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あとのない仮名
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あとのない仮名の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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いつもながら、山本周五郎作品は期待を裏切らず、心に染み入ります。 | ||||
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友人にプレゼントしたので購入。 | ||||
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短・中編が8作。 どれもせつない物語だが、『桑の木物語』『妻の中の女』が佳作。 | ||||
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それぞれ短編面白いが、中でも竹箔記が、良いとおもうが、又何年かしたら読みたくなるのかも。 | ||||
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山本周五郎短編の傑作集です。 表題作「あとのない仮名」は、職人として一人の人間として 自分に正直に生きようとするが故に、 他人から、ましてや家族からも理解されない男の物語です。 八方めでたくない作品なのですが、 「むかしも今も」 柳橋物語・むかしも今も (新潮文庫) )や 「落葉の隣り」 落葉の隣り (1961年) 」(別録) とはまったく違った視点から描かれた作品です。 これらの作品と読み比べてみると、とてもおもしろいと思います。 以下収録作について 「桑の木物語」は命に思い悩む主君とそれを支えようとする家臣のそれぞれの思いやりを描いた 作品です。 「竹柏記」は、ある武士の夫婦の愛情を描いた作品で妻に対する男の愛情を中心に描かれています。 「しづやしづ」は、町人もので男女の愛情を描いた作品ですが、題にもなっている女性の可愛らしさ愛おしさあふれた作品です。 いずれも傑作です。 山本周五郎のすごいところは、それぞれの登場人物の息遣いまで聞こえ感じられるような、 自分も物語に引き込まれその中で生きているように感じられるところでしょうか。 仕事に疲れた時、だれかにやさしくされたい時に、手に取っていただきたい一冊です。 | ||||
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短編集だが、やはり表題作が一番胸を打つ。 源次は腕っこきの植木職人だったが、今は半ばたかりの遊蕩生活。その胸中には 「――お互いにちぐはぐな、まるっきり違ったことを考えながら、あいそよく笑ったり、 世辞を並べながら駆引をしたりしている、それでも生きていかれるんだ、 だがどうしてだろう、そんなようで生きていて平気なんだろうか」 という、虚無・孤独が渦巻いている。が、周りの人々は誰ひとりこれを理解しては くれない。源次は極端な色男で、求めもしないのに、あまたの女が寄ってくるのにも かかわらず、だ。 現代の三面記事をにぎわす、「心がからっぽ」な若者の感じるところを言語化したら、 こんなところになる場合もあるのだろうか。何か、たいそう近代的な色彩を帯びた孤独感でも あるように感じられる。 この話は、結末にも救いはない。救いがない終わり方が、冷酷なまでに写実的でもあるようだ。 そのほかの短編の中には、友情、結婚、嫉妬、拘泥など。チョンマゲをのせただけの、 我々と同じ人間がそこに生きています。ユーモアも、お涙も。自由自在な一冊。 | ||||
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苦しいです、生きていくことは。まして才能も腕もあるのに自家中毒のように落ちていく主人公(....名前忘れた)まるで二日酔いの朝のような読後感。何を好きこのんでこんな話...とはいえ、なにか、そうだよなーと思わせる。人間ここまですねてみたい、ある意味自分自身にひねくれてみたい気持ちってあります。自己を切り刻んでいった周五郎にとって、中藤忠弥のようなストイックさで破滅していく型を描いた後に、こんなだだっ子のような天才植木職人の破滅を描くことは虚空遍歴のもう一つの空虚を埋める補償だったのでは。 ここにおいて、小説は全く説話的ではありません。主人公の拗ねぶりはもはや共感を呼ぶ、という次元ではなく、何をそこまで、という気にさせられるのですが、いろんなバランスの中で生きていく全盛の旅路の途上で、どこか無視できない何かがあります | ||||
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