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推理小説作法



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推理小説作法の評価: 4.25/5点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(5pt)

小説を書く事を志す人には資するものがある創作法の書

日本の推理小説界に一定のポジションを獲得していた著者の創作法を開陳した指南書。

これを読んで、書いてある事を実践すれば作家になれる、という内容ではなく、私はこういう書き方で推理小説の創作をしていました、という感じの書なので、書いてある事を実践すれば必ず作家になれるという保証はないですが、土屋さんの創作に関するポリシー、倫理観などが伺えて、面白かったです。

以下に印象に残った所を引用すると、

「だれが作っても完成品は同じ形になることが初めから分かっているようなものならば、『作り方』の書物も役に立つが、小説作法をいくら読んでも、すぐれた作品が書けるわけはない」

「推理小説が、学識や識見から生まれるものなら、全国の大学教授や政財官界の大物はもとより、文化人と称する人びとは、いずれも大傑作を生みだせる筈だが、そんな話は聞いたことがない」

「もともと『小説』ということば(文字)は、中国に起こった。今から一九〇〇年も前の作と伝えられている中国の『漢書』という書物の中に、小説についての説明がある。それによると「街談巷説、道聴塗説者之所造也』となっている。つまり、巷の噂話などを、おしゃべり好きの人物gあ、おもしろおかしく作りあげた話だといっているのだ。現在の小説とは、やや違った意味で使われていたようである」

「虚構とは、決してデタラメということではない。この点を、まず理解してほしい。『源氏物語』も、作者の豊かな空想力が作り出した虚構の話ではあるが、そこに登場する人物は、作者によって生命を与えられ、現身の人間よりも、さらに人間らしい存在として、われわれの前に現れる。ストーリイの展開にも、無理にこじつけたような個所はなく、事件や局面の変化を伝える精密で写実的な文章は、たしかな現実感となって読む人の心に迫ってくる。それだけの配慮と周到な構想があればこそ、『源氏物語』は時代を超えて高い評価を得ているのだ。虚の世界を描いて、実の世界を感得させる、小説とはもともとそういうものである」

「小説は『仮作物語の一種』であるという前提のもとに、われわれの日常生活に起こるであろう事柄を材料にして、人情と風俗を描くものであるというのだ。小説という虚構の作り話も現実を離れては存在しない」

「生活の匂いもない、生きた人間の体臭も感じさせないような小説は、単なる文字の羅列にすぎない」

となりました。長くてすいません。

小説を書く事を志す人には資するものがある創作法の書。作家志望の方は是非ご一読を。
推理小説作法-増補新版 (中公文庫, つ35-1)Amazon書評・レビュー:推理小説作法-増補新版 (中公文庫, つ35-1)より
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No.7:
(5pt)

推理小説の要諦

半世紀前に書かれた本とは思えない素晴らしい内容です。
推理小説作法―あなたもきっと書きたくなる (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:推理小説作法―あなたもきっと書きたくなる (光文社文庫)より
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No.6:
(4pt)

小説作法?

作家の作法というよりは、物の見方の作法という感じかな?
こうでなければならない。というような指導的に言ってるのとはちょっと違うかなぁ。
推理小説作法―あなたもきっと書きたくなる (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:推理小説作法―あなたもきっと書きたくなる (光文社文庫)より
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No.5:
(3pt)

松本清張の考えが分かる

突如、こんな人生でいいのかと小説を書くことにしたそのため参考本としました 現在処女作 執筆中、貴店に
出すかも
推理小説作法―あなたもきっと書きたくなる (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:推理小説作法―あなたもきっと書きたくなる (光文社文庫)より
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No.4:
(5pt)

良い

安く買えてよかったです。内容もとても参考になりました。配送も早くて本の状態も良好でした。またお願いしたいです。
推理小説作法―あなたもきっと書きたくなる (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:推理小説作法―あなたもきっと書きたくなる (光文社文庫)より
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No.3:
(3pt)

推理小説の、制作舞台裏!

日本を代表するミステリー作家の大御所、乱歩先生と清張先生が編者となって、
紐解いた手引書です。

推理小説を読んだり、ドラマや映画を見たりする場合でも、
ミステリーの成り立ち、構成ポイントを、頭に置いておくと、より深く探索できると思います。

しかし、この本で懇切丁寧に手ほどきを受けてしまったからには、もうミステリーの初心者ではいられません。
批評眼が高まった貴方は、裏読みしたり、そりゃ違うだろう、その結末は納得しねえ という厳しい視点を持ち、、
もはやミステリー小説の最高検事や裁判官になること、間違いなしでしょう。
以前の様に、単純に作品を喜べなくなるデメリットもあるかも。

いやいや、でもでも、温かい目で、推理小説を愛してあげましょう。
推理小説作法―あなたもきっと書きたくなる (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:推理小説作法―あなたもきっと書きたくなる (光文社文庫)より
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No.2:
(4pt)

ミステリーに限らない、小説作法の優れた手引書

本格派推理小説の作者として知られる著者が、自身の経験を中心に述べた創作の手引き書である。タイトルの通り、基本的にミステリーを念頭に置いた作りとなっているものの、それに留まらず「小説」全般の書き方について役立つ内容が多い。
 個人的には第4章の創作メモに関する話題(ネタの拾い方や、それをどのように作品にまで発展させていくか)が非常に興味深かった。続く第5章の、作品のリアリティに関する部分も重要だろう。「登場人物の一人一人についてプロフィールや身体的特徴を記した一覧を作る」という方法は私自身も実践するようにしている。他にも書き出し・結びのテクニックや作品のテーマについての論考、さらに、ミステリーのあり方に対する著者の主張などは文学論としても楽しめる。ただ、トリックについての解説が少ないことなど、純粋に「ミステリー小説」についての情報を求めている人には物足りない部分もあると思うので、そちらは他書(例えば江戸川乱歩の『類別トリック集成』など)を併せて参考にすることをお勧めする。
 ミステリーに限らずリアリティ・構成力やエンターテイメント性などが求められる小説一般、さらに漫画などを描く人にも、いろいろと参考になる1冊なのは間違いない。
推理小説作法Amazon書評・レビュー:推理小説作法より
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No.1:
(5pt)

大変親切な推理小説作法、特に第4章は必読!

推理小説の書き方についてテーマ、創作メモ、プロット、ストーリー等に分けて、懇切に解説している。特に第4章「創作メモの活用」は小説のネタをどのようにして記録し膨らませて実作に結び付けたかを解説しており、大変興味深かった。第5章「プロットを練る」では登場人物の一覧表を作るなどの実践的なノウハウを披露している。
 能書きだけでなく、第7章では自作の短編を取り上げて解説している。
 その他、本書には著者が参考にした推理小説を書くための文献、例えば江戸川乱歩の「類別トリック集成」等が紹介されている。
推理小説作法Amazon書評・レビュー:推理小説作法より
4334970729

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