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仕掛島



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【この小説が収録されている参考書籍】
仕掛島
仕掛島 (創元推理文庫)

仕掛島の評価: 3.56/5点 レビュー 16件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.56pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

ミステリとしての骨組みはしっかりしているが、このコメディ路線は辛い

「館島」との兄弟作品?だが、直接的な関係はないので、読んでいなくても全く影響はない。
瀬戸内海に浮かぶ島に集まった人々が台風で身動き取れなくなり…というお馴染みの「絶海の孤島」もの。

様々な伏線がありそれらもしっかり回収されるので、ミステリとしてはよく出来ている(仕掛けが現実的かどうかは別として…)。

ただ、前作(というかこの作者の他作品)と同じくコメディ仕立てだが、それがいちいち鬱陶しい。
ユーモアではなく、ダジャレやツッコミが多いためキャラが薄っぺらになるし、無駄なセリフも増えて肝心のサスペンス感にも水をさしており残念。

これがこの作者の持ち味といえばそうなので、こういったトーンが好きな人には2倍楽しめるかもしれない。
仕掛島Amazon書評・レビュー:仕掛島より
4488028764
No.2:
(3pt)

奇想。ロジカルでドライなバディ物

マグリット絵画のような表紙画に惹かれて、「仕掛島」(東川篤哉 東京創元社)を読み終えました。パズラーですから、あまり多くを語ることができません。
 奇想天外なプロローグ。岡山方言。瀬戸内海の孤島、斜島。或る人が亡くなったことによる遺言状の開示。奇妙な館「御影荘」で起こる殺人事件。接近する台風、また台風。そして、「桃太郎伝説」と共に家族の歴史が過去の闇の中からジワジワと浮上してきます。
 探偵・小早川隆生。ワトソン役でもあり弁護士の卵、沙耶香のコンビネーションが絶妙で、笑えます。ロジカルでドライな感覚は、この国のミステリ界の中ではとても貴重な才能だと思います。
 幾つかの伏線はしっかりとタイミングよく回収され、しかしながら島田荘司かと見紛う「奇想」はこの時代のヴァーチャルな空間の中、果たしてインパクトをもたらしたのかどうか?評価がわかれるような気がします。
仕掛島Amazon書評・レビュー:仕掛島より
4488028764
No.1:
(3pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

凄いと見るか,荒唐無稽と見るかの『大仕掛』

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

少し硬めの書き出しに,これまでとは違う雰囲気を覚えましたが,次のページになると,
すぐに著者らしいユーモラスなやり取りがあり,まずはひと安心(?)となる序盤の印象.

一方,見取り図からも明らかに何かありそうな館や,台風による孤立,そして殺人など,
定番の設定ですが,過去を交えながらの展開は,『仕掛』という言葉を意識していきます.

また,その過去をはじめ,用意した要素や伏線を余すところなく絡め,巻き取る終盤と,
ほのかに切なさを覚える事件の真相など,ミステリを含め,物語としても悪くありません.

反面,「それだけ?」と思わせておいてからの,本当の『仕掛』には驚かされたものの,
これを凄いと見るか,荒唐無稽が過ぎると見るかは,いささか評価が割れそうなところで,
自分としては,仕組みや稼働音の方が気になってしまい,物足りなさを感じてしまいました.
仕掛島Amazon書評・レビュー:仕掛島より
4488028764

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