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赤虫村の怪談



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赤虫村の怪談

赤虫村の怪談の評価: 3.50/5点 レビュー 12件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(2pt)

クトゥルーはあまり合っていないように思える

著者の小説作品は全て読んでいるが、これは最後まで読めなかった。

というのは、怪異の正体がメタ的にはわかっているので、ホラー的な要素とミステリー的な要素の食い合わせが悪いと感じる。これがクトゥルーを匂わすくらいだとか、終盤でそれがわかるとかなら良かったのだが、序盤から明快にわかってしまうので、挿入される原稿もただ退屈なだけに感じてしまった。

新たな挑戦だとは思うのですが、やはり元ネタはあったとしてもオリジナルの怪異で怖がらせて欲しい。ホラーとしての怪異の正体に迫るのとミステリー的な謎解きが調和した物語を読みたいです。次回作も買います。
赤虫村の怪談Amazon書評・レビュー:赤虫村の怪談より
4488028756
No.2:
(2pt)

難解でした。

初めてミステリーに触れる方にはおすすめしにくい。
大変申し訳ありません。
最後の方になると最初に読んだ内容を忘れてしまうような作品でした。
ただクトゥルー神話いいですね
赤虫村の怪談Amazon書評・レビュー:赤虫村の怪談より
4488028756
No.1:
(1pt)

言葉遊びもほどほどに

海外から伝わったという異教の神々の影がさす四国山間部の寒村に連続して起こる奇怪な状況の殺人事件。果たしてこの世にあらざる者の仕業なのか…ってな具合に、背景設定はなかなか面白いのだが、実作はホラーとしてもミステリとしても中途半端な凡作である。
閉鎖的な集落に根を張る邪教の存在が事件の様相を歪めさせるというシチュエーションは、小野不由美の『黒祠の島』を先例に挙げられると思うが、あちらは邪教信仰の絡め方が実に巧みで、最後のどんでん返しまで見事なストーリー構成だった。ミステリとして勿論よく出来ているし、おまけにしっかり怖いのだ。
この『赤虫村の怪談』ではクトゥルーの神々を便利使いしている。苦取 (くとる→クトゥルー)、位高坊主(いだかぼうず→イタカ)、蓮太(はすた→ハスター)、無有(ないある→ナイアルラトホテップ)など当て字のセンスのなさはともかく、登場人物のネーミングまでクトゥルー風味なのは如何なものか。中須磨累江(なかすまるいえ→インスマス/ルルイエ?)や上似鳥団市(うえいとりだんいち→ウェイトリィ/ダンウィッチ)辺りは流石にやり過ぎだろう。益体もない与太話をいかにももっともらしく仕立てて、リアリティを偽装するのが作家の腕の見せどころなのに、面倒な作業は放棄して端から「これはフィクションですよ」と開き直っているかのようだ。
つまるところ、著者はクトゥルー神話を単なるスパイスとしてしか考えていないから、こんな莫迦なことをする。本筋である連続殺人の犯人の正体も、動機も、トリックの手口も悉く意外性なし。最後の最後で事件の真の黒幕の存在をほのめかし、あわよくば続編の布石にとの作者の意図も感じられるが、止めた方がいいな。そもそも。いかに怪談作家とは云え、呻木叫子(うめききょうこ)などという名前を主人公に付けるなんてどうかしている。
赤虫村の怪談Amazon書評・レビュー:赤虫村の怪談より
4488028756

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