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ブルックリンの死
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ブルックリンの死の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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硬質でシニカルな文体が小気味いい。物語も面白い。ジェントリフィケーションという言葉を初めて知った。 | ||||
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アリッサ・コールの2020年9月刊行の作品。2021年エドガー賞オリジナルペイパーバック賞受賞作。 ○アリッサ・コールはアフリカ系アメリカ人作家で、多作のようだが、本書が日本デビューである。 ○訳題の『ブルックリンの死』は絶妙な訳題と言えなくはないが、哀愁ミステリー、正統派警察ミステリー、正統派ハードボイルドのような内容を期待していると裏切られる。これはホラーに近く、バイオレンス要素を有するスリラー・サスペンスというのが実体に近いかなと思う。原題はWHEN NO ONE IS WATCHINGでこれもなかなかいい題である。 ○ネタバレに注意しつつ分類してみると、不動産ミステリーで、連続失踪ミステリーで、人種差別テーマミステリーで、医学サスペンス要素もあり、何よりも町ミステリーである。つまりブルックリンミステリーである。 ○主人公は離婚してブルックリンの実家に戻ってきた黒人女性シドニー、相棒もどきが恋人と共同でシドニーの向かいの家を買ったのに恋人に逃げられてしまった白人男性セオ。叙述はシドニーの1人称とセオの1人称が交互に出現するが、シドニーのほうが長い。 ○事件は、町の古くからの住民が次々といなくなり、代わりに新しい住民が引っ越してくる。古い住民はどこに行ったかわからない。シドニーは歴史探訪ツアーのため調査を始め、町の恐ろしい歴史の一端に気づく。そして、親友も失踪してしまう。 私的感想 ○面白かった。良くできたスリラーサスペンスである。 ○原本のアマゾンレビューを見ると、現時点で3286の評価と255のレビューが載っている。批判されている点が面白い。①シドニーにもセオにも感情移入しにくい。②前半がモタモタしている。ちょっと長い。③後半がグロテスク。④現実味に乏しい。4点とも一応当たっていると思う。 ○これらの点について、私は①簡単に感情移入させないのが作者のわざである。②前半はじっくり書いている。③後半はダイナミック。④物語的リアリティーはあると思う。 ○セオはともかく、シドニーはだんだん好きになってきた。 ○全体として、作者の大仕掛けは成功していると思う。 | ||||
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