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不夜城
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不夜城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全93件 41~60 3/5ページ
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どの社会にも属さないアウトローな男の話。 血と汗の匂いのする暴力シーンが好きになれなかったが、不思議と引きのある小説でついつい最後まで読んでしまった。 誰をも信じられない状況設定がスリリングだし、携帯や車を手配してくれる便利な人脈のエピソードも面白い。 人脈と言っても相手の弱みを利用しているだけで、心の通った友情は皆無。 互いに腹の底を探り合い、裏切ったり裏切られたり、利用したり利用されたりする。 明日はどうなるかわからない、みんな今日を生きるだけで必死。 終盤に近づくほど緊張感がみなぎる。 いつどこでどんなどんでん返しがあるのか期待してワクワクした。 主人公に絡まってくる一人の女がいい感じに彩りを添えていた。 | ||||
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大分前に話題になった作品ですが、 最近初めて読みました。時代的なタイムラグがありましたが 当時の歌舞伎町の雰囲気がものすごく伝わって来ます。 始めの数ページで、引き込まれます。 主人公のキャラが立っていて、 会話や文章の表現(この小説にあった単語や表現)もいい感じです!! ただ、中盤位から自分はダレてきました。 物語が平坦で、期待していたスリルやサスペンス性は希薄でした。 無駄な回想があったりして、余計にだれてしまいます。 また、上海グループのボスのキャラがどうなのかと思いました。 普通、もっと保険をかけていると思いますし、じゃなきゃボスにも成れないはず。 他の人物の行動にも多々おかしな点があり疑問は感じました。 | ||||
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ミステリーランキングで上位にあったので図書館で借りて読みました。殺人事件のハラハラドキドキ感や犯人の意外性等を求めていたのですが全くなく、最後まで面白くないまま終わりました。僕が求めていたのは推理小説だったのですが、これは推理小説ではなかったのですね。読み物としても面白くなく、いつ面白くなるのか楽しみにしていたのですが、結局最後まで面白くないまま終わりました。 | ||||
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ハードボイルド物。 仁義なき戦いみたいなヤクザ物を、舞台を歌舞伎町にして、登場人物を中国系マフィアにしたような感じでしょうか。 全体的な雰囲気はダークでクールでいい感じです。主人公の細かいエピソード描写など、キャラの掘り下げも丁寧です。ヒロインの夏美のツンデレぶりも可愛く書けています。 そういった点で、傑作といえるでしょう。 ただ、ミステリーとして読んだ場合、登場人物の行動が意味不明です。 主人公はトラブルに巻き込まれたのなら、妙な駆け引きを行わず、しばらく歌舞伎町から離れればよかっただけでは? 自分は歌舞伎町以外では生きられないみたいなことを言っていますが、ほとぼりが冷める程度の期間離れるだけで、万事解決したようなことだと思います。どんな不都合があるにせよ、殺されるよりはマシです。君子危うきに近寄らずが、クールな男の行動ではないでしょうか? 他の登場人物たちも、ただの凶暴な精神異常者だったり、妙に面子にこだわったり、すぐ流血沙汰にしたり、子供っぽいと思います。行動が不合理なのに、クールにかっこつけているキャラクターたちが、逆に子供っぽく見えます。マフィアというものはああいうものなのかもしれませんが。 簡単に解決できるのに、全員遠回りして、無駄な駆け引きを繰り広げ、見えない敵と戦っているみたいで、そこは違和感を感じてしまいました。 ハードボイルドというよりも、キャラクターたちが子供なだけでは? マフィアというよりも、中学生のヤンキー同士のケンカみたいでした。 | ||||
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なんて言えばいいんでしょうか。というより、何とも言いようがない。 そんな読後感です。 舞台は新宿。中国マフィアの渦巻く舞台に生きる半半の健一。福建、上海、台湾、北京。 それぞれの派閥が騙し合い、奪い合い、殺しあう。そんな舞台に生き抜く健一は、中国人と 日本人のハーフ。つまり半半。騙し合い、奪い合う中国マフィアのよく言うセリフは、 「日本人の考えていることはわからない。」そんな世界。 その健一に持ち込まれた難題。「お前の仲間、富春を差し出せ。」期限は三日以内。縁を 切ったかつての仲間を探し、そして富春を狙うグループに差し出す。奔走する健一は、様々な 思惑に翻弄される。歌舞伎町の裏の世界の魑魅魍魎。楊偉民、小民、元成貴、崔虎、黄秀紅、 そして葉。彼らの渦巻く思惑の中、出会った同じ半半の小蓮。 彼らの思惑の実現の舞台は小文の店。富春をめぐる陰謀の決着は..... とにかく引っ張るだけ引っ張って、最後の急展開がみものです。 騙し合い、信じ合い、愛し合い、殺し合う。そんな日常を余すところなく描ききり、 考えられるだけの、陰謀と裏切り。そして始まる世界とは.... ホモもあれば、近親相姦もある、壮絶な殺戮もあり、濃厚なセックスもある。ようやく 見つけた半半の信じる女も、信じていた弟も、いつの間にか渦の中に巻き込まれ、結果、 淡々とした日常を語ったのか。って感じでした。 ハードボイルドって言うんでしょうか。ドロドロの恋愛小説っていうんでしょうか。 何とも表現の仕様がない。とにかく渾身の一作。 よく振り返れば、自分の日常にもこんな話は山ほどあるかもって。そんな風に思い返して しまえば、何のことはない、この人たちの普通の日記みたいなものか。そういうには、 ちょっと過激かも。 とにかく面白かったです。90点かな。お勧めします。 | ||||
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この本を貫くバイオレンスと裏切り、 これを目の当たりにするのがつらかった。 人間なんて真顔で口から嘘を発することが できる生き物なのだ。 裏切って裏切られての繰り返しが描かれていて、 損得勘定のみで動く人間がうじゃうじゃ登場します。 たくさんの中国人名が出てくるので、 人間関係が混乱して読みにくかった。 読んでいて楽しい作品ではなかったと思います。 | ||||
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這い上がり生き抜くために 信じられるのは自分の頭だけ。 まさに弱肉強食 気を抜けば死にゆくだけ。 ハードな世界なんだけど、つい憧れる。超クール。 たぶん、こんな主人公なんかじゃなくても こういう世界で生き、死んで行く人って多いのだろう。 ワタシのように、ゆる〜く生きている方が、 地球上でみたら希有なんだろう。 愛とか希望とか薄っぺらい歌や文章があふれる世の中で 主人公の厭世観がもの凄くリアル。 読みやすく、読み応えあり。 面白いです。 | ||||
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1996年ということで、15年前の作品だが、読み返しても結構面白い。 学生時代に読んで、それ以来、馳星周にはまったきっかけになった本でもある。 新宿を舞台にしたノワール小説なんだけど、主人公の心の機微が克明に描かれており、後登場人物がおりなす謀略がコンゲーム的で自分好みの作品である。 何度かの読み返しで気付く点も多く、飽きない作品だと思う。 マイナスポイントは後半からオチまでの疾走感がやや強すぎて、やや置いていかれた感じになってしまったこと。この辺は好みの分かれるところか? | ||||
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この小説が登場した当時は、衝撃作だったのでしょう。しかし、中国が経済大国第2位に登りつめ、韓流が日本を席巻する現在では、主人公の苦悩は現実的ではない気がする。古き悪しき歌舞伎町を想う作品。 | ||||
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故人敵な乾燥です。 意外と薄い物語を登場人物のダークサイトへの堕ちっぷりや、過剰な暴力や、変態的なセクシャル表現で誤摩化してる感は否めないと思いました。 ページ数も結構なボリュームなんですが、その割には後半ドタバタし過ぎかな〜と感じます。 でも、こういう救いのない話は好きです。多少センチなシーンもあるんですけど、むしろそれはちょっと邪魔でした。 贅沢いうなら騙し合いの心理描写をもちっと増やして欲しかったかな〜? | ||||
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Wizardry小説アンソロジーで『酔いどれの墓標』を発表した作者の別名義の作品ということで手を出してみただけで、正直いってまったく興味のないジャンルだった。それだけに、どうしてああも夢中になれたのか自分でもわからない。現代日本を舞台にした犯罪小説だが、密度の濃い描写の為にまったく嘘くささを感じない。無駄な要素が一切存在せず、あらゆる情報が伏線として機能してくる。飽きる暇もなく展開される物語は加速度的に膨らんでいくが、最後は見事に収まるところに収まる。 この作品のベースには前述したWizardry小説アンソロジー収録の『酔いどれの墓標』のプロットがあることが最後まで読むことで理解できる。『酔いどれの墓標』を読んだことがある方には是非この不夜城も読んでみてもらいたい。 | ||||
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新宿歌舞伎町を舞台に中国マフィアの抗争を描いたハードボイルド。そこには愛も友情も絆もない。あるのは、暴力、セックス、ドラッグ、武器・・・。とにかく、どうしょうもない世界が描かれている。 近くの古本屋さんに105円で出ていたので、なんとなく買い、エンターテイメントとして楽しく(?)読了した。 こういうハードボイルド小説(?)は初めて読んだ。好きな人にはタマラナイだろうが、個人的にはう〜ん、という感じ(あくまで個人の趣味の問題です)。小説として、よく書けていると思う。 私は関西在住なので、新宿歌舞伎町ってこんなところか、と驚いた次第。東京に行くことがあっても近寄らないようにします(笑)。 (中国人がこれほど「血」にこだわるとは知りせんでした。) | ||||
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北方謙三の作品は胸が熱くなるハードボイルドですが、 馳さんのこの作品は体の奥から冷えるハードボイルドだと思います 読後は、強烈なニコチンを吸ったかのような 冷静さと、中毒性を与えてくれます 凄く好きです! | ||||
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歌舞伎町の裏の部分を舞台に、そこを牛耳る日本人ではない人種達の抗争劇。 それはあたかも民族紛争さながらで、台湾・上海・北京、そして半々の対立、 謀略、裏切り等のストーリ進行は非常にスリリングで、全く飽きる事があり ません。 主人公とヒロインの最終的な着地点も、驚愕の結末とも言えるし、しかし 物語の流れとしての終着点としては納得の行く当然の結末とも思えるし、 とにかく良く練られていると思います。 最近のノワールはグロな描写が多い者が主流となってしまっていますが、 本作は全くグロくなく、それでいてとても緊迫感があります。 金城武主演の実写版も見たくなりました。 | ||||
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小説はラストがっかりする事も多いですが、 最後まで楽しめました☆ 途中、登場人物が多すぎてこんがらまりましたが、 一気に読み切れました!! 不夜城おもしろかったです。 DVDも見てみたいです | ||||
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500ページ以上もある大作だが、読み始めるとリズムが良く、 デビュー作と思えないほど練られたプロットと、癖のある キャラクターに惹かれ、一気に読み進めることができた。 「不夜城」と題して描かれた歌舞伎町の、空気や色合い、 そこに蠢く感情や欲望が綿密に描写されており、まるで 映像で各場面を体験しているような想像力を刺激された。 また、著者の筆力が圧倒的に優れているのは、人物や場の 醸し出す空気、それも不穏なものやネガティブなものを 描き出す技術で、経験を積んでのみ書ける部分だと思った。 また、出版された1998年以降の日本の都会に住む若者に 視点を向けるとき、必ず「孤独」というキーワードが 浮かんできて、主人公はまさにその体現でもあった。 一方本作は、古典的な冒険物語はとは逆で、作中を通して 「主人公がいかに変わらなかったか」を描き切る内容で、 そのラストに救いを見出せないことで、★を1つ下げた。 「リアル」であることには疑いないが、果たしてそれが どこまで追求されるべきものであるかということを、 今一度考えさせられることになった良作だと思う。 ▼ 本 文 引 用 だれかに友達がいなくて淋しくないか、といわれるまで、 ひとりでいることと孤独であるということが同じ意味を 持っているかもしれないと考えたことすらなかった(122) おれは半々として生まれたんじゃない。半々である 自分に気づいたんだ。(299) | ||||
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この不夜城という作品を読んでしばらく時間が経ってしまっていますが、とてもよい読後感が残っています。 主人公の弱さ(強さの裏返し)が良くも悪くも全てにあらわれています。 東京住まい、新宿を歩いたことのある人なら、たった数十年ほど前の世界と今の違いも楽しめるのではないでしょうか? | ||||
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著者の著名さは存じていたのだが、初めて読んだのが数年前。それが本書だった。まず、結論から言うと抜群に面白い。新宿歌舞伎町を舞台にしたチャイナマフィアの裏世界の設計が非常の上手く作られていて、主人公が各ボスらに感じる恐怖心と彼らの支配力・恐ろしさが非常にリアルにこちら側にも伝わってくる。更に著者が巧いところはそこに「計算互い設計の巧さ」を感じさせず、ダイナミックでパワフルに展開してゆくストーリーにこちらをぐんぐん引き込んでゆくところなどが秀逸だ。ネタバレになってしまうので詳細は割愛するが、哀切としか言いようのない主人公と女性の絆。僕はラスト近い衝撃のシーンで正直、涙を強いられた。著者にはまだまだ沢山の作品がある。僕は映画化の先行を情報で知り「またマスマーケット狙いの一発ものか」という偏見が先にたったが、とんでもない勘違いだった事を公開している。「最近面白くてパワーのある小説がない」と思っていらっしゃる方にはぜひ一読をお勧めしたい。 | ||||
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登場人物が悪い奴ばかりという悪漢満載の小説です。 こういう手の小説が好きな読者にはたまらん舞台設定、登場人物。 歌舞伎町という毒々しいネオンと欲望にあふれた街の 悪くて凄いダークで負の勢いに満ちた劉健一。 読んだ後にためになったりする要素がない 正しい「悪漢小説」です。 面白い! | ||||
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文体が平易過ぎて脱力する。 女も男も犯し、殺人もする主人公だが、 小市民的に思える。 ハードボイルドというか、ノワールだが、 犯罪裏社会という特殊な職業を舞台にしたサラリーマン小説を読んだ感じ。 スリルもサスペンスも感じないんですが? 取引先の大企業の重役を接待する為に、 宴会のセッティングに奔走する幹事の物語と同じメソッドで書ける小説。 電話かけまくって根回しする主人公が律儀なサラリーマンみたいに思った。 こいつ、犯罪しなくても、立派に表社会でも生きていけると思ったよw 花村萬月は越えてない芸のない小説。 | ||||
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