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イギリス人の患者
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イギリス人の患者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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翻訳者の方も、あとがきで書かれているように、読者を選ぶ作品ですね。 はまる人にははまるが、そうでない人には少々厳しい。 自分は後者でした。 著者が詩人でもあるということで、文章表現は流麗にして豊潤で、まさに詩的。 一方、登場人物の視点は固定されず頻繁に移り変わり、時間軸も前後を行き来して、小説作法的には良くも悪くも自由奔放。 あらすじを決めず、執筆を進めながらイメージを膨らませて行くという創作手法も、影響しているのかもしれないけれど、一般的な小説とは、かなり作風の隔たりがあります。 著者の、歴史や文化、文学などの多岐にわたる知識には感心するし(やや過剰だが)、戦争で心身に傷を負った4人の人物の、心の変遷とふれあいが描かれる物語自体にも、読者を引き込む魅力があるとは思う。 でも残念ながら、独自の世界を築くこの詩的小説を、自分の固い頭はスムーズには受け入れられなかったようです。 そもそも詩というものに、あまり馴染みがないので。 こういう作品が、歴史ある文学賞の頂点なのかとは思うけど、多分ブッカー賞とはそういうタイプの賞なのでしょう。 ちなみに、映画版の「イングリッシュ・ペイシェント」は、原作の不確かな部分を取り除きテーマを絞り、分かりやすく、かつ奥深い印象の作品に仕上げられています。 原作者である著者も高評価しているとのこと。 | ||||
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