■スポンサードリンク


(短編集)

香菜里屋を知っていますか



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

香菜里屋を知っていますかの評価: 3.95/5点 レビュー 22件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.95pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(3pt)

酒飲みのミステリー

北森鴻の小説は初めて読んだ。ビアバー香菜里屋の主人工藤哲也が、バーに集う客の謎を解く短編集の最終巻らしい。推理自体はそうなのかもしれないという感じかな。謎を解くなかで人生を感じさせるというのが持ち味なのだろう。工藤が出す料理が素晴らしく美味しそうなのだが、結構手が込んでいて、しかも素材も厳選されているようで、なかなか家では作れそうもない。
工藤が店を畳んでしまって終わりになるのだが、ちょっと終わり方に唐突感がある。続きを想定していたのかな。作者は亡くなってしまわれたそうだが。
香菜里屋を知っていますかAmazon書評・レビュー:香菜里屋を知っていますかより
4062142910
No.5:
(3pt)

工藤さんの謎と閉店と行方

工藤さんの過去が 全てではないですが、明かされたりしますが
店の閉店は 寂しいですね。
工藤さんの行方は知れずですし。
でも、越名さん、陶子さん、蓮丈那智、ミクニ君、安積(このキャラ好き)が大集合するエピソードがあり、
そこは楽しかったです。
人も店も永遠ではないのだから
一期一会の気持ちを大切にしようと思ったり。
お酒が飲める年齢が20歳。そこから10年だとしても かなり人生の岐路がありますよね。
長年の土地から旅立つ人も多いでしょう。
しかし工藤さんて 謎でした。過去よりも
その性質?青い炎のような 。一見読むと
喜怒哀楽を感じることができません。
でも赤よりも青い炎を秘めた人だったのね。
かなり老成した感じですが。
待ち人の香菜さんへの想いは 愛なのか?
いろいろ消化不良な点が多いのですが
工藤さんが 幸せなら それで良しです♪
いや幸せでもらわないと、残されしメンバーが悲し過ぎます(^^)
香菜里屋を知っていますかAmazon書評・レビュー:香菜里屋を知っていますかより
4062142910
No.4:
(3pt)

さようなら

2007年に出た単行本の文庫化。新たに「双獣記」が加えられている。
 「香菜里屋」シリーズの終巻で、5篇が収められている。最後の一編はオールキャストといった感じで、主人公の工藤の過去も明らかになる。シリーズを読んできた読者には嬉しいというか、終わってしまって悲しいというか、ともかくきちんとした結末が付いている。
 「双獣記」は、蘇我蝦夷を主人公とした伝奇小説。しかし、著者の死により未完。物語の発端しか書かれておらず、まあ、熱心な北森ファンなら読んでもいいかも。
香菜里屋を知っていますかAmazon書評・レビュー:香菜里屋を知っていますかより
4062142910
No.3:
(3pt)

ちょっと拍子抜け?

このシリーズもこれで終わりかと思うと、読んでしまうのがとてももったいなく
感じた。「香菜里屋」の雰囲気、素敵な料理、そして工藤の謎解き、どれもが
いつもと同じで心地よい。こんなお店が実際にあったならと、今回も読んでいて
何度も思ってしまった。この作品では、前回までのシリーズに登場した人たちも
再び登場して、完結編にふさわしい構成になっている。ただ、工藤が独立した
きっかけ、「香菜里屋」の店の名前の由来、工藤の秘密など、ずっと知りたくて
うずうずしていたものが意外にあっさりだったので、拍子抜けだった。もっと余韻が
残る展開を期待していたのだが。ともあれ、工藤がまたどこかで「香菜里屋」を
開いてくれたなら、こんなにうれしいことはない。そのことを期待したい。
香菜里屋を知っていますかAmazon書評・レビュー:香菜里屋を知っていますかより
4062142910
No.2:
(3pt)

あっさりしすぎている

作品を終わられるために書かれた連作にしか思えない。まだまだ世界を広げることが出来そうな感じなだけに残念だ。今までの秘密を公開していくことには何とも思わないけれども、終わらせ方が強引すぎる。
香菜里屋を知っていますか (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:香菜里屋を知っていますか (講談社文庫)より
4062768348
No.1:
(3pt)

シリーズ最後にしてはおとなしい感じ?

三軒茶屋の路地の突き当たりにあるビアバー「香菜里屋」。
カウンターの中からいつでも美味しい料理と酒、そして客たちの
会話から浮かび上がるミステリーの謎解きの鍵をそっと差し出してきた
マスター・工藤。
「花の下にて春死なむ」「桜宵」「蛍坂」と続いてきた連作の完結編。
今までは、客たちの抱えている謎を解いたり悩みを少し軽く
してあげたり、と、主人公というよりは語り手であり、サポーター
として物語を支えてきた工藤だが、ラスト1冊の本書では、
彼自身の物語が初めて語られる。店を開く前の過去のある事件、
そして店名の由来になっている「香菜」という女性との出来事…
しかし、それらが描かれることによって今までやさしくぼんやりと
していた工藤の輪郭がはっきりと浮かび上がるような終わり方では
なく、かえって、消化不良をおこしてしまったような(要は、まだ
語られてない真実がありそう…みたいな含みをもたせたまま、
このシリーズのエンディングを迎えてしまうのだ)感じがした。
もともと、ミステリーとして読むとこのシリーズ、割と
「消化不良な感じ」が残る謎解きもいくつかあったのだが、
それでも店で出されるビールや料理の描写がおいしそうなので
読み続けてきたのだけど…最後には、工藤自体が自分の人生最大の
謎を全部明らかにして大団円、みたいな判り易い終わり方でも
よかったのに。と、一番食べたかった特別料理が売り切れで残念、
みたいな物足りなさが残った。お店の雰囲気、常連たちの会話など
実際にどこかにこんなお店ありそう、あったら楽しいかも、という
ところは大好きでしたが。なので、終わるなら、それなりに
終わる必然性というか、工藤がある決断をしただけの理由がもっと
リアルに描かれていてほしかった…要は、常連の人たちと同じで
もう香菜里家に行けないのがさみしいのだ、たぶん。
香菜里屋を知っていますかAmazon書評・レビュー:香菜里屋を知っていますかより
4062142910

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!