物にできる歳ではない。 男はともかく、女はそうだ。」(154) ●「女は生きにくいと思った。 どんな道を選んでも、ちがう道があったのではと思えてくる。」(177) ・・これをもろに実感する日が、自分には必ず訪れる気がしてます。 まぁ、だからといって憂鬱になってても仕方ないけど。 とにかく、今を精一杯楽しむこと!! そして、三十二になっても人生を楽しんでる自分がいることを望みます。 | ||||
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