汽水域

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評判

汽水域の評価:

4.17/5点 レビュー 12件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.17pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1〜12 1/1ページ
No.12
(4pt)

やや読みづらい。

フリーの記者の活躍と苦悩を描いた作品で、岩井さんの力量を強く感じます。
汽水域 Amazon書評・レビュー: 汽水域より
4575247987
No.11
(3pt)

テーマに対しての描き方が浅い気がしてしまった

文章力は間違いないのでスムーズに読めるのだが、テーマに対してのアプローチが定まっていない印象で「犯罪者」「被害者」「マスコミ」等の視点をそれぞれ浅くかいつまんだだけといった気がした。ストーリー的にも強い軸を感じないので、俯瞰的な視点から抜け出せないまま終わってしまった感じ。
汽水域 Amazon書評・レビュー: 汽水域より
4575247987
No.10
(3pt)

気づけば、読み終わっていた。

リアリティのあるサスペンス物語といった内容でした。今の現代に沿った内容で気づけばのめり込んでいくようなそんな1冊でした。
汽水域 Amazon書評・レビュー: 汽水域より
4575247987
No.9
(4pt)

「自分の周囲に張られている命綱を思い出してほしい」という安田の言葉が印象に残った

亀戸で無差別殺傷事件が発生し3人が殺害された。犯人の深瀬という男は逮捕後、「死刑になりたかった」と供述しており、事件の詳細をフリーランスの事件記者である安田賢太郎の視点で描いた物語。

安田が必死に犯人のことを知っている人物から話を聞いていく愚直な取材がよかった。

東大を目指していた深瀬が高校を中退することになった経緯として、父親との確執があることが判明。

安田自身も父親との確執を抱えていること、離婚しているが一児の父であることから、自分の父親としてのあり方を考えながら、深瀬の事件に向き合っていこうする姿勢は好感がもてた。

また、凶悪犯の深瀬も、実は不正を嫌い間違っていることを許せない一面があることが明らかになっていくが、それがきっかけとなり安田自身もSNSでの炎上騒ぎに巻き込まれていく。

ジャーナリズムがあることで、あらゆる事件や事故を知ることができ、同じ過ちを起こさないように注意することができる一方、過激な取材や報道が加害者家族や遺族を傷つける側面もあり、ジャーナリズムがどうあるべきかはとても難しい問題だと思う。

「自分の周囲に張られている命綱を思い出してほしい」という安田の言葉が印象に残った。
汽水域 Amazon書評・レビュー: 汽水域より
4575247987
No.8
(5pt)

サスペンス小説としてよくできた1冊、推理者好きな人には意外性が不足かも

おもしろく読み切り切りました
サスペンスもの推理小説としてよくできた内容だと思いました
一方でなんとなくその後の流れが読める箇所もチラホラ見られ
ストーリーの意外性という点では物足りなくも感じました
たぶん推理小説好きの人ならば更にそう感じるのかもしれません
小説の内容自体は面白かったのですが、広告の売り文句による期待を超えなかったのは残念と感じました
読む価値のある良い1冊でした
汽水域 Amazon書評・レビュー: 汽水域より
4575247987
No.7
(5pt)

つい感情移入してしまう

面白かった。
実際に合った事件をもとに組み立てていった小説らしいが、
リアリティーがあり、つい感情移入してしまう。

特に、明日の生活にも困るかもしれないフリーライターである主人公の、
別れた妻との間に出来た一人息子に対する感情の書き方などは、うなってしまった。
設定や一人一人の人物像に無理が無く、すんなりうなづいてしまう。

今の社会に確かに居そうな、苦労の多い登場人物たちが次々と出てきて、
どうかどこかに救いがありますように…と思わず祈りながら最後まで読み進めてしまった。
とても力のある本だと思います。
汽水域 Amazon書評・レビュー: 汽水域より
4575247987
No.6
(5pt)

汽水域

汽水域

購入を考えている人へ
現実社会でありそうなテーマでありその心情を著者が緻密な構成と文章の積み重ねで描いていくサスペンスとなります。実際の事件を取材してフィクションでも良さそうなテーマであるがそうなると自由度が減るし実際今はネット社会のため一生なにか言われてしまう。だったらノンフィクションとしてテーマを掲げれば著者の考え方が伝わるとともに物語として惹き込まれるメリットが生まれます。巧みな文章でライトノベルのようか軽快な文章で速読してきてそれが小説だと思っている人たちにも読んで欲しい。これが小説だという濃厚なフィクションを味わってほしいと思います。
汽水域 Amazon書評・レビュー: 汽水域より
4575247987
No.5
(2pt)

王道すぎるストーリーでかえって面白いと思えませんでした 「よくあるテーマ・ストーリー展開」すぎて意外性に欠けているように思えました

王道すぎるストーリーでかえって面白いと思えませんでした。
「よくあるテーマ・ストーリー展開」すぎて意外性に欠けているように思えました。
ミステリーなのに、最初から最後まで読者をあっと言わせるようなどんでん返しや奇をてらった展開はほとんどありませんでした。
この小説中唯一の謎といえたのはストーリー中に時々差し挟まれる毎日のように暴力を振るう父親を憎む少年の回想シーンが作中の重要人物につながっていくところくらいでしたね。
この小説のメインテーマといえる凶悪殺人事件の犯人の犯行動機も刑事ドラマなどでよく見かけるような王道すぎるもので肩すかしを食らってしまいました。
いろいろと残念な部分が目立つ小説でした。
汽水域 Amazon書評・レビュー: 汽水域より
4575247987
No.4
(4pt)

面白く読めています

普段は気に入った作家のものしか買いませんが、こちらのタイトル、内容紹介に惹かれて購入してみました。
まだ1/3までしか読んでいませんが、面白く感じています。
たまには新しい作家の本を読むのも良いものだと感じっています。
汽水域 Amazon書評・レビュー: 汽水域より
4575247987
No.3
(5pt)

父として息子として、そして記者として。無差別殺傷事件の原因に迫る社会派小説。

無差別殺傷事件の犯人がなぜ事件を起こしたのか、その真の意図を、一人のフリーランス記者が必死に模索していく物語です。

主人公の記者、安田賢太郎は、記事を売り込むという目的もありますが、個人的にこの事件に惹かれ、藁をもつかむ思いで得た関係者の話をもとに、さらなるネタを求めて動いていきます。
途中、自らの記事がSNSで炎上しながらも、必死に真相究明に食らいついていく様子は鬼気迫るものがあり、読み進めていくうちに、この原動力がなんなのか次第に明らかになっていきます。

なんといっても、主人公が、自ら父として、また息子としての体験をベースに探っていく姿が良かった。

ある意味、一つの事件を追った記者の話ですが、家庭環境が恵まれない人間がこのような事件を起こす本当の理由や、その事件に至るまでの心理状態、さらに予防策にまで迫っており、この重大な社会問題にしっかり向き合う社会派の小説だと思いました。

また、私自身、記者とかジャーナリストとは無縁の世界にいますので、記者の取材プロセスが具体的に見えて、それはそれで面白かったです。
汽水域 Amazon書評・レビュー: 汽水域より
4575247987
No.2
(5pt)

汽水域を分けるものは何なのか

本作は、「なぜ、深瀬という男はこれほどの凶悪事件を起こしたのか」という答えを探すため、フリーの事件記者である主人公が取材を重ね、徐々に真相を明らかにしていくという物語になっています。
その取材の過程が実にリアルで面白いのですが、同時に主人公自身も様々な問題を抱えており、その行方がどうなるかも物語の重要なキーとなっています。
また、汽水域というタイトルから想像できる通り、人は誰もが善にも悪にもなりうるという危うさが本作では描かれているのですが、実際に読み進めていくと至る所に汽水域と感じるような描写が散りばめられていて、そこを読み取っていくことも本作の大きな魅力に感じました。
そして、ただの社会派サスペンスで終わらず、物語の終盤で意表を突く展開がしっかりと用意されています。
その伏線の張り方も実に巧妙で、「あの時おかしいと思ってたんだよ」と思うような気持ちの良い伏線でした。
そういうわけで、最初から最後まで夢中になって読みふけりました。考えさせられる内容でありながら、小説としての面白さも存分に味わえる作品となっています。この作品が命綱となる方もきっといるでしょう。
次回作も期待しています。
汽水域 Amazon書評・レビュー: 汽水域より
4575247987
No.1
(5pt)

「他人事じゃない」と思わせる物語

読み進めるうちに、どこか胸がざわつく。無差別殺傷事件を起こした犯人・深瀬の人生を追ううちに、事件記者の安田は彼に共感を抱いてしまう。その過程が妙にリアルで、まるで自分も安田の目線で取材をしているような感覚になる。

「死刑になりたかった」と語る深瀬の背景には、社会からこぼれ落ちた人間の孤独や絶望がある。でも、ただ陰鬱な話ではなく、その中に確かに「希望」が見え隠れするのがこの作品の凄み。犯罪を題材にしながらも、安田の葛藤や模倣犯の登場を通じて、「人はどうすれば救われるのか」という問いを読者に投げかけてくる。

重たいテーマだけど引き込まれる筆致で一気に読めるサスペンス。読後にじんわりと残るものがある一冊だった。
汽水域 Amazon書評・レビュー: 汽水域より
4575247987