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人魚が逃げた
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人魚が逃げたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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愛知県出身の作家さんが「王子」の物語を書いたと広告を見て本著者作品初読。 銀座の街で繰り広げられるリレー式短編集。物語は「王子」「銀座」「時計台」でつながっているうつくしさがある。王子の様子は各話少しずつ描かれているが、各話それぞれ主人公が異なるも、1つの街を舞台にしているため、それぞれのエピソードの登場人物と関係なく、何気なく登場していたりする。それぞれ物語があるけれど、やはり王子のところばかり追ってしまっていた。 王子の人魚探しの理由もきちんと書かれているけれど、王子は人魚を連れて帰ってもどうするんだろう。人間関係。その後のお話がどうなったのかが気になるところ。 | ||||
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お伽話の人魚姫がモチーフ。各キャラクターがその後どうなるか気になる終わり方をしています‼︎ 大変面白かったです。 | ||||
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一つのストーリで話が完結する物語だと思い込み、いざ読み進めると5短編のラストに伏線が回収される内容でした。話し的には女性向き書物感がいなめない。読了後、王子のその後が気になった。スラスラ読めた点は高評価、残念なのは、Happyストーリーと思えた短編一つ一つがさほどHappyでは無いような気がするのは、私くしだけでしょうか? | ||||
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銀座と人魚を探す王子を軸に複数の人間模様を描く。どれも人間の内面、弱さやしなやかさを読み易く美しい文体で見事に表現。 | ||||
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ショートストーリーで構成されている本で、おそらく第1章と第5章で同じ登場人物の立場を変えた心象 風景が読者の多くに届くのでしょう。 小説全体の扇の要になっているのは、第2章のニューヨークに旅立つ前の娘と母の話だと感じました。 とりわけ、娘が母に対して、”毎日を、毎日作ってくれた” と感謝する言葉にはハッとさせられました。 毎日は淡々と過ぎていくものだけれども、丁寧に毎日を送っている人のことを、丁寧に観てくれている 人がきっといるんだろうなぁ。 ここに出てくる主人公はみんな、一つひとつ取り上げると小さな事だけれども、丁寧に向き合っている 人たちで、そんな生き方に清々しさを感じる小説群でした。 | ||||
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銀座の歩行者天国に王子と名乗る男性が、僕の人魚がいなくなってしまったとTVのインタビューに答えたことがきっかけで、「#人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りする。 同じタイミングで銀座にいた人生に悩んでいる大人の男女5人が、童話「人魚姫」の話を回想しながら自分の人生を見つめ直していく物語。 誰かにあと一押ししてほしい、一歩を踏み出したい、という人に読んでほしい心が温まる話だった。 こんな自分じゃダメだ、好きになってもらえない。 それを決めるのは相手なのに自分で勝手に思い込んでいた青年を描いた「恋は愚か」。 ニューヨークへ行くという娘のことを心配する母親。 娘は不安を抱いていると思うが、何があっても乗り越えるという強い心と覚悟をもっていたことを知る「街は豊か」。 熟年離婚をした絵画の収集が趣味の壮年男性。 離婚したことを後悔していたが、経験を積んでより味わい深い人生になったことを知る「嘘は遥か」。 内向的な自分にはアクティブな妻が合っていないのではと心配する小説家の男性。 妻の何気ない一言で、小説を書く意義を思い出していく「夢は静か」。 自分に自信がなく男性に振られたショックをひきずるホステス。 芝居は観客席からが一番よく見えるもので、舞台に立っている我々演者には全く見えないことばかり、という役者の言葉から、自分で封じていた言葉を伝える決心をする「君は確か」。 どの話も、人魚姫と王子のことをきっかけに大切なことに気づいたり、決意したもので、よく考えられていたと思う。 タイトルも「○○は△△か」というもので統一されていて言葉選びが上手だった。 | ||||
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いつもキレイに届けていただきありがとうございます | ||||
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自分が考える“自分”と周りの人の目から見た“自分”。そのギャップの切なさをアンデルセンの「人魚姫」の物語を下敷きに、ちょっと異空間な街“銀座”を舞台に、どこにでもいる普通の人たちを主人公に描かれる絶妙に素敵な連作小説。それぞれの物語が微妙に繋がりながら、一つの壮大な、そして心地よいファンタジーを作り上げる。著者のアンデルセンに対するリスペクトと底知れぬ深い愛情を感じる。次は「裸の王様」か「マッチ売りの少女」か、期待しております。 | ||||
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1つ1つのストーリーが繋がっていて読み進めて行くうちに面白くなりました。青山さんの作品は大好きで、全作品を読んでいますが、毎回切り口が面白くてワクワクします。次回作品も楽しみです。 | ||||
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面白かったので、一気に読んだ。でも、いつもの作者の本より印象がうすくて、はっきり覚えてない。いつもは一つ一つの題材がはっきりして、読み進むのに、今回は頭の中が整理できてなくて、もやもやした。 ただ小さいころから、読んでいたアンデルセンの話の主人公が銀座の街にやってくる話なので、興味深く読んだ。 いつも行ってる銀座のお店も景色もでてきて、楽しかった。 歩行者天国のたった5時間の間に時空のすきまからアンデルセンの主人公たちがやってきて、時間を楽しむ。私たちこちらの人間もその反対のことも言える。私たちが読むことで、本の中に入って、その世界にいくことになる。 人魚姫の王子が、冷たい男として認識されてる。世界の人が何回も何回も読むことで、王子は冷たい人だと認識させられて、堪えられなくなったと。そんな考えもあるんだなと。 で、「人魚が逃げた」ではなく、王子が逃げてきたということらしい。 そして、歩行者天国の5時間の間 ヘンゼルとグレーテルが木村屋のあんぱんを美味しそうに食べてた。 歌舞伎座の一幕見席で玉手箱を携え、舞台で感動していた浦島太郎、教文堂で様々な活字に目を凝らしてた少年ジョパンニとか、そこを読んでちょっとわくわく楽しくなりました。 もしかしたら、目の前の人も・・・。 全体的には楽しませていただいたので、✰5つにしました。 | ||||
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一歩が踏み出せへん人、是非。 | ||||
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悪く考えてはダメ。 しっかり相手を見るの。 言葉にならない気持ちさえ くみ取れるように・・・ そんなメッセージを 物語から受け止めました。 これまでの作品にくらべ 恋色が強めですね。 主要キャラの関係性は 恋人や夫婦、あるいは親子など。 それぞれにままならない思いを 抱える主人公たちが、 銀座の人魚騒動にかかわるなかで 何ものにもかえがたい気づきを 手にしていきます。 思わぬ背景が明かされて 物語が縦横無尽に躍動する 5章の魅力が凄い! 1章の伏線がババババッと 回収される妙技に息をのみましたよ。 なんて素敵すぎる奇跡。 とろけるような巡り合わせ。 夢が現実になっていく浮遊感が 脳へダイレクトに響きわたりました。 恋愛や家族愛が柱となる作品ですが それだけで終わらないところもいいですね。 この作品がくれるひらめきは 人生のあらゆるシーンで活きると 感じ入りました。 とくに刺さったのは、 独りよがりではいけないという 単純なようで深いテーマ。 二章では、いま手の中にある しあわせの種を見落とさず 大切に育んでいきたいという 気持ちになれましたよ。 どちらを選んでも正解という 三章には心が軽くなり 四章では、悩める小説家の姿が 好奇心をそそりました。 そして、エピローグでは 銀座を縦断した人魚騒ぎの 意外な真相にビックリ仰天。 そ、そうきたか~。 気持ちよ~く騙されちゃいましたよ。 過去の著作とのさりげな~い リンクにも心が浮き立ちましたね。 湯水のように力が湧いてくる一冊。 きっと、たくさんの読者の人生を ほんのり上向きにしてくれることでしょう。 (対象年齢は13歳以上かな?) | ||||
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本屋大賞ノミネート常連作家である青山さんの新刊。「銀座に人魚が逃げた」というあらすじだけで、ぐっと引き込まれる!「フィクションとは何なのか」ということをテーマに執筆されたそうで、これまでの作品より奥深さを感じた。特に、2章は自分と重なるところがあって、一度目も二度目も、泣いてしまった。私はこれからも、物語(フィクション)とともに生きていきたい。前向きな、幸せな気持ちになれる、すばらしい作品でした。 そして、最後はさすが青山さん。今回のラストは、今までで一番唸りました!! | ||||
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