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梅雨物語
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梅雨物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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読みやすく、世界に入って行きやすい、さすが貴志先生の作品。 どれも大変面白く読んだのですが特に最後の「くさびら」が好きでした。 背中にあたたかな余韻を残す、残心、そんな終わり方。 さかさ星の登場人物にまた出会えたのも嬉しかったです! | ||||
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俳句、虫、キノコと、どの作品も細部に渡って詳細に描かれており、そのリアリティやマニアックな部分へのこだわりが随所に感じられた。 3つの短編はどれも落としどころはなんとなく分かるが、いかにそこまでたどり着くか、それまでにどんな経緯が隠されていたのか、といった終盤までの経過に読み応えがあった。 どの話も自業自得といった要素がありつつも切ない終わり方だった。個人的には「くさびら」が好きだった。 突然庭にキノコが大量に出てきたと思ったら、それは実態がなく触れず、写真にも写らない。キノコの種類や色はバラバラで家の中にもどんどん増えていくが、そこにはどんな意図があるのか。キノコに込められたメッセージを巡って、探偵や霊能者も巻き込んだ結末がどうなるのか、最後まで楽しめた。 | ||||
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傑作。三作品とも物語半ばで作品の構造が透けて見えるが、それは貴志先生も承知の上。もはや、年齢的に、新しいシチュエーションもトリックもキャラクターも思いつかなくとも、たとえ使い古しのプロットであっても、文章の上手さ、語りの巧みさ、テンポの良さで、最後まで読ませ切ってしまう。ここ数年の悪戦苦闘ぶりが嘘のような、ある意味開き直ったかのような潔さ。そう、年寄りには年寄りの良さがある。無理に若手中堅作家と同じ土俵で競う必要はないのだ。これぞ熟年の極み。できればこの熟練の技を長編作品でも”魅せて”ほしい。貴志先生ならできるはず。大いに期待しています。 なお、三作品の中であえて一つ上げるなら「皐月闇」。主要人物 (出てこない人物も含めて/一人ではない) の気持ち悪さと自分勝手さが最高に良い。 | ||||
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皐月闇凄い面白かったです。伏線の張り方が上手いと思いました。二作品目は微妙、三作品目は普通でした。 | ||||
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予想したオチと微妙に違っていて、とても面白かったです。次作が楽しみです。 | ||||
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「秋雨物語」が好みだったので、こちらの作品も期待に胸をふくらませながら、発売日にキンドルで購入。1日で読み終えました。以下ネタバレあります。①皐月闇 作田慮男は元教師。妻に出ていかれ部屋の中は散らかっている。痴呆の症状が出ている自覚がある。ある日教え子が句集を持って訪ねてくる。萩原菜央、25歳の美女である。かつて作田が顧問をしていた俳句部の部員だった。萩原は双子の兄の詠んだ俳句の解釈を作田にお願いする。作田は得意の解釈を萩原に聞かせるのだが…作者が俳句について相当勉強していることが良くわかる。後味は悪く、ヒト怖に入るミステリーである。②ぼくとう奇譚 永井荷風はワンシーンだけのサービス登場。昭和11年の銀座のバーからはじまる。木下美武は最近黒い蝶の夢をよくみる。銀座で偶然出会った修験者に、「呪いがかけられている。このままだと死ぬ」と告げられる。修験者に御札を貼ってもらって暮らし始めるが…3話の中で最もホラー色が強い。作者お得意の虫も数多く登場。自業自得で地獄におちる。 ③くさびら 1話と同様の「信用できない語り手」登場。杉平進也は妻子にでていかれた。芝生の庭にある日突然キノコが生える。またたくまに増えていき、色もカラフル。従弟の精神科医の鶴田が心配して訪ねてくるが、キノコは杉平にしか見えていなかった。キノコの蘊蓄一杯。どんでん返しありのミステリー。作者の駄洒落好きに失笑。 | ||||
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