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汽水域
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汽水域の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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おもしろく読み切り切りました サスペンスもの推理小説としてよくできた内容だと思いました 一方でなんとなくその後の流れが読める箇所もチラホラ見られ ストーリーの意外性という点では物足りなくも感じました たぶん推理小説好きの人ならば更にそう感じるのかもしれません 小説の内容自体は面白かったのですが、広告の売り文句による期待を超えなかったのは残念と感じました 読む価値のある良い1冊でした | ||||
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面白かった。 実際に合った事件をもとに組み立てていった小説らしいが、 リアリティーがあり、つい感情移入してしまう。 特に、明日の生活にも困るかもしれないフリーライターである主人公の、 別れた妻との間に出来た一人息子に対する感情の書き方などは、うなってしまった。 設定や一人一人の人物像に無理が無く、すんなりうなづいてしまう。 今の社会に確かに居そうな、苦労の多い登場人物たちが次々と出てきて、 どうかどこかに救いがありますように…と思わず祈りながら最後まで読み進めてしまった。 とても力のある本だと思います。 | ||||
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汽水域 購入を考えている人へ 現実社会でありそうなテーマでありその心情を著者が緻密な構成と文章の積み重ねで描いていくサスペンスとなります。実際の事件を取材してフィクションでも良さそうなテーマであるがそうなると自由度が減るし実際今はネット社会のため一生なにか言われてしまう。だったらノンフィクションとしてテーマを掲げれば著者の考え方が伝わるとともに物語として惹き込まれるメリットが生まれます。巧みな文章でライトノベルのようか軽快な文章で速読してきてそれが小説だと思っている人たちにも読んで欲しい。これが小説だという濃厚なフィクションを味わってほしいと思います。 | ||||
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普段は気に入った作家のものしか買いませんが、こちらのタイトル、内容紹介に惹かれて購入してみました。 まだ1/3までしか読んでいませんが、面白く感じています。 たまには新しい作家の本を読むのも良いものだと感じっています。 | ||||
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本作は、「なぜ、深瀬という男はこれほどの凶悪事件を起こしたのか」という答えを探すため、フリーの事件記者である主人公が取材を重ね、徐々に真相を明らかにしていくという物語になっています。 その取材の過程が実にリアルで面白いのですが、同時に主人公自身も様々な問題を抱えており、その行方がどうなるかも物語の重要なキーとなっています。 また、汽水域というタイトルから想像できる通り、人は誰もが善にも悪にもなりうるという危うさが本作では描かれているのですが、実際に読み進めていくと至る所に汽水域と感じるような描写が散りばめられていて、そこを読み取っていくことも本作の大きな魅力に感じました。 そして、ただの社会派サスペンスで終わらず、物語の終盤で意表を突く展開がしっかりと用意されています。 その伏線の張り方も実に巧妙で、「あの時おかしいと思ってたんだよ」と思うような気持ちの良い伏線でした。 そういうわけで、最初から最後まで夢中になって読みふけりました。考えさせられる内容でありながら、小説としての面白さも存分に味わえる作品となっています。この作品が命綱となる方もきっといるでしょう。 次回作も期待しています。 | ||||
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無差別殺傷事件の犯人がなぜ事件を起こしたのか、その真の意図を、一人のフリーランス記者が必死に模索していく物語です。 主人公の記者、安田賢太郎は、記事を売り込むという目的もありますが、個人的にこの事件に惹かれ、藁をもつかむ思いで得た関係者の話をもとに、さらなるネタを求めて動いていきます。 途中、自らの記事がSNSで炎上しながらも、必死に真相究明に食らいついていく様子は鬼気迫るものがあり、読み進めていくうちに、この原動力がなんなのか次第に明らかになっていきます。 なんといっても、主人公が、自ら父として、また息子としての体験をベースに探っていく姿が良かった。 ある意味、一つの事件を追った記者の話ですが、家庭環境が恵まれない人間がこのような事件を起こす本当の理由や、その事件に至るまでの心理状態、さらに予防策にまで迫っており、この重大な社会問題にしっかり向き合う社会派の小説だと思いました。 また、私自身、記者とかジャーナリストとは無縁の世界にいますので、記者の取材プロセスが具体的に見えて、それはそれで面白かったです。 | ||||
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読み進めるうちに、どこか胸がざわつく。無差別殺傷事件を起こした犯人・深瀬の人生を追ううちに、事件記者の安田は彼に共感を抱いてしまう。その過程が妙にリアルで、まるで自分も安田の目線で取材をしているような感覚になる。 「死刑になりたかった」と語る深瀬の背景には、社会からこぼれ落ちた人間の孤独や絶望がある。でも、ただ陰鬱な話ではなく、その中に確かに「希望」が見え隠れするのがこの作品の凄み。犯罪を題材にしながらも、安田の葛藤や模倣犯の登場を通じて、「人はどうすれば救われるのか」という問いを読者に投げかけてくる。 重たいテーマだけど引き込まれる筆致で一気に読めるサスペンス。読後にじんわりと残るものがある一冊だった。 | ||||
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