■スポンサードリンク


とむらい家族旅行



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
とむらい家族旅行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

とむらい家族旅行の評価: 3.50/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

ドメスティック・ロード・スリラー。愛しの〈テルマ&ルイーズ〉

2021/3月に読んだ「殺人記念日」は、それなりに"ドメスティック・ページ・ターナー"でした。
 作者の新しい翻訳「とむらい家族旅行 "He Started It"」(サマンサ・ダウニング 早川書房)を読み終えました。今回は、ドメスティック・ロード・スリラー。男女5人によるアメリカ横断ドライブ。南部、ジョージアを起点として、16州にまたがるローング・ドライブ。最後は西海岸。
 彼らの祖父の遺言どおりに目的地に向かい、そこで遺灰を撒けば、莫大な遺産を得ることができる。しかしながら、そのドライブには、かつて子供の頃に祖父に連れて行ってもらった旅と同じルートを辿るという制約があります。そして、現在と過去の<ロード>がほぼ交互に語られ、彼らのネガティブで、ビザーレで、それぞれが「ケツの穴」の人生が終盤に至り、一挙にぶつかり合い、弾け飛ぶことになります。残念ながら、スリラーですからその物語の真髄を書く事はできません(笑)。
 効果的に3本の映画が引き合いに出されます。アーサー・ペンのアメリカン・ニュー・シネマの傑作。リドリー・スコットの女二人旅。もう一本は、クリント・イーストウッドが監督した「アトランタ爆破テロ」。アメリカ的な、極めてアメリカ的な、そして最後まで決して心地よくはしてくれないサマンサ・ダウニングのイヤミスをご堪能いただければと思います。

 「〈テルマ&ルイーズ〉を観たことある?」
 「おまえのおばあちゃんが大好きだった映画だな」と祖父。 (p.354)

 私もまた〈テルマ&ルイーズ〉がとても好きです。
とむらい家族旅行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:とむらい家族旅行 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415184452X

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!