■スポンサードリンク


イギリス人の患者



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
イギリス人の患者 (創元文芸文庫)

イギリス人の患者の評価: 3.20/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.20pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

やはり「読者を選ぶ」

翻訳者の方も、あとがきで書かれているように、読者を選ぶ作品ですね。
はまる人にははまるが、そうでない人には少々厳しい。
自分は後者でした。

著者が詩人でもあるということで、文章表現は流麗にして豊潤で、まさに詩的。
一方、登場人物の視点は固定されず頻繁に移り変わり、時間軸も前後を行き来して、小説作法的には良くも悪くも自由奔放。
あらすじを決めず、執筆を進めながらイメージを膨らませて行くという創作手法も、影響しているのかもしれないけれど、一般的な小説とは、かなり作風の隔たりがあります。

著者の、歴史や文化、文学などの多岐にわたる知識には感心するし(やや過剰だが)、戦争で心身に傷を負った4人の人物の、心の変遷とふれあいが描かれる物語自体にも、読者を引き込む魅力があるとは思う。
でも残念ながら、独自の世界を築くこの詩的小説を、自分の固い頭はスムーズには受け入れられなかったようです。
そもそも詩というものに、あまり馴染みがないので。

こういう作品が、歴史ある文学賞の頂点なのかとは思うけど、多分ブッカー賞とはそういうタイプの賞なのでしょう。

ちなみに、映画版の「イングリッシュ・ペイシェント」は、原作の不確かな部分を取り除きテーマを絞り、分かりやすく、かつ奥深い印象の作品に仕上げられています。
原作者である著者も高評価しているとのこと。
イギリス人の患者 (創元文芸文庫)Amazon書評・レビュー:イギリス人の患者 (創元文芸文庫)より
4488805035

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!