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山彦乙女
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【この小説が収録されている参考書籍】
山彦乙女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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武田家滅亡と再興を期して甲州の山奥に秘された莫大な財宝。それを狙う者のあることを見越して代々財宝の防衛を任とする一族の狂気が絡まる。タイトルは清純派ロマン風だが、内容はなかなか奇怪。 | ||||
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・武田家再興、これをテーマに据えた作品の中で、周五郎ならではの面白味が凝らされた、幻想味ある壮快な浪漫小説。大衆作家の自負が濃く匂う快作。 | ||||
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山本周五郎の作品の中では,特に淡々とした展開に思いました. ではありながら,主人公の独語,考えの中に自分の今の生き方を見直させてくれる者があることは確かです. | ||||
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「五辦の椿」は薬種屋「むさし屋」の一人娘しのが実の父母、母と性的交渉のあった男たちを次々に簪で刺殺していく復讐譚であるが、いかに薄情な父母であるとはいえ、またいかに育ての父親への恩愛に感謝しているとはいえ、自分にもその血が流れている淫蕩な母親とその交渉相手をあやめていくのか、いくら考えても理由が分からない。 もう1冊の「山彦乙女」は読み始めてまもなく、安倍半之助という主人公の名前が戦後最悪最低の宰相の苗字をどうしても想起させるので、続きを読む意欲が萎えてしまった。 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。山本周五郎先生にはとんだとばっちりでお気の毒だが、もう二度と手に取ることはあるまい。 なにゆえに「山彦乙女」を読まないか坊主憎けりゃ袈裟まで憎くて 蝶人 | ||||
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過去も現在も、未来も、人間は生きてきて、悩んだり苦しんだり、愛したり憎んだりしながら、やがて死んでゆき、忘れられてしまう。――山本周五郎の伝奇小説『山彦乙女』(新潮文庫)の一節である。 「人間の為したこと、為しつつあること、これから為すであろうことは、すべて時間の経過のなかに、かき消されてしまう」と続く。これだけだと溜め息が出そうになるが、「慥(たし)かなのは、自分がいま生きている、ということだ。生きていて、ものを考えたり、悩んだり、苦しんだり、愛しあったりすることができる、ということだ」という部分までくると救われる。 「人間はなにを為したかではなく、何を為そうとしたか」が大切だというのが、周五郎の人生観であった。 周五郎の作品の中から心に染み入ってくる言葉を選び出し、「下町――人情のぬくもり」「職人――矜持と意地」「岡場所――苦界の女たちの涙」「士道――武士の本分」「医道・芸道・婦道――ひとすじの道」「滑稽――ユーモアとペーソス」「不思議――夢か現かワンダーランド」「法――裁きとゆるし」「現代――都市と人間」「エッセイ――読者へのエール」のジャンルに分類したのが、『山本周五郎のことば』(清原康正著、新潮新書)である。恰好の周五郎文学案内にもなっている。 | ||||
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