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野獣死すべし
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【この小説が収録されている参考書籍】
野獣死すべしの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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今の世の中のようなコンプライアンスなど存在しない バイオレンス作品 | ||||
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大藪春彦は高校生の時に乱読したが、また再読してしまった。なんといっても表題作が素晴らしい。冷酷な殺人マシーンと文学青年の姿が同居しており、体内に若さによる生命力と感情がどろどろ蠢き、抑えようもなく放出される。余すことなく描写されるこれらは、ハードボイルドというより青春小説だ。当時の読者から「スカッとした」「気持ちよかった」というファンレターが殺到したと言うが、それも当然だろう。主人公伊達邦彦という鬱屈からの解放が、青少年にぴたりと寄り添っているのだ。 文章は叙事的で、淡々と事実のみが描かれる。だが最後の最後だけは違う。伊達邦彦が引き金を引くときに見せたわずかな人間味が、この小説にずしりとした重みを与えていた。 なお復讐編も収録されており、文量も多いが、ただのおまけである。 | ||||
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とにかく面白い。ハードボイルドの世界。 | ||||
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やはりこの作品は大藪春彦の原点と思います。拳銃に関する描写は細かいのと何か愛着を感じるハードボイルド小説として一級品!大藪春彦中毒のスタートとなる作品です。 | ||||
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高校生の頃、大藪春彦に傾倒している友人がいて、筒井康隆に傾倒している私と彼は、お互いの事を変態だと思っていました。 久しぶりに読んで、私の考えに間違いはなかった事を再認識しました。 | ||||
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若い時代に読んだので青春が蘇るようです、大藪春彦がシリーズでもう一度読みたい❗ | ||||
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昔読んだのですが、再読したくなり購入しました。今読むと結構粗削りですが、未だ色褪せていないと思います。 ちなみに映画にもなっていますが、松田優作主演のものは翻案が激しすぎて原作の形を留めていません。見るなら仲代達也主演の方がおすすめです。 | ||||
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保存も良かった。 この本は非常に少なかった。 あっても高かった。 | ||||
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大藪は通俗的な作品もたくさん書いてきましたが、この作品や他の十数作品は本当にすごい作品です。 引き揚げ体験、ロシア文学、アメリカンハードボイルドが混じり合い調和し、この作品が生まれました。 内容は一匹狼の男が悪の限りを尽くす、という内容ですが、白眉なのは「野獣死すべし」のラストの相棒の真田を暗殺するシーンです。冷酷非情な主人公の伊達が、情のために相棒を殺せなくなる・・・この作品に通底している無常観がもっとも顕著に表れた名シーンだと思います。人を殺し金を奪うことが、手段ではなく目的になってしまったこれ以後の野獣死すべしシリーズは、別に読む必要はありません。この作品だけで伊達邦彦は死んだと私は思います。 | ||||
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若い頃読んだ本だったのでまた読めて良かった。 | ||||
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60年前に書かれた小説ということだが、今読んでも瑞々しい。 作中で語られる時代背景と僅かな死語によって、かろうじてこれが半世紀以上前に書かれた小説だということを自覚する。 それくらい今読んでも面白い。 以下、収録されている各話の雑感。 『野獣死すべし』 大学入学金強奪までの話。銃の知識に関して少し間違いがあるが、それでもかなりマニアックに描写されている。ガンファイトが多い。 『復讐篇』 打倒京急コンツェルンを目的に暗躍する話。話が大きくなりすぎたせいか、描写不足な面が多々ある。でもラストは好き。 『渡米篇』 二次創作?よく分からない。 | ||||
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昔読んだのですが新鮮です。 ぐっと引き込まれていきます。 文体や構成が最新の小説にない新鮮さを感じます。 | ||||
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友人に勧められて読んでみたが、ハードボイルドに興味がないと思っていた割には面白く読めた。 | ||||
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学生時代に読んだものを、また読みたくなって再購入。 荒削りだが今読んでも色褪せていない大薮の傑作だと思う。 | ||||
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ハードボイルド小説の名作。 表題作に加えて、復讐篇も収録されている。 | ||||
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映画版では前面に打ち出されていた狂気が こちらには出ていません でもこちらの方が内包する狂気の滾りを感じられます 若かりし頃の締め切りとかそんなものに振り回されない 作家が書きたいと思ったことを書き殴る様に書いて見せた本作は 間違いなく現代活躍する作家良くも悪くも影響を及ぼしたと勝手に思っています これを読んだ後、いろんな作家の処女作を乱読しなおしましたが 矢張りいいものが沢山ありました もっとも最近の方々のは計算をつよく感じてしまいとても残念です | ||||
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伊達邦彦。 私の中では忘れられない名前になりました。 北野晶夫と共に。 | ||||
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結局のところ本作はその後の大藪春彦氏の著作の端緒としてはあまりに壮大で、その後彼が大衆犯罪小説作家として本作のような深く冷徹な作風を維持するのに汲々とせざるを得なくなったのが残念なところである。(「傭兵たちの挽歌」という例外はあるが。)中国東北部大連からスタートする主人公の人生設定は、米国との戦争に敗れ、財産を争奪対象とするコンセプトとし、それを是とするロシアの暗黒文学や米国小説の深層心理を背景としつつ、肉体に鞭打つボクシング・演劇・射撃という戦時を継続する戦後民衆の心理を体現した深い虚無を短い小説として結実させていることで、ストーリーとしての大成功を成し遂げている。平べったいコミュニケーションに支配される昨今の社会とは相容れない作者の孤高の心理構造は、その故に読者にいまだに深く影を落とすものだと思う。彼の伝記が野崎六助氏作で出ているので参考いただくのも一興だろう。 | ||||
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商品はとても綺麗で、満足です。 内容は、心に残る作品でした。 今後とも、良品の提供を希望します。 | ||||
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これはアクション小説・娯楽小説のスタイルを借りた、 真の意味でのテロリスト小説です。 しかも伊達邦彦は、組織や誰かが考え出した思想の ためでなく、おのれの存在意義を賭けて、 世間にテロと強奪を行います。 後期の、組織に指示されたシリーズはどうでもいいです。 この、作者大藪さんのイラ立ちが手に取るようにわかる 初期作品こそが伊達邦彦の晴れ舞台です。 「大江や慎太郎に負けてたまるか!!」 という声が聞こえてきそうです。 そして異常なくらいの、銃器や車へのディテール 通した偏愛。 これはホントに、後の、70、80年代以降の アクション・冒険小説とは異質の、 どーにも無闇にたまらない憤懣と怒りと渇望に 充ち満ちた小説です。 読もう!! | ||||
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