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(短編集)
虚数
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虚数の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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正直言って余り評価してないのよ。多分「浴室で発見された手記」 あたりがターニングポイントになったのかも知れないけれど 「完全なる真空」よりももっとどうしようも無い作品群と 個人的には思ってまーす。出来不出来があるのはフィリップ・ディックだって そうなんだからしょうがないんだけれども、レムの場合は進む方向を 自分で見定め選択してゲンダイブンガクへ行ってしまった感があるわ。 「手記」を読むと不条理SFと不条理ブンガクとの違いがわかるし 本作のゴーレムも偉そうに滔滔と語ってるけれど、何か岸田秀「唯幻論」と 大して変わらないような印象も受けるし。ポーランド語からの翻訳の 限界なのかしら。でも「枯草熱・天の声」「ソラリス」はそれほどでも ないし、あとよく言われてるのが深見弾氏の訳がロシア語からの ダブルトランスレーションの問題。文学作品の味わい、特に 海外文学の場合、翻訳に左右される点も大きいんだけれど読み手の側の 「波長」とそのときにマッチングしてるか否かの問題も大きそう。 個人的にはレムは原則SF作家である事を基点にして射程を広げて 行って欲しかったし、カートヴォネガットやハーランエリスンも 同じ轍を踏んじゃったような感もあるのよ。でもアレだけの大作を 残して84歳で大往生だったんだから、トータルで考えると やっぱり偉大な作家だったんだわ。本作はハードカバーでなくて 文庫本だったら手が疲れないからラクに読めそう。短編集だし。 | ||||
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