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過去からの弔鐘



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【この小説が収録されている参考書籍】
過去からの弔鐘 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

過去からの弔鐘の評価: 4.00/5点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(5pt)

私、スタガーに惚れました!

大都会ニューヨークで、人々は今日も孤独に生きている。もと警官のアル中探偵への依頼は、ヴィレッジのアパートで殺された娘の過去を探ってくれというものだった。犯人は逮捕された後、独房で自殺していた。スカダーは二人の過去を調べはじめたが、意外な真相が明らかになっていく!大都会の片隅で生きる人々の哀歓を鮮烈に描き出す、現代ハードボイルド・ミステリの傑作!
過去からの弔鐘 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)Amazon書評・レビュー:過去からの弔鐘 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)より
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No.4:
(4pt)

ニヤリとする会話。

元警官でアル中の私立探偵マット・スカダーシリーズの記念すべき第1作である。と云ってもアメリカ本国では、第3作「一ドル銀貨の遺言」くらいまで、殆ど注目を浴びることはなかったらしい。やはり映画化された、第5作「八百万の死にざま」でメジャーになったのは間違いない。

個人的には、倒錯3部作と云われる、第8作「墓場への切符」、第9作「倒錯の舞踏」、第10作「獣たちの墓」辺りが一番油の乗り切った時期で、この頃になると即文庫ではなく、ハードカバーだったが、高価くはないと思ったものだ。

それらに較べると、本書はあまり目立たないが、このシリーズ特有の会話の妙と云うか、文章の巧さは既に第1作で出ており、やはり唸ってしまう。
例えば、以下の会話などにニヤリとするのである。

「コーヒーとお酒。なんだか変な取り合わせね」「そうかね?」「お酒は人を酔わせるもので、コーヒーは人を素面にするものだもの」
私は首を横に振った。「コーヒーは人を素面にするものじゃないよ。コーヒーは人をただ目覚めさせるだけさ。だから酔っ払いにコーヒーを与えれば、それはよく目覚めた酔っ払いができるだけだよ」
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No.3:
(4pt)

80~90年代を先導した名シリーズ、記念すべき第一作

殺された女性の父がスカダーに調査を依頼し・・・というお話。
まだ、初期のシリーズとあってそれほどのスケールの大きい話ではありませんが、小味なれど結構がまとまっていて好感が持てます。特に、シリーズ第一作からスカダーの過去がほぼすべて曝け出されていてファンには興味深い展開になっております。まだこの後の大物感はありませんが、肩の力をぬいて楽しめるハードボイルドだと思いました。
偉大なるシリーズ第一作。機会があったらご一読を。
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No.2:
(4pt)

英語学習の副読本としてもお勧め

謎解きを楽しむという意味では、中心となる謎が弱く、明かされる事実も(少なくとも小説の世界では)良くある話です。ただ、ぶっきらぼうな語り口から垣間見える主人公の信条や街の姿はなかなか魅力があると思います。
英語はセンテンスも短く、難しい副詞、形容詞の類もあまり出てきません。また小説のボリュームも少なく、章が細かく分かれているので、英語学習のリーディングに向いていると思います。ただ登場人物は、数こそ少ないものの、どのような人物(昔の同僚とか、依頼主とか)を最初の1回しか説明してくれないようなので、読むのに時間がかかりそうな人は、登場人物一覧を創ったほうが良いでしょう。
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4576870564
No.1:
(3pt)

スカダーシリーズ導入編

マットスカダーシリーズは、先に「墓場からの切符」を読み、これを後に読んでしまったせいで、この本自体への感想はシリーズの導入編程度のものしか持てなかった。ただ、人を裁き、人の生命を決めるのが神の役割だというキリスト教的な考え方を理解する意味ではこの本を読む意義はあると思う。このテーマがスカダーシリーズの根本をなすと思うからだ。
この作品でも、主人公の独特の死生観と正義への絶対的な忠誠がその台詞の端々から伝わってきて楽しめるが、肉が足りない展開という欠点は否めない。スカダーの真価は「八百万の死に様」以降に発揮され、それまではやはりB級ハードボイルドの域を出ないようだ。
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4576870564

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