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異常【アノマリー】
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異常【アノマリー】の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 1~20 1/2ページ
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人間関係が11人分あるのでそれなりに大変、その割に同じ飛行機に乗っていただけで互いに関わりあうこともないからいまいち設定が生きてないように思った 一つの事件でもSFでもあるし哲学も宗教やいろいろな見方ができそれぞれの捉え方がある | ||||
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著者の専門知識の幅広さに驚きます。SFと言ってしまえばそうなのですが、数々のヒューマンドラマと生き方が見られます。 | ||||
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序盤に起こる予想外の展開が目立ちがちだが、この物語の軸は、 「何が起こっても人生は続くし、どう生きるか、という命題自体は揺るがない」 ということなのだと思う。 突飛すぎる状況の中でそれぞれの選択をする登場人物たちの群像を眺めながら、もしこるが自分に起こったら?を考えずにはいられない。 オススメです。 | ||||
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最初はハリウッドが大金かけて作りそうなSFなんだけど、読み進めるうちに「自分だったらどうなるだろう。どの乗客のタイプになるだろ。」て当てはまるような読解を無意識にしていました。様々な人間群像劇。深い内容でした。 | ||||
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SFというか人間模様を描いた小説って感じで、最初に登場人物らの背景や性格などのを一通り描写してからいよいよ「異常」が起こるが、書く人物の描写が的確に短く描かれているため読むのに抵抗も苦痛もない。 各章の日付は毎回確認しておいた方が楽しめる。 話のネタ自体はマンガとかで普通にあることで、有名人らの絶賛に比べてそこまで大騒ぎするようなものじゃなかったのは残念。ただあの「異常」にたいして登場人物らがそれぞれに合わせてどういう対応をするかがしっかりと描かれてるのはSFではなく小説として楽しかった。 個人的には最後にアメリカの大統領が取った行動にしびれたが、どうせならあの行動によって世界中の人や政府がどういう態度をとったかまで描いてあればもっとたのしめたとおもう。 | ||||
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カテゴリを書いてすらいけないだろう。 この小説への一番正しい接し方は何も先入観なく読む事で、幸い私は帯も後書きも何も読まずに読めた。 冒頭は殺し屋の話で始まり、すぐに次の人物の話…。 色々な人物の人生が切り取って濃厚に描かれる。 しかし、やがて…。 中盤からの話の展開は、まさに予想を裏切り続ける。 よくぞこんなにスケールが大きく面白い展開を考えたもの。 圧倒的な文章力でラストまで突き進むが、一方で作者の(知性の)力量には時々追いつけなくなる。 何も知識を持たず、時間をしっかり取ってこの世界に耽溺するのが一番楽しいかな。 | ||||
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すばらしかった。計算された構成と個々のエピソードの長さ。そのことは作中でも登場人物が語っているとおりだった。途中から感じる違和感が一気に「そういうことだったのか」となっていく流れ、そしてそうだとしたらどうやってこの話を閉じるのかの謎がどんどん膨らみ、そして最後! これは古典になると思いました。そして飛行機で乱気流に入るたびに思い出すと思います。 | ||||
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登場人物それぞれのどのように生きるか?という姿から考えさせられるものが多い。 きっと自分もそうだな、と共感する振る舞いを見つけられるだろうし、自分だったらどうするか、とシミュレーションするような作品だった。 | ||||
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はじめは今日ママンが死んだのかな、というくらい暗くて重い。純文学なのかなと思って、まぁそれはそれで面白いのだけど、第二部から舞台は一変する。 序盤、何かおかしいなと気になっていた時系列がフックになっていて、「その瞬間」から一気にスリリングなSFにストーリーが展開する。 フランス人視点の人物描写もユーモラスで面白い。知的だけどテンポも良く、読みやすい。 | ||||
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岩波書店のオススメにあり買ってみた。奇想天外ぶりと、それぞれの個性あふれるのキャラの独自のロジックにいつのまにか納得して、愛着さえ湧いてきた。読み進むほど先が楽しみなっていく本でした | ||||
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あかりんが紹介されたのを観て、即購入。通常は時間をかけて買うのを決めるのに・・・自分の「異常」な行動にびっくりするくらい読欲に駆られた作品。 ミステリーとSFが濃い作品だが、訳者のあとがきにあるように言葉遊び、オマージュ、引用、あらゆる文章の形態などが、表現の可能性という箱から溢れていて読書を楽しませてくれた。 | ||||
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【ネタばれなし感想】私個人は「SFである」とだけ知識を入れた上で読みましたが、正直書店とかでミステリカテゴリとかで売り出してるの、正解だと思います。SFだけどSFだと知らないまま読んだほうが絶対楽しい。 物語としては、様々な人種、立場、考え方の各人物が、ある一つのSF的事象に遭遇し……というような内容。事象は同一でも、それによってもたらされる影響は個人によってことなり、それらを各人物の視点で描くことで、SF作品の人間ドラマパートを複数人分凝縮したような群像劇になっています。 ところで、別に悪いことじゃないのですが、文字で描かれる作品なのに登場人物が美女とイケメンと元イケメンしかいないっぽいのが謎です。映画とかならわかるんですが。 | ||||
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ゴンクール賞は野間文芸賞みたいなもんだと思っていたが、最近は直木賞になっていたんだね。 | ||||
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とても面白く読みました。普段フランスのエンターテイメント小説は滅多に読みませんが、とても上手い設定の方法で描かれていて,この方法もありですね。文学としてのせめてもの終わり方です。これしかないですね。 | ||||
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普段は日本の作家しか読まない私にとって、初の海外ミステリーとなった本書。 最初から最後まで、一気に読んでしまった。 1ページ毎に鳥肌が立つという経験は本当に初めてで、これぞ「文章でしか出来ない面白さ」を感じさせてくれた。 そう、映像では表現出来ない「読み進めると、ハマる感覚」の気持ちよさがたまらない。 素晴らしい作品。 | ||||
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あらすじも帯も何も見ずに読むことを推奨します。 | ||||
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まず帯の絶賛コピーが騒ぎすぎ。というか騒ぎ方が違う。そこまで驚くような仕掛けモノではないです。 前半の群青劇風なパートが言葉短めのおしゃれさで割とよく、“異常”事態が起きてもそれに対処せざるを得ない登場人物たちの心情や行動を丁寧に描いていることが魅力の核と感じた。よいSF作品はifの考察が深いものだと思うが、この作品もその類の良作だと思う。 作者は実験的な文章に取り組む団体(?)で活動しているそうだが、こういうお騒がせ系の作品はもっとどんどん発表して欲しい。 方舟みたいなミステリー的な大仕掛けを期待させたり、あろうことかその類のものだと釣ったりしている人やレビューが散見されるが、ぜんぜん的外れ。それでも“異常”事態が話の核となっていることは間違いないので、ネタバレレビューは即刻削除するべき。 | ||||
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文学の古典的なテーマである”分身”を扱ったというこの小説。 正月休み中に…と思っていたのだが、三十日に入る前に読んでしまった。 それだけ面白かったわけでもあるが、だからって 『ね、満足した?』 と訊かれたら、なんか背中を向けて毛布を被りたい気分にもなる。 CDや漫画では『ジャケ買い』なんてものもあるが、 この小説の表紙(っていうか、Kindle版なのでアートワークとでも言うか) と煽り文句を読むと、なんかとてつもなく新しい小説なのか?!と 否が応でも思ってしまう。二体の同じマネキンが砂漠に佇む不条理な写真は、 これまで誰も思い付かなかったすごい仕掛けの謎がついに現れたかのような 期待を抱かせる(出版社の作戦勝ちと言えば、それまでだが)。 …とどのつまり、こちらは 『SFと哲学と倫理と推理をごちゃ混ぜにした、スケールの大きなホラ話』 を期待していたわけだ。新年に相応しく。 期待値に反して、アホだと言われても『年末ジャンボ』を買ってしまう心理と同じだ。 だが結果として、とてもドメスティックで、サンプル的で、そして核心に触れる事のない あくまで人間対人間の話を読む事になってしまった。 『中年男の哀しみ』や『フランス人女性の奔放な倫理観』や『LGBTQへの根強い差別』 を再確認する作業を、またしても行う事になったわけだ。 8割ほど読んだ時点で、うすうす嫌な予感はしていたのだが、案の定、 肝心のシミュレーションに関しては、掘り下げられる事もなく 放置プレイで終わってしまった。 それはそれで良いのだが、お正月に映画館で グリンゴン星人とは戦わず、USSエンタープライズ号の中での恋愛関係のもつれやイザコザだけを描いた SF超大作『スタートレックVII』を見たら(たとえ面白くっても)ちょっと拗ねたくなるよね。 | ||||
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2021年3月。殺し屋、物書き、映像編集者、パイロット、女の子、弁護士、歌手、建築家。様々な群像劇から始まる本書。ハードボイルド、思索、恋愛、死病、虐待、人種、LGBTQs、老い。語られる夫々の人生、極彩色のテーマ。 で、異常事態のSF展開ですよ~ 2021年6月。現れる、3ヶ月前の自分。 if:自分が現れたら、どうする?ある意味古典的な主題を現代的テーマと絡めて、様々な立場の登場人物達の物語へと昇華する。とはいえシリアス度は低目。小ネタに溢れたユーモアが楽しい。 最後のアレ、あの人ならやりそうな~w。 帯のアオリは、ちょっと、ですが。一気読みの楽しい読書体験♪を約束します。 | ||||
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ある異常事態に巻き込まれた様々な境遇の人たち。 それを群像劇にすることで異常事態に立ち向かい乗り越えていく人とその人間関係の中で、人類が未だ体験したことのない無数の局面が生まれ、それがリアルに綴られている。その状況に対する反応を網羅的に描かれている点が、巧みな群像劇にした仕掛けの理由だろう。 もし、自分が同様の状況に陥ったら・・・群像劇で描かれる様々なシチュエーションから、自分に類似する境遇の部分を拾い上げ、色々と考えさせてくれる。宗教的、哲学的、SF的な思考を巡らしたくなる一冊。 | ||||
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