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熟柿
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熟柿の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 1~20 1/3ページ
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| 初めのうちは気味が悪くて重苦しい感じの物語で、報われない辛い展開が続くなーと思いましたが不思議と引き込まれていきました。主人公が過去を隠して職を転々とするうちに、出会う人々の民度がだんだんと悪くなっていくのは読んでいても暗くなりました。でも次第に自分の生きる道を探り力強くなっていく、変化が良い方向に進んでいきます。そして迎える「熟柿」の意味。感動で涙が溢れました。素晴らしい本に出合えて幸せです。 | ||||
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| 本屋大賞2026 第二位 何の前情報もなしに読み始めてほしい。 主人公の心の中と自分をシンクロしていってほしい。客観的に眺めるなんてことをしないでどこまでも共振していってほしい。それができる作品だと思った。 人間は縁によっていかなるふるまいもするのだ。 今自分が生きている人生も、たまたまそうなっているだけで自分が望んでそう「なった」わけではない。どこかで過去をこうなるしかなかったと自分の狭い世界で整合性をなんとか見出しながら日々生きていくのだ。そんな自分の姿を見つけた気がした。 自分が欲しいと望んでいたことと現実のギャップ。自分が気が付かないいろんなこと。主人公を通して自分の人生にもあった「自分の思い込み」をいくつか思い出して、そうだ自分はこんな人生を生きてきたこんなものであったと読みながら心の奥底で肯いた。 ぜひ読んでほしい。 | ||||
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| 佐藤正午『熟柿』は、読後しばらく胸に残る静かで重い一冊です。淡々とした語り口のなかで、主人公の選択や過去が少しずつ明らかになり、罪と再生、母と子の関係を考えさせられます。 風景や日常のなかで展開されるヒューマンドラマで、ミステリーというより、人間の内面の複雑さに寄り添う物語です。「熟柿」というタイトルの意味が読み進めるごとに感じ取れる点も、心地よい余韻を与えてくれます。 描写に耐えられない方には注意が必要ですが、その分テーマの重さと深さを実感できる一冊。静かな語り口ながら心を揺さぶる作品をお探しの方におすすめです。 | ||||
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| 半生で美味しくいただきました。 | ||||
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| 人間の持つ哀しさ、寂しさを超えて生きる力を与えてくれるビュアな精神が感じ取れる作品です。 | ||||
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| 佐藤正午さんの最新作、ページをめくる手が止まりませんでした。読み終えた今、胸に去来するのは、長い暗闇を抜けてようやく柔らかな光に触れたような、深い安堵感です。 物語の始まりは、誰の身にも起こり得る日常の「一瞬の裂け目」です。激しい雨の夜の轢き逃げ事件。そこから主人公・かおりの17年に及ぶ、名もなき潜伏と献身の日々が始まります。 私自身、息子を愛してやまない妻の姿を日々間近で見ているため、かおりが味わう「我が子に会えない絶望」と、それでも息子を想い、生命保険のためだけに孤独に働き続ける直向きな姿勢には、胸が締め付けられる思いでした。一歩間違えれば自分もその境遇に置かれるかもしれないという、拭いきれない恐怖。そのリアリティが物語の緊張感をいや増しています。 そして最後に訪れる、あの「熟柿」の情景。 タイトルの本当の意味を理解した瞬間、言葉を失うほど「はっと」させられました。17年という、気が遠くなるような歳月を経てようやく「時が満ちた」のだと。これまでの彼女の不幸と孤独が、この瞬間のためにあったのだと思えるほどの、静かですが力強い救いがありました。 「報われた」――。読み終えた後、自然とそう呟いていました。 大切な家族がいるすべての人に、そして、いま何かをじっと耐え忍んでいるすべての人に読んでほしい、魂を揺さぶる傑作です。 | ||||
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| ●一瞬の不注意。その代償として降りかかった応報はあまりにも酷かった。胸が痛み、これ以上読み 続けるのは苦しい。それでも途中で投げ出すことはできなかった。わずかな光を求めてページを繰る 手さえもどかしく感じられた。 過剰なドラマ性を抑えた静かな筆致が孤独や絶望をいっそう際立たせ、読む者の胸に深い共鳴を呼 び起こす。罪を背負った母が心の底に押し込めてきた数えきれない叫びが確かに聴こえてきた。その 痛切さが深い余韻と静かな痛みとなっていつまでも残りました。 | ||||
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| 時間をかけて渋柿から熟柿へ。 時間をかけることでしか得られない何か。 正に人生のような味わいのある実りを迎える幕切れだった。 熟柿になるまで待ったら普通の甘柿よりも甘さが格別。 | ||||
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| こんなにも一瞬で人生が変わってしまうのだと思いました。また人生のどん底から生き別れた息子を常に思いながら、直向きに一歩ずつ前に進み成長し、小さな幸せを掴んでいく主人公の人生を見させて頂きました。読み終わったあともまだまだ見ていたいと思える作品でした。 | ||||
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| 内容が可哀想でした | ||||
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| Audibleで視聴 話は面白く、引きこまれた。 ただ、主人公が可哀想になる反面、事故の被害者への贖罪がほぼ描かれていないのが気になりました。 この被害者の関係で盛り上がりがあると思いきや、主人公がいい感じに上手くいく感じで終わってしまい残念。 もちろん主人公は服役し罪を償うだけではなく、子ども・家族と過ごす人生では無くなってしまった。だけど、被害者の認知症での徘徊?であったとしても、被害者は家族にとっては大切な人であることは変わりないし、その人と過ごす時間を奪ったことに対しての心情が描かれないことが、最後までこの主人公に同情できない点だった。 この主人公がいくら辛い思いをしていたとしても、「被害者と向かい合っていないからしょうがない」となってしまった。 | ||||
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| 重い内容なのに2日で読みました。 主人公が平凡であっても、その人の人生の展開はなんでこうも平凡にならないのだろうと、先が知りたくて夢中で読みました。 最後の終わり方を読んで、その先を読者が考える形かもしれないけど、わたしとしてはまた主人公は平凡ではない人生をたどるのではないかと感じました。 | ||||
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| 悲しい物語を我慢強く読み進めていきましたが、すごく特徴的な登場人物が、それぞれ行く末が曖昧なまま終わってしまい、読み終えても消化不良な感覚でいます。登場人物のそれぞれの思いを読者にゆだねている感じ。 | ||||
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| 2日後に出張予定だったので移動時間に読める小説を探していた。結局買ったその日に完読してしまったので。テンポがいい。 | ||||
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| ある事件を起こした女性の17年の人生の物語。はじめの方は主人公の身に様々な不幸があり、試練の連続ですが、それでもひたむきに真面目に生きていく姿に心打たれます。淡々としているような主人公の心の葛藤、なのか闇なのか、不安定な部分がありつつも少しずつ前に進んでいる様が非常にリアルで、この聡明な彼女をいつの間にか応援していました。 待ち焦がれていた時には全然実現しなかったことが、黙って待っていれば突然その時はやってきます。最後のシーンは本当に涙なしには見られないです。人生色々あったし後悔もある。けどもうどっちでもいい。今も結構幸せじゃないか。そう思える内容です。 重たい内容であるにも関わらず読み終えた私の心はスッキリしていました。 | ||||
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| 熟練の筆で、表現も豊かで先が知りたくてたまらなくなるが、あまりにも主人公の人生が酷すぎて、中盤でもしかして重松清の疾走みたいにどんどん落ちていく残酷な話なのではと憂鬱になりそうだった。 くじゅうりさん母娘が素敵な人格者で救いがある。晴子おばさんや、引かれてしまった柿をもった老女やその家族がもう少し最後に関係してくるのかと思ったが、それはなかった。 息子はどうやらくじゅうりさんとずっと親しい関係でいられるような聡明な男性らしいが、なぜ元夫はよれよれの背広の可哀っぽい姿にするのか?最後に主人公が出会った男性を美化するためかと思えばちょっと残念。 思い出したが、生命保険金をかけ始めた時、満期になったら自死するのかと思ったら違っていました。たくましく生きようとしていました。 全体として、ストーリーも文章も安定していて、面白く読めました。初めて呼んだ作者ですが、年齢的にも熟練の腕前と思いました。お勧めしたいです。 | ||||
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| まず、主人公自身が交通事故で自分の両親を失っていることと自分の行動の対比のようなものが一切ないことに違和感 普通はそこを描くものでは? 主人公の長い中途部分、どこそこで働いていたけれど犯罪歴がバレてくびになりました、次はこちらです、っていう部分が助長すぎると感じた あと最後に主人公が知らなかったことが暴露されたところも蛇足だと思う 少なくとも必須の要素ではない もっと主人公と子供のことにフォーカスしたほうがよかった気がする このつじつまの合わない感じは連載小説だなと思ったらやはりその通りだった | ||||
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| 新聞の広告に紹介されていて、読んで見たくなりました。楽しみに読みます。 ありがとうごさいました。 | ||||
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| 星五を付けておきながら、少しマイナスな意見が先行することを許してもらいたい。読み始めてから、何となく生きにくい女性(「黄色い家」のような)の話かな、と悪くはないが、そこまででも正直なかった。しかしながら、本当に最後ですべてがすとんと腑に落ちた。「なるほど」、と。登場人物云々ではなく、「そうかもね」と。焦ることなく、積み重ねていって、収束というか、ぱっと浮かび上がってくる感じ。うーん、我ながら下手なレビューだな。まあ、途中で挫折しそうになっても、最後まで読んでください。 | ||||
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| 久しぶりに出会った心が揺さぶられる本でした。 一気に読みました。 本屋大賞ノミネート作品ですが、大賞をとってもとらなくても、どっちでもいい。 そう、思わせる深い深い一冊でした。 | ||||
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