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ウランバーナの森
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ウランバーナの森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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冒頭は便秘の話が長く続きますが、少し我慢して読み進めましょう。 最後は涙が止まらない。 心を浄化するための本です。 | ||||
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お気に入りの1冊になりました。奥田氏が描く登場人物は良いひともそうでないひともみななにかチャーミングでかわいくて憎めない。子供の頃、魔法使いの話を夢中になって読んだあの時のような気持ちになりました。後書きのこの本のバックグラウンドも素敵です。読み終えた後、なんとなくビートルズが聴きたくなりました。 | ||||
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その夏、軽井沢でジョンに起きた奇跡。伝説のデビュー作、1979年、軽井沢。世界を熱狂させたポップスター・ジョンは、妻と愛する息子との静かな隠遁生活を楽しんでいた――はずだった。猛烈な便秘に襲われるまでは。不安を抱え小さな医院に通うジョンが遭遇した不思議なできごと、そして奇跡。ユーモア溢れる喪失と再生の物語。 | ||||
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ストーリーからなんとなくジョン・レノンの話か?と思ったが、読み進めてみると、確かにジョン・レノンの話なのに、意外すぎる展開に驚かされる。 最初はくだらない便秘の話で、吹き出すような言い回しが面白く、中盤は村上春樹風(?)、後半は深く人生や宇宙を考えさせられる。途中、出てくる医師の診察内容もいちいち深い。 奥田氏のデビュー作というが、構成がしっかりしているうえ、創造力たくましく、いやはや恐れ入った。とんでもない才能だ。 …の割には、あとがきに「この本は話題にならなかった」という一文があり、世間の評価ってあてにならないもんだよなと思わされた。 | ||||
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この物語は昔散々悪さをしてきた主人公のジョンが大人になって社会的に成功して息子ができたときのこと。体調が優れない日が続いたある夜、ジョンは夢の中で過去に傷つけてきた人たちが次々と出会うことになる。そして、傷つけた一人づつにジョンは謝っていくのです。謝るにつれて心の重荷からだんだん解放されていくジョンの様子を読んでて思ったのは人は謝ることによって楽になる面があること。話しが進むにつれてジョンは自らの重たい過去と向き合うことになります。過去の真実を知って本当の意味で解放されたジョンはとても清々しかった。 | ||||
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奥田英朗のデビュー作品。 ちょっと作風が今とは変わっていると思いますが、奥田さんらしい本でした。 次、奥田さんの本を読むときは「最悪」を読もうと思います。 | ||||
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「あぁ あいつも来てればなぁ」って 奥田英朗のデビュー作にして超傑作!(遅ればせながら今ごろ読みました) 宮崎吐夢、主演で映画されないかしら。 | ||||
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ウランバーナ…盂蘭盆(会)の語源。 『ウランバーナの森』は、奥田英朗さんのデビュー作です。 主人公のジョンは世界に名の知れたポップスターだが、 日本人妻ケイコとの間に息子が生まれてからは “主夫”のような生活を送り 曲を作ることからも久しく遠ざかっている。 今年の夏も ここ何年かそうしているように家族とともに軽井沢で過ごしていた。 ところがある日 あることがきっかけで身体に異変をきたすようになった。 久しくなかったパニック症候群がジョンを襲う。 それと同時に便秘も。 人は 過去の苦い思い出や恨みや歪んだ愛 かなえられない死者への赦し を抱えて生きている…。 自分を許し 人を許し いや、登場人物の言葉を借りれば 運命を許す。 そして 赤子のように 再び母の胎内からこの世に生まれ出る「再生」 主人公のジョンはジョン・レノンをモデルとしているようですが それを考慮に入れずとも 自分の過去と 心の傷、重い鎖となっていた人たちを振り返ることができた一人の男性の再生を 自分の中で体現できるのではないかと思います。 読後は清涼感で満たされました。 | ||||
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医師という職業を持つ人物が重要な役割を果たす物語は、筆者の得意とする配役かどうか、何れにしても「助演賞」を贈りたい愛すべきキャラクターとして描かれています。ジョン=レノンのファンであればパロディの面白さ、ファンでなくても主役として新鮮な登場人物として楽しんで貰えると思います。 | ||||
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過去に犯した過ち。誰にでもあるほんの小さな、そして大きな出来事。 自分にとって忘れられない出来事ありませんか? ジョンがそういった人たちと再会します。 僕も再会したい人いるな。 どうしているんだろう? 今会えるのなら、過去のこと謝りたい。そんなことありませんか? そして過去の出来事の「なぜ・・・」「どうして・・・」 心中穏やかではないけれど。 そんな思いを抱えてる人にお勧めです。 優しい気持ちになれますよ。 | ||||
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ジョンレノンのハウスハズバンド時代、軽井沢滞在中を題材に描いた物語。 ビートルズファンにはなじみのジョンのエピソードが たくさん取り込まれており、著者のビートルズ愛の深さが窺い知れます。 物語も摩訶不思議で、また家族愛に満ちた話でとてもおもしろかったです。 レノンファミリーがその後も幸せに暮らしてくれたらなあ!と思っちゃいました。 | ||||
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オリンピックの身代金に続く奥田さんの作品で、ジョンレノンの空白の期間を想定した内容とのことですが、なんとも奇抜な出だしが思いもよらない展開、愛へと結び、面白かったです。 | ||||
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「ウランバーナ」という意味の分からない題名がついているので、内容が分からなかったのですが、奥田氏の本だからハズレは無いと信じて購入し読みました。最後に「ウランバーナ」の意味が書いてあり、なるほどと思いました。内容は、ビートルズのジョンレノンとオノヨーコをイメージした「ジョン」と「ケイコ」そしてジュリアンレノンをイメージした「ジュニア」などが登場します。本物のジョンレノンが射殺される前の活動休止期間に毎年のように日本の軽井沢に滞在していたのは本当のようです。そして数年間の十分な休養をとった後に活動を再開したとき、音楽の方向性が180度変わりました。奥田氏はその間の休止期間にジョンの心の中で何かが吹っ切れたのだと推測し、そのことを小説化しています。果たしてジョンの中に何が起きたのか?本書のジョンが終始悩まされる「便秘」と何が関係あるのか?ハチャメチャでありながら最後は納得させる奥田マジックが満載です。 | ||||
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一体なに?これ?と思いながら読み進め、途中でなにげに「あとがき」を読み「あ、そういう思いで書いた作品なんだ」とわかったらすんなり読めるようになりました、しかし「便秘」で苦しむって(笑)やっぱ奥田さん、面白いよ発想が、そういうとこ好きです | ||||
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軽井沢で夏の間を過ごしていたジョンは、ひどい便秘に悩まされ、ついには病院で治療をうけることになり、その診療の帰り道に、靄のかかった森で心に引っかかっていた人たちと出会う・・・。(もちろん相手はすでに死んでしまっている人たち・・・。つまり亡霊。) 最後に母親の亡霊も現れ、ジョンは母親と確執があったため、会うのをためらいますが、母親の生い立ちを知り、母親の愛情を知る・・・。 この作品って、奥田氏のデビュー作なんですね。伊良部シリーズのような笑いはありませんが、心が癒される効果は充分の作品だと思います。 お手伝いのタオさんがいい味でててます。 | ||||
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最近通い出したいきつけのカフェではいつもビートルズのナンバーが流れている。そこのソファに深くもぐりこんで本書を読めたことは小確幸であった。「ジョン」関連の書籍に空白の4年間があると作者はいう。ふたりのこどもがまだ小さかった頃、夏がくると来日し軽井沢でおだやかな日々を過ごしていたそうだ。そんなある年の夏の数日間の出来事が小説化されている。直木賞受賞作の伊良部医師の一連の短篇集の原点を垣間見ることができるかも知れない。主人公が森を彷徨ううちに行き着く「こちら側」と「あちら側」の境界線が最後まで曖昧なままなのも深く余韻を残している。全篇を通してたちこめるやさしさの気配が読んでいて心地よい。読了後、私も少し再生されたかも。 | ||||
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精神の奥底にある過去の傷を浄化していく過程で辿り着いたのは、また過去の傷。 非現実的になりがちな「あの世」を心療的香りを交えることで、 その世界に引き込まされた。 日本的な情緒もありつつ、ラストにはとても心が軽く穏やかになった。 | ||||
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ビートルズやジョンのことはその楽曲を何曲か口ずさめる程度にしか知りません。ですからファンならうなるであろうエピソードの数々を発見して楽しむことはできなかったのですが、フィクションとして十分面白く読めました。 著者は執筆の動機について、「フィクションで彼の伝記の空白部分を埋めてみたかったのだ」と書いています。伝記の不満をフィクションで補完してみたらどうだろうという発想、そして世界的な偉人を素材にした小説に本当に挑戦してしまう大胆さ、思いのままに思うがままに筆を動かしたような伸びやかさ・・・デビュー作ならではの勢いと意欲に満ちた作品だと思います。それでいて、デビュー作とは思えないエンターテイメント作品にしあがっているのはさすがです。 浅田次郎氏が本書を絶賛していたことを知り、なるほどと思いました。読みながら浅田作品を思い浮かべていたので・・・浅田氏にも「うらぼんえ」(『鉄道員』所収)という印象深い作品がありますね。 | ||||
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すでに死んだ人、あの世の人との交流を モチーフにした作品には傑作が多い。 それはおそらく、 「死」というものを見つめる分だけ、 現在の「人生」について深く見つめるからだろう。 ディケンズの「クリスマス・キャロル」などはその代表だが、 この本もそうした系譜にある作品だと言えるだろう。 他の奥田作品に比べてあまり注目されていない本書だが、 私などは、「邪魔」「最悪」の後にこの本を読んで、 著者の懐の深さに瞠目した。 主人公ジョンが自分自身の魂を見つめ、 再生していく姿には素直に共感できたし、 深い感動を覚えた。 この人は、ほんとうに人間を描くのがうまい。 「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」に感動した人なら、 きっとこの本も楽しめるはず。 もっと評価されてもいいまっすぐな作品。 | ||||
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私は主人公が誰をモデルにして書かれているかあとがきを読むまで、恥ずかしながら気づきませんでした。ストーリーは『インザプール』、『空中ブランコ』でもみられるように、最後にこういうことかと納得する部分があったり、最後まで不思議な部分もあり、あっという間に読めてしまう本でした。日本のお盆と重なって、主人公ジョンの昔関わった人(もう死んでしまっている人々)が次々に登場し、生前に果たせなかったこと、または、ずっと気にかけていたことをその人々ともう一度森の中で出会うことで晴らしていくというストーリー展開です。不思議な感じのストーリーですが、一度読み始めると止まりません♪ | ||||
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