■スポンサードリンク


存在のすべてを



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
存在のすべてを

存在のすべてをの評価: 4.36/5点 レビュー 72件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全72件 41~60 3/4ページ
No.32:
(4pt)

誘拐事件と写実画家

誘拐事件をベースに行方をくらました子どもと画家、真相を追う警察や記者を中心に物語が展開。しっかりした構成に視点や時期が交錯し飽きずに進む。人の強さや内面をうまく表現している。
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.31:
(5pt)

最高でした

久々に良い作品に出会えました。
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.30:
(5pt)

傑作でした

序章から、綿密な取材メモからの想定という形で緊迫感とリアリティの感じられる過去の誘拐の現場状況が描かれます。
そして次の章ではまた趣が変わって、また次も。読んでて没頭の感情の揺れが本当に楽しく、視点や時代は結構変わるのと、固有名詞がキーにもなるので読み返しながら進めます。
そして、後半に行けば行くほど、積み重ねられた物語の背景の、静かな熱が胸にくる。というか親子に弱い僕は泣いてしまいました。
真相を辿り、知っていく過程が丁寧で丁寧で、本当に面白かった。
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.29:
(5pt)

塩田武士最高の一冊

三十年というときの流れの中に埋もれた一つの真実。多くの人がその真実を暴こうと奔走する中、執念の新聞記者が辿り着いた真実。読み進めていくうちに鮮明に情景が浮かび上がるところに作者の才能を感じた。物語の展開も納得のいくもの。今年読んだ中でBest3に入るだろう超大作。最後の締めくくりが実に素晴らしい。最後の一文まで読む価値のある一冊。
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.28:
(5pt)

切なくも美しい愛

空白の三年間の謎解きもあるけど、生みの親より育ての親、深く切なく美しい愛情の物語でした。
良い小説を読みました。
ありがとうございました。
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.27:
(5pt)

関わる人々の心の表現

500頁近い長編だが、犯人が中々分からない。
そんな中で関わる人々の心の表現にとても惹かれました。
犯人捜しよりも画家の目指す心の表現や捜査班の心根の表現に、、
作者の深い洞察力に感激しました。お勧めの本です。
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.26:
(5pt)

人間と人生を描き切った小説

30年前におきた誘拐事件を担当した新聞記者が、令和のいま、その誘拐事件の真相を明らかにするため
に追跡するというのが、この小説の主旋律です。この新聞記者は真相に近づくにつれて、自分がやろう
としている自身の心の深層に気づきます。なぜ書こうとしているのかと問われて、人間を描きたいのだ
と答える場面が象徴的です。

真の主人公は、3人の家族なのでしょう。父と子は本当の親子のように、あるいはそれ以上の絆で結ば
れているかのように、写実画をとおして対話し、心を通わせていきます。
小説の中に、”写実は見えるまま以上に残酷さを表現する” といった文章が出てきます。最後のクライ
マックスに進むにつれ、”写実は、実在以上に至福を表現する” とも言えると思えてなりませんでした。

現代を生きる私たちは、出来事や人の断片を「切り取って」わかったつもりになりがちです。
この小説は、前半部分が冗長でわかりにくいところがあります。加えて、心理描写が雑に見える箇所
もあります。だけども、この小説は人間や生き様を描いたものと了解するなら、正義と悪、正しさと
過ち、美しさと醜さが、区別のつけようがなく混在している「複雑さ」を描いているのでしょう。

表面上は ”空白の3年” と他者からみえる物語が、3人の家族の視点でみた「物語り」としてわかろう
とするならば、人生の中でもっともお互いを思いやることを体現し体感していた”至福の3年” だった
のかもしれません。

人間とその人生を描き切った力作です!
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.25:
(4pt)

評価が難しい。

読みながら、松本清張の「砂の器(以下、すべて映画を参考にしています)」を思い出しました。

あれに出てくる育ての親と生みの親はどちらも善人でした。
育ての親は確か警察官で、いなくなった時探し回った様子が印象的でした。
そして、生みの親は、あのシーンです。息子じゃないと嗚咽するシーン。

松本清張が生前、このようにいっていたのを思い出します。
正確ではありませんが、主旨はこうだったと思います。
「自分の多くの作品が映像化されたが、原作よりも良いと思ったのはこの砂の器だけである」と。

育ての親がくいなくなった息子に会えた時は、本当に懐かしく嬉しかったと思います。

さて、本作も読み進めるうちに、最後のシーンはおそらく、上記のような再会となるものと思っていました。が、少し違う展開となっていました。ここをどう評価するのか、、、。

おそらく「砂の器」も改めて本を読み返してみると、都合の良い展開、不自然な偶然があったのではないかと思います。したがって、本書だけを一方的に責めることはできないと思います。

ストーリー展開が思わぬ方向となった時に、それを支えるのは登場人物の描写、人物描写にかかつていると思います。その点、本書では、多くの記者や刑事に支えられました。「砂の器」でも刑事たちでした。そして、前者では写実絵画と後者では映画という別の大きなモチーフもあったわけです。

自分は読みながら引き込まれました。
行こう行こうと思っていた、千葉のホキ美術館にもぜひ行きたいと思いっています。
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.24:
(2pt)

ミステリかヒューマンドラマかどっちつかず

2児同時誘拐ってどんなミステリなんだろうと思ったら、片方は単なる囮ってことで結局1人誘拐されたのと何ら変わらなかった。
それでもいつかは2つの事件が絡み合うのだろうと読み進め、片方の被害者が大人になって誘拐犯と共謀して詐欺を行っていたという意外な事実が出たとき、これで面白くなると思ったが結局それっきり。あのエピソードは何だったんだろうか…

ヒューマンドラマとしても、現在の如月脩にあるだろう陰の部分が決定的に情報不足のため、過去の誘拐事件が今の彼にどう影響したのかというところまで全く興味が湧かない。3人の生活の場面は、ただ絵のうまくなった理由を読んでいるよう。全体の文章も写実がテーマだからか情景の描写が過剰で読んでいて疲れてくる。ガンプラや乳歯の唐突な感じ、ストーカーや画家の選挙などなどの長いエピソードもテンポを殺しており、全体にぼやけた印象を受けてしまった。
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.23:
(4pt)

様々な生き様について

絵の事はわかりませんが、面白かった。
映画化されそうな気がします。
派手さはないけど、しっかりと最後まで読ませてくれた良作です。
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.22:
(5pt)

ミステリーを超えた哲学書

素晴らしい写実画を観ると「まるで写真のよう」と感じ 
素晴らしい写真を観ると「まるで絵画のよう」と
感じる
いったい 求める存在って何なんだろう?
金銭欲・名誉欲 それを否定する芸術観 でも
結局は 支援者なしには成り立たない現実 
不安な時代は 写実画が受けるそうだ
でもやっぱり 
電動イーゼルのほうがいい絵が描けるのかなぁ?
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.21:
(5pt)

じわじわと心に沁みる

最初描写や情報が多すぎて読みづらく感じました。でも、すご〜く良かったです。ネタバレになるといけないのでこれ以上は書きません!!
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.20:
(5pt)

Longing/Love

存在のすべてを。
このタイトルでしか、本作品は受け止めきれないだろう。
美しくて、美しくて、美しい作品。
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.19:
(5pt)

喜んでもらえた

母が欲しがっていたので購入しました。
母の喫茶店友達で回し読みしているらしく、面白い!と喜んでもらってます
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.18:
(1pt)

アイディア倒れ

人情噺としてはよくできている、というかかなりレベルが高い。が、ミステリーとしては荒唐無稽すぎないか?

著者はインタビューで、誘拐事件を書くなら「何かしら新しいアイデアが必要」といっていて、確かに二児同時誘拐は面白いアイディア。

だけれども、「なぜ、誘拐された子供がちゃんと育てられて帰ってきたのか」はアイディア倒れ。一番肝心なところがありえなくない?大の大人が4人も絡んで、このままじゃ小学校にも行かせられない、と予想できないの?

予想できないのも非現実的だけど、もし本当に「予想できない人たち」ということであれば、かなり特殊な人たち。いくら人情噺としてよくできていても感情移入はできない。
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.17:
(4pt)

書評

同い年、大学同窓の贔屓目を差し引いても、心に沁みた。プロットや人物像がよく練られていて、写実絵画という題材も本質を見失いがちな現代へのあえての楔として効果的。
あとは大家の様に文章や展開にもう少し重みが出てくると…等というのは同世代故の生意気な注文です。
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.16:
(5pt)

素敵な本に出合いました。

心揺さぶられる本に出合いました、ラストは思わず落涙しました。
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.15:
(5pt)

素晴らしい小説です。

罪の声以上の作品だと思いました。人物や出来事に深みがあり、じっくり描かれているので色んな偶然の重なりも全て運命と捉えられました。
読み耽りながら、最後が終わってしまうのが残念に成りました。写実絵も鑑賞してみたいと思います。
映像化されそうな作品ですが、じっくり描いて欲しいなあ。Netflixとかで。人気俳優とかに拘らず、いい映像化になりますように。
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.14:
(5pt)

愛すること

いろいろな人の愛に溢れていました。
静かに、圧倒的に、真っ直ぐに伝わりました。
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320
No.13:
(5pt)

他者のさじ加減で翻弄される世の中で、本当に信じられるものは何かを問う物語

1991年12月11日、神奈川県で発生した二児同時誘拐事件。

一方の人質は解放されたが、もう一方の4歳の男児の内藤亮くんは行方不明のまま。人質の安全を最優先にした結果、身代金を受け取りに来た犯人を見失ってしまった警察の失態。

ところが、三年後の1994年12月14日、人質だった男児が7歳になって突然帰ってくる。

誘拐事件の真相と、空白の三年間の秘密、それを追い続けてきた刑事と記者の執念、そして誘拐事件の被害者となった亮の葛藤、亮の同級生の想いなど、読み応えが満載で最後まで目が離せなかった。

「今、何が知りたくて取材しているのか?」

先輩記者から聞かれた門田自身にも答えが見つけられない中、お世話になった刑事や事件関係者たちの力を借りながら懸命に真実に迫っていく。

「情熱と非効率は親和性が高い」という自身の言葉はその通りで、大事にしたいことこそ、非効率でも手間と時間をかけて見つけ出していく取材は見事だった。

他者のさじ加減で翻弄される世の中で、本当に信じられるものは何か。

たんに「犯罪者」「誘拐犯」という先入観だけではなく、空白の三年にあった事情、そして、目の前の実在を大事にしてきた画家の野本とその妻の優美の想いに胸が熱くなった。
存在のすべてをAmazon書評・レビュー:存在のすべてをより
4022519320

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!