■スポンサードリンク
ウランバーナの森
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ウランバーナの森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冒頭は便秘の話が長く続きますが、少し我慢して読み進めましょう。 最後は涙が止まらない。 心を浄化するための本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
お気に入りの1冊になりました。奥田氏が描く登場人物は良いひともそうでないひともみななにかチャーミングでかわいくて憎めない。子供の頃、魔法使いの話を夢中になって読んだあの時のような気持ちになりました。後書きのこの本のバックグラウンドも素敵です。読み終えた後、なんとなくビートルズが聴きたくなりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品の主人公はただジョンという名前が出ているだけですが、明らかに元ビートルズのジョン・レノンですね。妻のケイコはオノ・ヨーコ、息子のジュニアはショーンということになります。読み終わってまず思ったのは「ビートルズ・ファン以外の人が読んでわかるんだろうか?」ということでした。私は昔、ビートルズが好きで、関連本もいろいろ読んでいたので、ジョンが母親に世話を拒否されて叔母夫婦の元で育てられたことやそれがずっとトラウマになっていたこと、毒舌家ゆえにいろんなトラブルがあったことなど前知識があったので話がすんなりと頭に入ってきました。が、このあたりのことを何も知らなければ、この小説を読んでみてどう感じるのだろう?と??になってしまいました。 ビートルズはメンバー間や所属会社との内紛の末に解散してしまい、ジョンがオノ・ヨーコと結婚したこともその一因になりました。ヨーコは前衛芸術家で変わっていて理解されにくい人でしたし、多分にアジア人蔑視もあったと思いますが、ジョンを惑わせビートルズを壊した女としてひどいバッシングを受けました。その後、ジョンは精神的に不安定になり、音楽活動も世間に出ることもやめてしまいました。言わば休止期間であったその4年間のことを、著者奧田英朗氏があれこれ想像して創作したのがこの作品です。ジョンがヨーコの実家所有の軽井沢の別荘に、まだ幼いショーンと滞在していたのも本当のことです。 この期間を経て、新たに発表したソロ・アルバムは明らかに作風がまったく違っていました。ジョンの精神的な変化に関して奥田氏が想像されたことは、当たらずとも遠からずという感じで、何らかの安らぎや着地点を得たものと思われます。この小説中では、自分が犯したかもしれない罪、ひどく傷つけた人々、愛憎混じり合って複雑だった母親への思いなどについて、幽霊になったキース・ムーン(当時の人気バンド、ザ・フーのドラマー。薬物中毒で早世)があの世との繋ぎ役になって、いろんな人との再会や贖罪を果たします。幽霊が出てくる時点でファンタジーといっていいと思います。 ジョンが便秘で悩むのは何かの象徴なのか?便秘で力むシーンが何度も何度も出てくるのですが、別に汚いシーンだからというのではなく、同じことの繰り返しが多すぎるのでこの場面は飛ばし読みしてしまいました。個人的には、このシーンはもう少し省略してもよかったのではと思いました。 ただひとつ気になったのは、ジョンの最初の妻シンシアとその息子ジュリアンのことでした。ここではほんのちらっとだけ出てきますが「子供の頃は平凡な家庭に憧れたが、いざそれを手にしてみると、その平穏さに馴染むことができなかったのだ。最初の妻が古風な女だったということも、最初はそれを求めていたくせに(中略)ジョンにはそれが重荷だった。ジョンは責任を取りたくなかったのだ。」ということ、ジョンがシンシアにひどく当たったこと、そして終生に渡ってジュリアンを無視し続けたことやヨーコも彼を冷遇していたこと、見かねたビートルズのメンバー、ポール・マッカートニーたちがジョンを批判しジュリアンのアルバム・デビューに手を貸したことなども知られています。ここでは、ジョンもヨーコもとてもいい人に描かれすぎていて、お話なのでそれでいいのですが、他のことが事実に沿って描かれているだけに、そのあたりがなんだかすっきりしませんでした。シンシアとジュリアンも真っ先に謝るべき人たちではないのかなあ・・・。 どうしてデビュー作でジョン・レノンだったのか?あとがきで奥田氏は、4年間の空白を置いて発表されたアルバムが実に穏やかになっていた、「空白の4年間に何があったのか、その部分を埋めてみたかった」というのが、この小説を執筆した動機だと書いています。ただ、ビートルズは永遠だといえど、特に若い人にはジョンのことを知らない人も多くなってきているのでは・・。デビュー作でこのテーマは、結構リスキーじゃないのか?そんなことも考えてしまいました。 奥田氏作品は、「東京物語」、「邪魔」と、まだ3作目です。すでにこの3作だけでもまるで違う作家が書いたかのように作風がまったく違います。次は「最悪」が控えているのですが、これからも読んでいくのが楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーからなんとなくジョン・レノンの話か?と思ったが、読み進めてみると、確かにジョン・レノンの話なのに、意外すぎる展開に驚かされる。 最初はくだらない便秘の話で、吹き出すような言い回しが面白く、中盤は村上春樹風(?)、後半は深く人生や宇宙を考えさせられる。途中、出てくる医師の診察内容もいちいち深い。 奥田氏のデビュー作というが、構成がしっかりしているうえ、創造力たくましく、いやはや恐れ入った。とんでもない才能だ。 …の割には、あとがきに「この本は話題にならなかった」という一文があり、世間の評価ってあてにならないもんだよなと思わされた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この物語は昔散々悪さをしてきた主人公のジョンが大人になって社会的に成功して息子ができたときのこと。体調が優れない日が続いたある夜、ジョンは夢の中で過去に傷つけてきた人たちが次々と出会うことになる。そして、傷つけた一人づつにジョンは謝っていくのです。謝るにつれて心の重荷からだんだん解放されていくジョンの様子を読んでて思ったのは人は謝ることによって楽になる面があること。話しが進むにつれてジョンは自らの重たい過去と向き合うことになります。過去の真実を知って本当の意味で解放されたジョンはとても清々しかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奥田英朗のデビュー作品。 ちょっと作風が今とは変わっていると思いますが、奥田さんらしい本でした。 次、奥田さんの本を読むときは「最悪」を読もうと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
その夏、世紀のポップスター・ジョンは軽井沢で過ごした。家族との素敵な避暑が、ひどい便秘でぶち壊し。あまりの苦しさに病院通いをはじめたジョンの元へ、過去からの亡霊が次々と訪れ始めた……。大ベストセラー小説『最悪』の著者が贈る、ウイットとユーモア、そして温かい思いに溢れた喪失と再生の物語。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「あぁ あいつも来てればなぁ」って 奥田英朗のデビュー作にして超傑作!(遅ればせながら今ごろ読みました) 宮崎吐夢、主演で映画されないかしら。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ウランバーナ…盂蘭盆(会)の語源。 『ウランバーナの森』は、奥田英朗さんのデビュー作です。 主人公のジョンは世界に名の知れたポップスターだが、 日本人妻ケイコとの間に息子が生まれてからは “主夫”のような生活を送り 曲を作ることからも久しく遠ざかっている。 今年の夏も ここ何年かそうしているように家族とともに軽井沢で過ごしていた。 ところがある日 あることがきっかけで身体に異変をきたすようになった。 久しくなかったパニック症候群がジョンを襲う。 それと同時に便秘も。 人は 過去の苦い思い出や恨みや歪んだ愛 かなえられない死者への赦し を抱えて生きている…。 自分を許し 人を許し いや、登場人物の言葉を借りれば 運命を許す。 そして 赤子のように 再び母の胎内からこの世に生まれ出る「再生」 主人公のジョンはジョン・レノンをモデルとしているようですが それを考慮に入れずとも 自分の過去と 心の傷、重い鎖となっていた人たちを振り返ることができた一人の男性の再生を 自分の中で体現できるのではないかと思います。 読後は清涼感で満たされました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジョンレノンのオマージュと思わしき主人公が便秘で病院に行って帰りに 幽霊を見るという内容が終盤まで延々と続き、ファンタジーなラストを迎えるという 何ともいえない作品 最悪や邪魔のような作品を期待して買ってこの内容だったので、 正直あまり楽しめなかった ビートルズファンなら楽しめる内容なのかもしれない | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
医師という職業を持つ人物が重要な役割を果たす物語は、筆者の得意とする配役かどうか、何れにしても「助演賞」を贈りたい愛すべきキャラクターとして描かれています。ジョン=レノンのファンであればパロディの面白さ、ファンでなくても主役として新鮮な登場人物として楽しんで貰えると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
過去に犯した過ち。誰にでもあるほんの小さな、そして大きな出来事。 自分にとって忘れられない出来事ありませんか? ジョンがそういった人たちと再会します。 僕も再会したい人いるな。 どうしているんだろう? 今会えるのなら、過去のこと謝りたい。そんなことありませんか? そして過去の出来事の「なぜ・・・」「どうして・・・」 心中穏やかではないけれど。 そんな思いを抱えてる人にお勧めです。 優しい気持ちになれますよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジョンレノンのハウスハズバンド時代、軽井沢滞在中を題材に描いた物語。 ビートルズファンにはなじみのジョンのエピソードが たくさん取り込まれており、著者のビートルズ愛の深さが窺い知れます。 物語も摩訶不思議で、また家族愛に満ちた話でとてもおもしろかったです。 レノンファミリーがその後も幸せに暮らしてくれたらなあ!と思っちゃいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
序盤では主人公が悪夢と体調不良に苦悩する様子をリアルに描いており、その後の不穏な展開を想像し、ハラハラしながら読み進めました。しかし後半にいくにつれ、何やら肩透かしを食らった感じ。幽霊の存在が割と容易に確定してしまい、しかも彼らがあまりにも堂々としている点がイマイチ現実的ではないです。もっと現実と空想を曖昧にしてよかったのではないでしょうか。ですが、登場人物のちょっとした仕草や癖などをさり気なく描いた文章はさすがだと思います。全体的には家族愛に満ちた物語となっているので、家庭を持っている人には特に読んでもらいたい作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
オリンピックの身代金に続く奥田さんの作品で、ジョンレノンの空白の期間を想定した内容とのことですが、なんとも奇抜な出だしが思いもよらない展開、愛へと結び、面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あの夏、軽井沢で、ジョンは幽霊と便秘に襲われた。 奥田英朗のデビュー作。 デビュー作から、まさかのパロディ。しかも便秘と言う突拍子のなさ。 さすがですね、他の作家さんにはない要素です。 話の主軸は、SFチック。今は亡き友人達が、幽霊となってジョンの前に現れる。 そして彼らと会話を交わし、心のしこりが取れてゆく。 SFというよりも、ハートフル路線。 幽霊が出てくる以外はリアルなSF。SF苦手な人でも大丈夫でしょう。 そしてあとがきで語られる、この小説の意味。 何も知らなくても面白い。 知っているとより面白い。 他の奥田作品の方が好きですが、これも十分楽しめました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奥田氏の小説・旅行記・エッセイは割と好きだが、この処女作だという長編小説はさていかがなものか。ビートルズのジョン・レノンをモデルにし、ジョン晩年の4年間の空白を主題にした着想は買うものの、便秘の話とジョンの精神世界の変転をリンクする手法は、必ずしも成功しているようには思えない。むしろ、ポール・マッカートニーの名を出さず、しかもそれと分かるディテールでポールに対するジョンのこだわりを暗示する箇所などは、さすがといえばさすが。ケイコ(オノ・ヨーコ)の人物造形もどこかリアルな感じがして悪くはなかったが、いずれであれ、まだ30代だった奥田氏の若書きファンタジーではなかろうか。ジョンが便秘を終わらせようとイキむ「掛け声」(?)は傑作だったけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ウランバーナ」という意味の分からない題名がついているので、内容が分からなかったのですが、奥田氏の本だからハズレは無いと信じて購入し読みました。最後に「ウランバーナ」の意味が書いてあり、なるほどと思いました。内容は、ビートルズのジョンレノンとオノヨーコをイメージした「ジョン」と「ケイコ」そしてジュリアンレノンをイメージした「ジュニア」などが登場します。本物のジョンレノンが射殺される前の活動休止期間に毎年のように日本の軽井沢に滞在していたのは本当のようです。そして数年間の十分な休養をとった後に活動を再開したとき、音楽の方向性が180度変わりました。奥田氏はその間の休止期間にジョンの心の中で何かが吹っ切れたのだと推測し、そのことを小説化しています。果たしてジョンの中に何が起きたのか?本書のジョンが終始悩まされる「便秘」と何が関係あるのか?ハチャメチャでありながら最後は納得させる奥田マジックが満載です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一体なに?これ?と思いながら読み進め、途中でなにげに「あとがき」を読み「あ、そういう思いで書いた作品なんだ」とわかったらすんなり読めるようになりました、しかし「便秘」で苦しむって(笑)やっぱ奥田さん、面白いよ発想が、そういうとこ好きです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
好きな作家だったので、期待して購入。が!うぅ〜ん。イマイチ。 他の作品とはかなり?違う作風で、まぁそれがまた凄いとこだとは 思いますが。トピックである体調の不具合とそれを裏付ける様々な 過去の出来事。あまり綺麗なプロセスでは無いと思います。星1つ! | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!