(短編集)

深川安楽亭



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    初公開日(参考)1973年12月
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    短編集

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    深川安楽亭 (新潮文庫)

    1973年12月04日 深川安楽亭 (新潮文庫)

    抜け荷(密貿易)の拠点、深川安楽亭にたむろする命知らずの無頼な若者たちが、恋人の身請金を盗み出して袋叩きにされたお店者に示す命がけの無償の善意を、不気味な雰囲気をたたえた文章のうちに描いた表題作。完成されたものとしては著者最後の作品となった「枡落し」。ほかに「内蔵允留守」「おかよ」「水の下の石」「百足ちがい」「あすなろう」「十八条乙」など全12編を収録する。(「BOOK」データベースより)




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    深川安楽亭の総合評価:8.22/10点レビュー 9件。Bランク


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    No.9:
    (5pt)

    周五郎最後の作品

    武家ものを中心とした短編集。最も心に響いたのはラストに収録されている「枡落とし」、晩年の著者が書いた最後の作品です。人殺しの父を持ち世間から逃げるように江戸の片隅で暮らす母と娘の物語ですが、娘を愛する芳造の存在感が何と言っても印象的。不幸な境遇で育てられながらも自分は女房子供に絶対同じような目をさせないと誓ってきた芳造の強い信念が母と娘を救います。著者最後の作品に相応しい人情ものだと思います。面白さで言えば「百足ちがい」が最高でした。和尚から何事も我慢という処世訓を施された武士の物語、最後には正しかったことが証明される何事も我慢、慌てるなという酒飲み和尚の哲学、生き方に深く共感しました。
    深川安楽亭 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:深川安楽亭 (新潮文庫)より
    4101134243
    No.8:
    (3pt)

    ここまで来ると!

    ・新潮文庫の周五郎小篇本も8冊目、この本を読むと、最早尽くした感、が否めない。
     前の7篇は、創作に周五郎の苦心も窺えるが、一本気な奉仕を描いた戦前の作を含め、テーマが強く出過ぎていたり、面白味に走り過ぎたりしているし、後の5篇も、嘗て映画化された表題作を含め、ある種周五郎の創作の手広さは窺えても、収まりが過ぎていて、余韻に乏しい。
     総体として、従来本に比べ、質的に薄まった感がしてならない。
    深川安楽亭 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:深川安楽亭 (新潮文庫)より
    4101134243
    No.7:
    (4pt)

    ハードボイルドな雰囲気

    山本周五郎『深川安楽亭』は時代小説の短編集である。表題作「深川安楽亭」は異色の作品である。深川安楽亭は、表向きは飲み屋であるが、実は抜け荷(密貿易)の拠点である。そこにたむろする命知らずの無頼な若者達の命がけの無償の善意を描く。会話文が多く、物語の流れが見えないが、ハードボイルドな雰囲気は強く伝わってくる。

    「深川安楽亭」は深川や木場など江東区民には馴染みの地名が登場する。運河が縦横に走っており、水運の拠点であったことをうかがわせる。

    最初の短編「内蔵允留守」は中学校の国語の教科書に掲載されていた作品である。道を究めるということが、明治時代の立身出世主義や戦後昭和の右肩上がりの経済成長とは異なることを教えてくれた作品である。中学生の頃に全てを理解できるものではないとしても、それでも衝撃を与えた作品である。学校の授業は無意味ではないと感じさせる。国語という科目名では無味乾燥としたイメージになるが、文学の授業とすれば豊かになるだろう。

    次の短編「蜜柑」は徳川御三家の紀州和歌山藩が舞台である。蜜柑は和歌山の名産であるが、紀州藩が育成した産業であった。紀州藩は時代劇では幕府転覆を企む悪役として描かれることもあるが、ここでは南海の鎮の面目躍如である。そして「内蔵允留守」ほどではないが、華々しい活躍よりも地味なところに価値を見出だす。この立身出世主義へのアンチテーゼは著者の他の短編「ゆだん大敵」や「青竹」にも見られる。
    深川安楽亭 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:深川安楽亭 (新潮文庫)より
    4101134243
    No.6:
    (4pt)

    著者の代表作にしては

    不思議な、雰囲気で、話は進んでいく。表題作の深川安楽亭。心理的な。面白さが有る。
    深川安楽亭 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:深川安楽亭 (新潮文庫)より
    4101134243
    No.5:
    (5pt)

    江戸社会に鋭く切りこむハードボイルドの名連作

    これらの作品にハードボイルドの味がするのは、この国にも「赤狩り」の時代があったからだろう。それは著者の生存期間とも重なっていた。
    彼がダシール・ハメットを知っていた可能性はある。なにせ、江戸期に仮託してフォスター伝を書いた人なのだから。
     アメリカではいまや「赤狩り」は歴史学の対象だが、この国にはそういう歴史学もない。
     日本の左翼にハードボイルドを創始できるほどの人はいなかったな。
    深川安楽亭 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:深川安楽亭 (新潮文庫)より
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