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南風に乗る
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南風に乗るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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瀬長亀次郎と山之口獏という人物像を歴史的事実を丹念に調べたうえで、読み応えのあるフィクションにしていると思う。沖縄の基地問題や戦後の歩みをよく知らない、沖縄県外の人にぜひ読んでほしい。 | ||||
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戦後の沖縄の理不尽さに立ち向かった瀬長亀次郎を中心とした物語。 とはいえ、瀬長亀次郎の人物評という位置づけだけでなく、沖縄が米国に対して求めた民主主義や日本に対しての対等な扱いという視点で沖縄の人の置かれた苦悩が伝わる。 本作では脇役である詩人の山之口貘氏の登場もまた本土で暮らしていた沖縄の人の身上としてストーリーを彩っている。 戦後の沖縄について少し違った角度で捉えられるいい作品である。 | ||||
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山之口貘さんの詩がかなり前から好きだったこともあって、読みました。瀬長亀次郎さん、中野好夫さんも 三者三様、私としては魅力的で敬愛すべきかただと思いました。沖縄に関心のある方だけでなく、多くの方々に読んでいただきたいと思いました。 | ||||
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瀬長亀次郎は小学校の時に直接出会ったことがあるが、あの頃を思い出した | ||||
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瀬長亀次郎さんについてあまり知らなかったことを日本人として恥ずかしく思いました。 今の政治家と比べると気骨あふれる、真の政治家だと思います。 政治家はこうあってほしい。瀬長亀次郎さんのドキュメンタリー映画もあるようですので観たいと思います。 詩人の獏さんの話と瀬長亀次郎さんの話が入れ替わりますが、個人的には瀬長亀次郎さんの話だけにフォーカスして読みたかったなぁと思いました。 | ||||
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政治家瀬長亀次郎を軸に、前半は沖縄県出身の詩人山之口貘、後半は英文学者中野好夫を登場させた、戦後米軍の統治下にあった沖縄の本土復帰までの苦難と闘いが描かれた歴史小説。 この史実に関する小説は数多くありますが、琉球語が消失した戦後の沖縄の姿に直面した山之口獏の困惑と悲しみは、これまでとは違う角度から沖縄の悲劇を感じました。 | ||||
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佐古忠彦のdocument映画をテレビで見て、そのあと本書を読んだ。また沖縄問題に就いては、既に先人の労作の二三に目を通していた。しかし、小説として書かれた時印象は生々しく、映画、ルポ、論文によっては得られぬ真実感が迫ってきて印象深かった。勿論著者は十分の資料にあたり小説とは言え事実をえがいている。fiction(作られたもの)ーーーnon-fictionは、事実を、一方fictionは、しかしながら真実を読者に伝えんが為のgenreである。 | ||||
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第二次大戦後に、米軍の支配下におかれた沖縄の人々が、いかに理不尽な仕打ちを受け、苦しんだか。やりきれない思いを抱き、それでもあきらめることなく、人間として当然の権利を勝ち取るために声をあげたか。 悪戦奮闘する本書の登場人物、瀬長亀次郎(せなが かめじろう)の姿を見ながら、「たいした人物がいたもんだなあ」と驚くとともに、「戦後の沖縄県民は、真(まこと)のない民主主義のもと、無茶苦茶ひどい目に遭っんだなあ。それは、今も続いているのだろうか」などと、あれこれ考えさせられました。 それにつけても、沖縄を馬鹿にしてるとしか思えない政策を打ち出して平然としている本土(ほんど)の政治家の大物連中は、ひどいっすねぇ。特に、佐藤(栄作)首相のますこみ受けするパフォーマンス、米国にへつらうばかりで実(じつ)のないしたたかぶりには愕然としましたし、ほんと、腹立たしい気持ちでいっぱいになりました。 沖縄のために行動する瀬長亀次郎とは違った立ち位置で描写される人物が、第一部に登場する詩人・山之口貘(やまのくち ばく)と、第二部に登場する翻訳家・中野好夫(なかの よしお)のふたり。 殊に印象に残ったのは、〈貘(バク)さん〉こと山之口貘の詩の味わい深い趣(おもむき)と、久しぶりに故郷の沖縄に帰った後で見せる詩人の寂しい胸の思い、そのふたつです。 戦後の沖縄を描いて心に刺さる作品だったのは確かです。 ただ、社会ドキュメンタリー小説的な色の濃い作品の性格上、ユーモラスなやわらかさ、余白的なおかしみというか遊び心があまり感じられず、そこがちと物足りなかったです。 | ||||
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