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ブルックリンの死



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【この小説が収録されている参考書籍】
ブルックリンの死 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ブルックリンの死の評価: 3.67/5点 レビュー 3件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

ブラック・ライブズ・マターと陰謀論、大暴走。

主人公は離婚して母親の住むブルックリンの実家に戻ってきた黒人女性シドニー。歴史の香り漂う褐色砂岩の家が立ち並ぶ街並みを愛する彼女は、昔からそこに住む黒人たちを無視して白人中心でのみ語られるタウンツアーに腹をたて、自分たちの考える「街」のツアーを計画する。新たに彼女の家の前に越してきた白人男性セオの協力を得て古株の住人たちから話を聞いたりしているうちに、彼女の周囲にはおかしなことが起こり始める。次々に姿を消す住民たち、執拗に家を売るよう訪ねてくる不動産業者、新しい住人たちによるコミュニティの不協和音、いつの間にか経営者の変わった店舗・・・・・。
ついには警察までが敵対し、彼女自身の身にも危険が・・・!!

途中までは黒人女性と白人男性のコンビによるバディムービー的なサスペンスとして読んでいたのだが、後半1/4ぐらいからトンデモ展開になっていく。
住民の拉致・殺人も辞さない「不動産業者の社員」やら民族浄化レベルの薬物実験を行う私設収容所まで登場し、主役二人は群がる敵を殺しまくり。(セオは昔マ〇ィアだった、という背景設定がつく)
これでどうやってオチをつけるんだ、と思っているとほぼファンタジーなラストに。
歴史探訪ツアーの件はどこ行った!?

結局、著者はブラック・ライブズ・マターがらみでネットに溢れた陰謀論を集めて「差別」を主張したいだけなのだろう。
黒人に選挙権を与えないため土地所有を許したくない、しかし法的に禁じるわけにはいかないので白人の支配する銀行が融資の段階で”調整”してきた、という過去の構造的差別のエピソードなどにはリアリティもあるのだが・・・。

しょせん門外漢の日本人にはエキセントリックなまでの暴走ぶりにはついていけないものがありますね。
ブルックリンの死 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:ブルックリンの死 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151849513

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