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(短編集)
ママは何でも知っている
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ママは何でも知っているの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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話題の事件やニュースを食卓で話した経験は私にもあるけれど、食卓で繰り広げられる推理は大抵、個人の好き好きな解釈が飛び交うもの。 そのごく一般的な家庭の食卓で、「ママ」の鋭い洞察力と想像力で、次々と事件の真相を暴いていくストーリーがおもしろい。 後半は自分でも推理しながら読み、真相がわかると「そういうことか!」とスッキリする。 こういったタイプの推理小説を初めて読んだ。 | ||||
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わたしのお気に入りは、『ママ、アリアを唱う』。オペラファンの心理を活写して、読みごたえがある。 そういえば、かつて大阪の朝日放送で、懸賞付きの安楽椅子探偵もののドラマを深夜にやっていて、けっこうおもしろかった記憶があります。フツーの安楽椅子ものでは、もちろんないんだけどね。 わたしの好みで言えば、安楽椅子ものとはちょっとちがうかもしれないけど、亜愛一郎シリーズとか好きでしたね。 | ||||
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迅速な発送をしていただきましてありがとうございます。 表紙 本文用紙に多少使用感がありますが商品説明の通りでした。 | ||||
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いわれる「安楽椅子探偵もの」の短編集では、これまで読んだものの中で一番面白かった。解説で法月綸太郎も「最高峰」と褒めているし、都筑道夫も「理想的」と絶賛したという。まったく同感だ。 ミステリとしても優れているが、そもそもどの作品も小説としてとてよくできていると思う。解説で「O・ヘンリー風」と評されているのも、再びまったく同感である。 ウィキペディアでジェイムズ・ヤッフェの写真を見ると(フレデリック・ダネイと一緒に写っているやつ)本書の語り手デイビイのイメージにぴったりのビジュアルで、妙にうれしい。 ちなみに2カ所ほど誤植を見つけた。1977年のハヤカワ・ミステリの刊行からまったく修正されていないというのも、ある意味すごい。 | ||||
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最初から三分の二位読んだところで、連れ合いに貸したら…「病院の待合室に忘れてきた」とのこと! もちろん戻っては来ず、再度買おうかどうか悩んだ末に、やっぱり残りが気になって買ってしまいました。 悩んだのは、話によって出来不出来の差が激しいことと、語り手(ママの息子)の奥さんの性格が良くないことが、どうにも気になったから。 でも、買って正解でした。最後の二話を読まずしてこの本を読んだことにはならなかったんだ、良かった、と思いました。 唯、話の展開はちょっとグダグダしているので、この二話を気に入るかどうかは個人差があると思います。 | ||||
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ママ最強。面白かった。少しひねったお話が好きなのかも。ほんの少しね。 | ||||
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収録作品 『ママは何でも知っている』『ママは賭ける』『ママの春』『ママが泣いた』『ママは祈る』『ママ、アリアを唱う』『ママと呪いのミンク·コート』『ママは憶えている』 この小説(短編集)は、“安楽椅子探偵“という、推理小説の一つの分野に属し、主人公(ニューヨーク市の警官)の母親が、食事しに来た息子から聞いた殺人事件の真相を、端から暴いていくという内容です。 ストーリーの緻密さや格調というようなものはない。 でも、母親の言葉の言い間違いを、主人公の妻(母親にとっては息子の嫁)が訂正すると、 「こう立派な英語がしゃべれて、それを天下に吹聴したがるお嫁さんがいると重宝だわねえ」 とやり返す(『ママは何でも知っている』)……そのやり取りだけでも、結構面白い。 殺人事件の推理に加えて、ユダヤ人の歴史や慣習、食欲を刺激する美味しそうな食べ物の描写、登場人物の感情描写などが盛り込まれて、退屈せずに読める。 電車·新幹線·車の移動·客船/旅客機での移動(運転者を除く)の際に、暇つぶしに読むには適した本だと思います。 | ||||
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面白かった。 | ||||
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宗教的な部分は少しわかりにくいけれど、どこにでも居そうなママが鮮やかに答えを導き出すのが爽快。突飛に思えるママの質問から、意図を推理するのも楽しい。ミルナー警部とのその後が気になるので、続編も読みたい。 | ||||
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笑いもあり、苦さもあり。ママが素敵なおばさんです。 | ||||
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発送も早く美品でした! | ||||
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典型的なアームチェアディティクティブ。母、息子、嫁の掛け合いも面白い。パターン的にマンネリになりそうな時に読了となりました。 | ||||
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一話完結なのでさくっと読めて内容も面白かった ママさんの人間に対する洞察力は素晴らしい! | ||||
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安楽椅子探偵ものの超名作です しかも、謎をとくのが、主人公が決して頭のあがらない、 料理上手なママ。大昔、とっても、楽しんで読みました。 まだNYにビルが建っている頃に。 最近一番お気に入りのまんが、田村由美の”ミステリと言う勿れ”が面白くて でも、これって、一種の安楽椅子探偵ものだよなと思ったところで、思い出しました。 安楽椅子探偵といったら、アシモフの黒後家蜘蛛の会か、 これです。大昔に買ったポケミスは、探すまでもなく、 多分なくなっちゃてるので、検索してみたら出てました。 電子書籍になっててよかった。 表紙はポケミスみたいにおしゃれじゃなくて なんかなあ、って感じですが、安心しておすすめできるミステリです。 警察の人が家で家族に事件の話しちゃだめでしょ、って思うけれど 大昔の話なので、その時代を想像しつつ大事に読んでます。 他の話も多分昔読んだと思うのですけど、電子書籍化したら 買いたいと思います、なのでよろしく | ||||
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今の時代でも古さを感じさせない傑作だと思います。難点は翻訳が現代に合っていないのか、直訳を基本にしたせいなのか、多少表現が分かり難いです。しかし安楽椅子探偵というジャンルでは間違いなくベスト5に入ると思います。 | ||||
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ヤッフェ後年の長編作品を町の図書館で見つけ、あとがきから本作のことを思い出し、調べたら電子版で再版されているとのことで購入しました。 短編らしく切れ味のよい推理が展開され、妙なややこしさもないので気楽に読み進めることができます。 探偵役のママ自身は職業として犯罪捜査に従事しているわけではないため、いわゆる実証を伴わない論理の展開は鮮やかな反面、予断や(当時なりの)偏見に基づいている面もあり少々もやっとして終わることもありますが、それもまあ短編ならではと考え楽しみました。(ミス・マープルものでもこうした読後感はあり、そういう意味でも似た部分があると思います) さほど詳しく描かれませんが、当時のブロンクスという街の様子を多少知ることのできる点も興味深いです。主人公を含めた戦前からのユダヤ系をはじめとした中産階級といえる移民が肩を寄せ合い、一方で中米系などの新しくより貧しい境遇に置かれた移民も増えてきて後半の作品にはそうした出自をもつ人々も登場してくるようになります。(ブロンクスを舞台としたより後年の作家の小説は、どんどん治安が悪くなっていきますね…) 世間では公民権運動が興り、これまで社会の少数派であった人たちも自分のルーツやその文化を意識し主張するようになってきた時代です。移民の子孫である著者も(新しい世代であることを自認しつつ)ユダヤ人らしい家族を重んじる習慣への馴染みを大事にする主人公に自分を重ねているのか、ことあるごとに(ママの小言をとおして)伝統や古い習慣への愛着を強調してきます。 こういう主人公の姿は、いまの私たちから見ると『いい歳をしてマザコンもいいところだ』と映るかもしれません。ただ、全ての人を単一の価値観で推し量り暗に表にそれに従うことを強要する社会(時代)の中で描かれた作品であることを考えてみると、また違った感想を持つことができるのではないでしょうか。現代の米社会でやたらと分化的多様性という考えが幅をきかせるのも、(やや反動的とはいえ)移民国家と言いつつ少数民が口を閉ざすことが当たり前だった世代の経験があるからこそなのかもしれません。 余談ながら、紙版や77年版のオリジナル版には恐らくあったであろう解説や訳者あとがきといった内容は含まれていません。電子版ではこうしたことが多いように思うのですが出版社の意図などでそうなっているのでしょうか? 浅学な一般読者にとってはこうした文章は作者や作品の背景、関連書籍など興味深い情報が多く楽しみでもある読み物です。こればかりは電子書籍という出版形態の残念でならないところです。 | ||||
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まあ、シャーロックホームズと、ABC殺人事件を合わせたような、というか、ジェシカおばさんの事件簿かな。 | ||||
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安楽椅子探偵ものの古典<ブロンクスのママ>シリーズの短編集である。 解説にもあるが(ちなみに解説は法月綸太郎氏)、主人公たる「ママ」は「隅の老人」と同じパターンの安楽椅子探偵。ニューヨーク市警の刑事である息子のデイビッドから事件のあらましをきくやいなや、いくつかの質問を発したかと思うと、ママの慧眼はたちどころに事件の真相を言い当てる、という趣向のものがたりである。 情景描写が単調に陥りやすいあたりを、若奥さんのシャーリー(この人はインテリという振れ込み(いったい幾つのカレッジをでているのやら!)なのだが、ちょいととぼけたところがあって楽しい)や、同僚のミルナー警部(好人物のようでもあり、堅物のようでもあり・・・)がうまいことひっかきまわしてくれるところもちょっと面白い。一方で、ママの謎解きは案外驚天動地な着地をみせてくれるし、結末を長々と書きすぎないところなどは文章構成の妙だ。本作は基本的に分量のほとんどが会話文で構成されているので、読み進むのがサクサク進むのも好印象な気がする。 ミステリを最終的にあるていど網羅的に読んでいくつもりなら、外せない一冊なのでは。 | ||||
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部屋から一歩も出ずに推理だけで事件を解決する安楽椅子探偵物の最高峰。殺人課の刑事の主人公が、ママの家で食事を取りながら事件の話をします。なにより嬉しいのは、探偵役のママと読者が、純粋に同じ情報しか持っていないということ。事件の関係者に会うわけではないので、読者もママと同じ土俵に乗って謎解きに参加できます。しかし、ママの突拍子もない『簡単な質問』と、人生的洞察力にあふれた想像力には太刀打ちできません。単なるパズルではない、血の通った事件の真相を見抜く名探偵のママに、感嘆しっぱなしです。どの事件も一ひねり二ひねり有り、真相が明かされた瞬間、『簡単な質問』にそんな意味が!と驚くこと毎回です。ママが真相を示してから、主人公や刑事の上司があわてて警察に電話して、「あいつを逮捕しろ!」と言うシーンが好きです。とっても面白い本格ミステリでした。やるね、ママ! ママの家にヌードル・スープを食べに行きたいです。 | ||||
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【収録作品】 ママは何でも知っている ママは賭ける ママの春 ママが泣いた ママは祈る ママ、マリアを唄う ママと呪いのミンクコート ママは憶えている 1950年代から60年代にかけて発表された《ブロンクスのママ》シリーズを集成、当初は日本オリジナルであった1977年刊行の短編集の復刊。古くからの翻訳ミステリファンには懐かしく、若い読者には新鮮な驚きを持って迎えられるだろう。 ニューヨーク警察殺人課の刑事である息子とディナーを囲みながらママが解き明かす難事件の数々。彼女が発する一見何気無い質問から解き明かされる謎の解明は意外性が横溢、切れ味鋭い本格ミステリの醍醐味を堪能させる安楽椅子探偵ジャンルの最高峰。 ママと息子、その妻など登場人物のユーモラスな会話や心温まる交情も魅力的で、若年の頃にはいささか無味乾燥な不可能犯罪物の書き手だったヤッフェの作家的成長も目覚しい。馴染み薄いニューヨークのユダヤ系家庭の習慣や風俗も興味深く読め、小説としての滋味にも満ちている。 我が国の所謂〈日常の謎〉をテーマとした作品群や都筑道夫の『退職刑事』など、後世に与えた影響も大きい。 | ||||
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