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ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士
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【この小説が収録されている参考書籍】
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全112件 41~60 3/6ページ
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「ドラゴン・タトゥーの女(The Girl with Dragon Tatoo)」、「火と戯れる女(The Girl Who Played With Fire)」に続く3作目。英題は、The Girl Who Kicked The Hornet's Nest。 読むか読まないかと言えば、2作目まで読んだ人は必ず手に取るだろうし、内容としては、期待を裏切るどころか一回り大きな展開としてまとめる辺り、著者の能力はただ者ではない。 大きなテーマは、 ・ザラチェンコとザラチェンコ・チームはどうなるのか。公安警察の関与はどう解明されるのか。これに対しザラチェンコ・チームはどのような陰謀を張り巡らすのか? ・サランデルとブルムクイストの関係はどうなるのか ・「ミレニアム」では何が起こるのか ・サランデルのハッキング能力は何を暴くのか 辺りであろうか。 事件自体の詳細を語るのは野暮であるので、作品を通じて感じたことを少し書いてみると、 ・スウェーデンの憲法を守る体制が脆弱であるというのは少し意外 憲法裁判所が設置されておらず、オンブズマン等に頼るしかないという。 ・銃があちこちに出てくること スウェーデンは意外なことに銃大国であると、スウェーデン人が言っていて驚いた つい先日スウェーデンを訪問し、作品中の地名の位置関係が分かるようになったのは嬉しい。今回は、時間が取れず、ストックホルムのガムラスタンすら行けなかったが、次回はしっかり訪問することとしたい。 現地のスウェーデン人と話をすると、そのものではないが、モデルとなる事件があったということを言っていた。 しかし、この天才の新たな作品をもう読めないというのは、悲しいの一言である。 | ||||
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長い間いろんな本を読んできたが、これだけのものは滅多にない。 出会えた幸運にひたすら感謝。 同時に、同じ思いを共有できるはずの未読の読者にぜひ勧めたい。 第一部も第二部もそれなりの導入部分を必要としたし、 それはそれで興味深くはあったが、やはりのんびりはしてしまう。 一方、この第三部は、第二部のラストのクライマックスからそのままつながるから、 その意味ではまるで緩みがない。 いきなり盛り上がる感じ。 三部作で、それぞれが別々の味わいを持っているのもすごい。 第一部は、比較的普通のミステリーで、迷宮入りの、ずっと以前の事件に取り組むもの。 本格ものとして十分に面白い上に、何といっても初めて会うリスベット・サランデルの魅力が圧倒的だ。 第二部は、その興味尽きない歴史的なヒロイン、 サランデル自身の過去の秘密を探る展開だからたまらない。 そして彼女の危機に手を組む仲間たちの魅力。 そしてこの第三部。 敵は多少とも第二部の延長線上にあるものと思っていたが、違った。 第二部とは別の「組織」との戦い。 かなり早い段階で衝撃の展開がある。 スパイ小説風と呼ぶのが一番近いだろうか。 新たな敵。 そして広がってゆく仲間の輪(命の恩人でもある医師がイシオシか)。 見た目は派手なアクションなどはほとんどないのに、もう興奮の連続で覚めない。 これが物語の醍醐味だろう。 読んでいる時間が楽しくてしょうがない。 ダブルプロットのように、大手新聞社に引き抜かれたエリカの様子とその危機が描かれ そしてサランデルとも絡んでいくのも魅力だ。 新聞社、出版社にせよ、警察等の組織にせよ、 社会的な組織とか制度法律の内情がわかるのも興味深い。 そのために地味な解説的な箇所もけっこう有るのだが、退屈というほどでもない。 そして、結末部はスリリングな裁判小説の趣き。 英語版のレビューで、話が読めてつまらないというコメントがあったが、 たしかに話は驚くような展開ではない。 しかしそれが楽しめる不思議な身近さが魅力なのだと思う。 つまるところ、インパクトのあるストーリーの魅力であるより、 リスベットはじめ登場人物の魅力であり、 それを生き生きと描く出す筆の魅力ということではないか。 それにしても、この巻で話はいかにも気持ちよく完結しているとはいえ、 (何度も書いているが)予定ではまだ2巻あったわけだから、 作者の50歳での早すぎる死が惜しまれてならない。 | ||||
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エンターテーメント作品は現在と密接につながっており、現代をどう描くかがその作品の優劣を左右するといえます。その意味で本国スウェーデンではまさに今が描かれているのでしょう。その反面、エンターテーメントは旬というものがあり、どんなに優れた作品であっても同時代感が過ぎてしまうと、一部の例外を除いて、色あせてしまうものがほとんどです。西側の時代は911で一つの区切りができ、それ以前を舞台にした作品は何となく昔っぽさを感じてしまいます。 その意味で私たちにとってスウェーデンの今がどうなのかが分からない分、長く読まれることになるのではないでしょうか。冷戦時代のソ連のスパイとなるとすでに歴史上の人物に近いので今以降に読んでもそう違和感はないでしょう。 エンターテーメントして本当によくできているので作者が存命であれば20年はシリーズとして続くようなレベルなだけに、本三部作で終わってしまったのは何とも残ではありますが、頂点で終わったという意味では作品にとってはよかったのかもしれません。 | ||||
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1巻から読みましたが、2巻から話が続いている3巻が一番面白くて、時間がたつのも忘れて読んでしまいました。 | ||||
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大ヒットするストーリーの定型がある。 「若者がさまざまな経験をかいくぐって、ようやく自己についての知識に到達する物語」 悪の権化である人間が、自分の父親であることに気づくまでのストーリーという点で、 ミレニアムは「スターウォーズ」と同じ構造をしてるんやなあ | ||||
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気に入った本の より詳しい内容にハマル。まずは ドラゴンタトゥーの女から・・・。 | ||||
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「早くページをめくりたい、だけど読み終えたくはない」 作者亡き今、もうこのシリーズには続編がないわけで、 ここまで読んできた人たちは皆、このように感じるのではないだろうか。 このシリーズの素晴らしいところは、1.2.3それぞれで趣向を変えているところだろう。 1では純粋なミステリー、2ではハードボイルドサスペンス、 3ではスパイ・ポリティカルサスペンス。 それぞれが読者の予想を裏切りながらも、満足度を下げることはない。 このあたりがマンネリ化しがちな他のシリーズものとは違う。 確かに my best ではないが、1〜3での累計3000ページ超を楽しませてくれた 本シリーズには感謝しているし、最大の賛辞を送りたい。 | ||||
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第1作の「ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女」に比べると続編の2,3はかなりクオリティが落ちると感じた。 読んで損をするというわけではないし、作者も死んでしまっていて続編も出ないので、第1作が好きならあまり期待しすぎずに読んでみると良いのでは。 | ||||
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人生66年で初めて、時間を忘れて一度目読みました 今二度読み始めてますが二度目でも夢中になるくらい素晴らしい、 この作家がもう亡くなったとは残念でなりません、生きていればどんなに素晴らしい作品が もっと読めたかと思うと。 | ||||
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手軽に読みたい本を手に入れることができました。 中古でも十分備品でした。 今後も活用していきます。 | ||||
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手軽に読みたい本を手に入れることができました。 中古でも十分備品でした。 今後も活用していきます。 | ||||
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ミレニアム1(ドラゴンタツーの女)は先に映画を見て、何気なく本も読み始めました。 あまり、洋書の翻訳本は好きでは無かったのですが、この本はとても面白く、 最後まで犯人も結末も予想できず、どんどん引き込まれていくように、 1,2,3上下巻、一気に読んでしまいました。 作者のスティーグ・ラーソンさんが亡くなっているため、 この後の作品が読めないことがとても残念です。 | ||||
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これで、ミカエルともリスベットともお別れだと思うととてもさみしい。とにかく1から3までの6巻すべて息をもつかせぬ展開に圧倒されました。作者がお亡くなりになっていることが残念でたまりません。リスベットにはまだまだ謎が残されているので、それが気になってしょうがないけれど、読後あれこれと想像をめぐらしながら作品の余韻に浸るのも、またよしとしよう。 | ||||
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北欧発の小説、ミレニアム3部作は、とても面白かった。 毎回はらはらさせられ、多くの登場人物が織りなす伏線が 複雑に交差しながら、ぴたりと合う精密性、 登場人物に息を吹き込む作者のディテール力、 また、裏の存在の公安の役割や、ハッキングの話し、 余りに強烈な個性の主人公と、これほど興味をそそられた作品は、 近年なかったように思える。 著者の構想力、圧倒的な情報量、ストーリーの裏付けとなる取材量など ただただ感心させられた。 ネタばれになるので、あまり内容は書きたくないが、 この3部作は、異なる展開で、 様々なストーリーが盛り込まれている。 第1部の孤島での殺人事件。 第2部では、売春を扱った記事の背景に隠されたある大きな事件。 第3部、主人公サランデルと権力側との裁判。 3部作を読み終えた直後、ボリューム感のある映画、ドラマ3部作を 見終えた爽快感もある。 その一方で、このストーリーに終止符を打てない 複雑な思いもある。 著者が亡くなり、続きが読めないためである。 但し、あとがきによれば、この先のストーリーは、 著者の草稿があるらしく、とても気になる。 以上のように、波乱に満ちた本作品、とても良作。 | ||||
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ミレニアム2の下を読んでいる途中です。 1より2と面白さが増しているので 期待を込めて星5にしました。 | ||||
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ミレニアム2の下を読んでいる途中です。 1より2と面白さが増しているので 期待を込めて星5にしました。 | ||||
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圧巻。何を言ってもネタバレになってしまうため、 読んでくださいとしか言いようがないのだが、 主人公たちの快刀乱麻の活躍に血湧き肉躍り、 寝不足になりながらも3部作を読破してしまった。 ストーリー展開としては、収まるところに収まるという意味で予定調和、 王道の物語ではあるものの、スウェーデンの風俗や スウェーデン社会の問題点をも交えた描写の緻密さ、 用意周到な伏線とその回収、 そして主人公リスベットをはじめとするキャラクター造形の多彩さが、 作品をユニークな次元にまで引き上げている。 1部、2部、3部と毛色の違うミステリーのジャンルで構成されており、 それぞれ読ませるが、 個人的にはやはり3部作の最後を飾る 「眠れる女と狂卓の騎士」が最も面白かった。 終盤の怒涛の展開によるカタルシスも申し分なく、傑作と言ってよい。 自分の波長と合った大部の物語を読んでいるときにはよくあることなのだが、 ミレニアムもその例にもれず、このまま読み進めるのが惜しい、 この物語がずっと続けばよいのにと、 幾度となく感慨に耽り、ページをめくる手を止めざるをえなかった。 続編は作者の夭逝によって望むべくもないが、 むしろこれほどの作品が世に出たこと、 そのことが作者にとって僥倖だったのだと思うことにしたい。 翻訳小説特有の読みにくさもなく、リーダビリティーも優れている。 大きな物語に揺さぶられたい方は是非手に取って読んでもらいたい。 | ||||
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読書能力の非常に高い友人が、興奮気味に勧めてくれた全世界6000万部の“怪物本”。 3部作合計で約3000ページの大著を読み終えた今、名峰の頂上に立ったような達成感と満足感に満ちている。 「ミレニアム」。まさに1000年単位で何冊出るか、と言っても決して大げさでないほどの質量ともに充実した名作! 第1部から、読者を引き付けて離さない魅力があるが、第3部の終わりに向かって、面白さはぐいぐいと加速していく。 スウェーデンの長い名前が、何十人も登場するし、ストーリーも重層的なので、私程度の読書力だと、結構時間はかかった。 だが、読み始めた方は、第3部下巻まで“完走”されることを強くお勧めしたい。 主人公・リスベット・サランデルを巡る裁判と、最後の復讐劇に至るクライマックス部分は圧巻である。 女性パートナーの協力を得て著した本著は、第5部までを予定し、第4部の4分の3まで用意されているという。 著者・スティーグ・ラーソンの早逝は実に無念であり、完結を見たいのは、多くの読者が願うところであろう。 だが、この第3部は、話の大きな区切りとなっており、ここまでだけでも、十分な満足感を得ることができた。 著者は、人道主義的な政治雑誌『EXPO』を創刊し、編集長を務めたが、その経験が執筆に大いに生かされていると感じる。 政財界をはじめ、公安警察やアンダーグラウンドな世界を含めての社会の仕組み、風俗やファッション、人間の細やかな心理に至るまで、実によく精通している。 魅力的な主人公の一人、ミカエル・ブルムクヴィストは、著者自らの願いが投影されたキャラクターのように思えてならない。 制作過程でも、女性パートナーがいたればこそ、女性心理の描き方まで、リアルな感じを出すことができたのではないだろうか。 スリルとサスペンスに満ちた、ミステリとしての面白さもさることながら、スウェーデンの文化や人間模様を描いた総合的な文学としても興趣が尽きない。 読書好きな方、これほどの至宝を見過ごしては、後悔するほどの代物として、お勧めしたい。 ※つい、興奮したまま、全体的なことを書いてしまいました。 3部の下巻を読もうとされている方は、ほとんどの方が、最後まで読了されますよね。 でも、この巻が最も面白いということは、私的には“折り紙付き”です! | ||||
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遂に終わってしまった、第3部(嗚呼残念)。それにしても、作劇の巧みさや人物造型の見事さ、更には複雑な登場人物関係の濃密さや個々のシチュエーション描写の緻密さと破綻の無さなど、どの点をとっても小説読みの醍醐味を満喫させてくれる全三部作であった。正に、登場人物のひとりびとりが今にも眼前に現れてくるような、切れば血の出る人間が描かれた傑作であったと思う。(なお、最後のリズベットのプリント・メッセージは、"I'm irritated”(いらつく)(361頁)でしたね。) ネタバレになるので詳細は書きませんが、ニーダーマンとの最後の決闘で、足を釘打ちで磔状態にした場面や「ニーダーマンの背後にまわって、釘打ち機を首のすぐ下の背骨に当てた」(540頁)シーンは、あの『進撃の巨人』を思わせる感じがしました。 なお、一点、突っ込み不足かなと思ったのは、「班」のその後が描かれていなかったことです。おそらくそれは(作者の手としては)永遠に未完の第4部に書かれる筈のことどもであったのでしょう。それらをもう読めないというのは、本当に残念なことです。(色々と想像する楽しみだけは残されましたが・・・) これだけの作品に、今後の人生でまた巡り会うことができるだろうか・・・ 大袈裟な云い方だが、それくらいにインパクトのあった一作。読み終わってしまったことに、なんだか後悔さえしてしまう私なのであった・・・ | ||||
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『ミレニアム 2』の余韻もそのままに、ザラチェンコとグルベリの死(260〜263頁)までは一気呵成であったが、公安警察が前面に出てきたあたりから残念ながら話の運びが重くなってきたのは事実であるように思われる。(なお、スウェーデンの憲法体制に関する説明箇所(例えば442〜449頁)は、これまで余り知らなかったので個人的には有益であった。) しかし、その点は多少割り引くとしても、全体的にはやはり★5つしか付けようがないであろう。(これまでが、いわば★6つだったのだ。)リスベットを救うべく各所で勝手連のように形成されていく「チーム・サランデル」とも云うべき支援の輪の広がりが印象的。そうだ、最後は、正義は悪に勝つのである。 下巻での爆発的な盛り上がりに期待したい。 | ||||
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