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自転しながら公転する



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【この小説が収録されている参考書籍】
自転しながら公転する
自転しながら公転する

自転しながら公転するの評価: 4.23/5点 レビュー 149件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.23pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全149件 21~40 2/8ページ
No.129:
(5pt)

圧倒的共感

アラサー女性に共感できる部分がたくさんあり、都の思いが伝わりすぎて時に涙し、読後には元気になる小説でした。
都の合理的な正義感やルールを守る性格、寛一の悪事をたくさん働く反面、弱者への思いやりや恩義を重んじる性格が物語全体に散りばめられていて、恋愛には何が正解かなんてないと感じる作品です。
幸せになりたい、連帯が欲しい、彼らのそうした切実な思いは、やっぱり古今東西変わらない人々の願い。
正解のない人生を少しでも、明るく前進させる勇気をもらえました。
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No.128:
(5pt)

全ての頑張っている人へ

"『地球はな、ものすごい勢いで回転しながら太陽のまわりを回っているわけだけど、ただ円を描いて回ってるんじゃなくて、こうスパイラル状に宇宙を駆け抜けてるんだ』"2020年発刊の本書は等身大の女性の姿を描いた著者が最期に遺した長編小説。共感を呼ぶ良作。

個人的には闘病記『無人島のふたり』に次いで手にとりました。

さて、そんな本書は東京のアパレル会社で正社員として働いていたものの、重い更年期障害を抱える母の面倒を見るよう父に乞われて茨城県牛久の実家に戻り。現在はアウトレットモールで曖昧な立場で契約社員として働いている32歳の都(みやこ)が、仕事、恋愛、家族との関係に悩み、ぶつかりながら答えを探して進む姿が丁寧に描かれているわけですが。

著者の本は前述の『無人島のふたり』以外にも何冊か手にとってきましたが。本書の主人公、都も『特にモデルはいない』らしいけど、いかにも『これは私だ』と読み手に自然に感じさせる人物描写、そして母親や『ちょっとした仕掛け』で視点が切り替わるプロローグ、エピローグ(まんまとひっかかりました)と、やはり【巧みな書き手】だな。と感じました。

また、作中でも触れられますが。本書の主人公、そして彼女が出会う"学はなくも蘊蓄好きな"寿司職人の『貫一』が名前の似た主人公たちが出てくる、尾崎紅葉の"お宮を貫一が蹴り飛ばす場面"で有名な代表作『金色夜叉』よろしく、ハラハラドキドキのラプコメ的要素もあって最後まで楽しめました。

20代、30代の女性はもちろん、毎日を頑張っている全ての人にオススメ。
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No.127:
(5pt)

久しぶりに読んで泣いた~

貫一が少女漫画主人公的で、かっこいい!イントロがどういう落ちにつながるのか最後までハラハラさせてくれつつ読者が一番納得いくエンディング、という上手さ!
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No.126:
(5pt)

人の多面性がまっすぐ描かれている

30代の都は、更年期障害で苦しむ母のために実家暮らしに戻り近くのモールで非正規雇用者として働く。なんとなく付き合い始めた彼、貫一は、学歴もお金もない。結婚願望は強くないがこのままこの人と一緒に過ごして未来はあるのか。無自覚にあてにしていた親の家も出なくてはならない。仕事はこのままで良いのか、自分はどうしたいのか。
誰もが持つ自分の中の葛藤、自分勝手な欲深さ、向上心など、ありのままに描いてくれる作家だと思う。それが読者には心の奥を見せつけられようで時には痛い。うまく立ち回っているつもりでも、本当は情けないし、周囲も否定的に見てくることもある。人の多面性を、まっすぐ描く山本文緒さんの世界が昔から大好きだった。最後の長編、素晴らしい本をありがとう。
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No.125:
(3pt)

成長する主人公

一人の女性が恋愛、仕事、家族のことに悩みながら成長していく物語。

家族は大事だけど煩わしい、そういう感じがよく分かってしまう。

彼氏は学歴のない寿司職人で、高学歴・高収入の男性ではなく、人間性で選べる主人公に好感を持ちつつ、彼氏の何かに違和感。

明かされた彼氏の秘密に主人公も私も戸惑う。

でも結局この彼が良いのか。この結末は少し納得できなかった。
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No.124:
(5pt)

初老の男の私でも、そうだそうだ思える

素晴らしい構成、普通のことを書くことは、きっと難しいのに、それができています。私自身の過去を思い出し、また、子どもたちの今を考えました。
さらには、アウトレットセンターに関わったものとしても、存分の読み応えでした。
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No.123:
(5pt)

母と娘の物語でもある

プロローグは結婚式の朝。幸せの絶頂期かもしれない。
本文は主人公都と寛一の恋物語。都の気持ちが痛いほど理解できる。寛一はなかなか結婚に踏み切ってくれない。人当たりも良く優しくて料理上手な寛一。私も惚れるなと思った。

母と娘の物語でもある。娘には遠慮がないせいか、やや手厳しい母親。母親には女というより母性を全面に出してほしい娘。なのにいつまでも女性性を忘れない母親。友達に綺麗、若いねと褒められると嬉しいに違いないのだが…ふと古い考えが片隅に残っていることを否定できない。

地球は自転しながら公転している。
「幸せ」になろうとしなくてもいい。地球が回っているのだから幸せも回ってくるのだ。
都と寛一はゴールインしたのだろうか?
エピローグですべてが解き明かされる。
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No.122:
(2pt)

プロローグとエピローグ

プロローグとエピローグは後に書き下ろされたらしいですが、そのせいで全く別の話になってしまってます。勇み足です。
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No.121:
(5pt)

良かったです

プロローグが流石すぎる。ここからどんな展開になるのだろうと思っていましたが、まさかでした。家族、友人、恋人との関わりは楽しい面もあればそうでない面もある。自分自身のことだって十分に理解できないので、人のことなどなおさらだと感じた。全体を通して面白く、時間を忘れて読んでしまった。
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No.120:
(1pt)

一気読みはできる

なかなか一気に読める話はないからその点では優秀なのか?なんの感動もない
友達のどうでもいい恋愛話を聞いて、あんなふうにならなくてよかったと思ったときと似ている
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No.119:
(5pt)

凄い小説です

読みやすい文体で、読むのが辛くなるレベルの風景を書く、いつもの山本文緒です。
お亡くなりになってしまったため、新作がよめないのが悲しいですが、そんなこと関係なくこの小説は言い出来でした。
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No.118:
(1pt)

私には合わなかった

山本文緒さんの本は初めて読みましたが、

・登場人物の誰にも感情移入できない。魅力ある人物がいない

・時系列が必然性もなさそうなところで何度も入れ替わりイライラする

・言葉の細かい部分が引っかかる。
『苦く笑った』→苦笑したじゃダメなの?
『見て見ないふり』→見て見ぬふりじゃダメなの?と気になってしまう

頑張って半分まで読んだけど、挫折。
作家の好き嫌いが激しい自分には無理でした。
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No.117:
(5pt)

今まで読んだどの小説よりも面白かった。

運命の赤い糸に翻弄される、さもありそうな日常描写、ストーリー展開、小説の構成すべてが、面白くて、感動しました。
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No.116:
(5pt)

久しぶりの夜更かし

夜更かしなんて、いつ振りだろう。自分の時間がない中で、一気に読んだのは自分でも驚きであった。
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No.115:
(3pt)

どうしても許せない事

改めて思った事は、自分には服を売る仕事は出来ないなーと。清潔感がないのは嫌だからそれを気を付けるのとサイズ感だけは合うように選んでる。毎日着るものを今の流行りを取り入れながら考えるのは大変だと思った。服が好きな人にとっては楽しい事だろうけど。
後は、更年期障害は怖いと感じた。症状もバラバラで全く何も変わらない人もいるのに、うつ症状が出てしまう人もいる。ホットフラッシュも知り合いの人が結構辛そうにしていたし。不安になる部分だった。
都子さんの将来への不安は分かる所があった。人を羨ましく妬ましく思う事もたくさんあるから。自分勝手な考えや少しのずるさも文章で見ると驚いたりちょっと引いたりするけど、私もみんなもそんなに変わらないんじゃないかと思う。結局は自分のために生きているから。
どうしても許せなかった事は、貫一さんが昔、女性を乱暴する時に見張り役をしていた事。何も知らずに見張り役をやった訳はないだろうし。若い頃の悪い事っていろいろあるけど、その先の未来で人を大切にする権利すらその人にはないと思った。どうしても許せない事なんだなと、自分で自分が分かった。
災害ボランティアは今まで自分はした事がなくて、もし行ったとしたら都子さんと同じ真新しいリュックと靴で向かう事になって、ロスから来てる女性に陰口言われてしまいそうだ。でも本当に大切な事は、行動を起こした事だし、陰口を言ってる人達の考えが狭くてが悪いのに、実際そこにいたら言い返せる自信は無いな。
エピローグはまさかそこまで先の話かと思わず、驚いたけれど、自分の両親もそれまでに読んでいた文章のようにいろんな事やいろんな思いがあって、親になったんだよなと思うと心に素直に落ちて読み進められた。
日本はこれからどうなるのかなと不安にもなった。
読み終わって両親の事を想像して、もっと話を聞きたいなと珍しく思った。
山本文緒さんの作品、もっといろいろ読んでみたい。
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No.114:
(5pt)

主人公の心の狭さ

主人公の心の狭さが、リアルな現代の30代の女性の心情が伝わってくる。
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No.113:
(5pt)

素晴らしい

導入と結末のドンデン返しはあっと思わせられた。著者最後の長編となったがまだまだ活躍して欲しかった。現代の人の機微が繊細に描かれていて読み応えがあった。
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No.112:
(4pt)

読ませる恋愛小説

主人公が優柔不断でイライラしながらも、結婚への焦りや仕事への熱意も中途半端なアラサーのモヤモヤに共感しながら読んだ。

読み始めたら止まらなくて一気に読んでしまった。
山本文緒さんの恋愛小説は、ダメ男に惹かれる女ばかりでヤキモキするのだけど、読むのを辞められない魔力がある。面白かったです。
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No.111:
(5pt)

山本文緒は生きている

やっと読むことが出来ました。
山本文緒さんが旅立ってから2年。
30代は彼女の本を貪るように読んでいた。
私自身も公私ともに忙しくなって、かつ、彼女もしばらく作品を発表してなかったこともあり、彼女の本から離れていた。
そんな中で聞いた、彼女の訃報。
ショックは大きかった。
それから、彼女の本をまた読むようになった。
改めて素晴らしい作家だと思った。
彼女の肉体は地上からなくなっても、彼女の魂は作品を通して生き続ける。
それでも、60代以降の彼女の作品を読んでみたかったと、悲しい気持になった。
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No.110:
(5pt)

プロローグとエピローグが効いてます

小説を読んで、涙が出てしまってのは初めて(か、あったとしてもかなり久しぶり)かもしれない。
わたしはどうしようもなく、貫一というキャラに心を持っていかれたんだと思う
といっても、貫一のようなタイプの男性と現実に知り合ってもおそらく付き合わないし、ましてや結婚なんてできっこないと思ってしまうのはやはりわたしのエゴ
なのに、都には貫一を見捨てないでと思いながら読み進んでいたのだから、自分身勝手さに呆れてしまう

貫一のような境遇は、現代社会に溢れているんだと思う。十分な環境と教育に恵まれなかったばっかりに負のループから抜け出せない若者。それらを救う対策を今の政治は何もしてない
そして、それはわたしも同じ
自分のことだけで精一杯
自分が守られること、『幸せ』でいられること、それしか考えてない
自分のという人間の狭さを思い知らされました
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4101360634

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