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ヨルガオ殺人事件



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ヨルガオ殺人事件の評価: 4.19/5点 レビュー 32件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.19pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 1~20 1/2ページ
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No.24:
(4pt)

解決した後が面白い

事件を解決した後にもまだ謎は残っていた、というのが、作者の一番言いたかったところなのかな、と思います。
本編も作中作も、結局前作『カササギ殺人事件』ほど面白くはありませんでした。
犯人も上巻のレビューで書いた通り、上巻途中で分かってしまって、引っ掛けもどんでん返しもありませんでした。
でも犯人が明らかになっても、尚もはっきりしない点が一つある、それを解明しない限り、自分にとって事件は終わったことにならないんだ、と頑張る主人公の執念は大したものです。
だから事件が解決した後のエピローグ的な部分も、ちゃんと読んであげて下さい。この部分がなかったら、この本の評価は星二つ位減っているところです。
ヨルガオ殺人事件 下 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヨルガオ殺人事件 下 (創元推理文庫)より
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No.23:
(5pt)

アンソニー中毒になりそうです。

ミステリーというよりもストーリーテラーとして彼ほどの人はもう出てこないでしょう。日本だと小説家が脚本書いたりしなくて棲み分けている感じだけど映画、ドラマ、小説なんでもこなすこの才能。下巻の終わりが近づくにつれ真相が知りたい犯人が知りたいことよりもうこのお話が終ってしまうんだという寂寥感の方が強かったNHKのBSで放映していた「刑事フォイル」から名前を知るようになったがとにかくすごい人です。
ヨルガオ殺人事件 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヨルガオ殺人事件 上 (創元推理文庫)より
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No.22:
(5pt)

年間ミステリー上位維持は伊達じゃない

読み始めて途中までの感想は普通。可もなく不可もなく。主人公が関係者に話を聞き、見方ががらりと変わる事実が明らかになったあたりから急に面白くなった。
そして手掛かりとなる小説が始まる。小説の中に小説が?これがまた面白い。こちらをメインにしたって話題になる、きっと。途中からは一気に読んだ。後半はどうなる!早く次を!
読んで後悔はしません。
ヨルガオ殺人事件 下 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヨルガオ殺人事件 下 (創元推理文庫)より
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No.21:
(5pt)

無実がさいなむ

悔しいけれどお前に夢中…という感じで、僕はアンソニー・ホロヴィッツに夢中だ(別に悔しくはないんだけど)。この『ヨルガオ殺人事件』も文字どおり夢中になって読んだ。

過去の事件の真相を調べるという話(現実パート)は、ははあん、クリスティーの『無実はさいなむ』や『五匹の子豚』のパターンだな、などと思っていると、またもやアティカス・ピュント物(虚構パート)が出てきて、これは前作『カササギ殺人事件』と同様の趣向である。

褒めておきながらなんだけれど、僕はこの二重構造自体はあまり好きになれない。なぜなら途中で一回バサッと興味が断ち切られるからだ。そして違う話を楽しんだ後で再び続きに戻るわけだが、そうするとどうも細かいことは忘れていたりする。もちろん両者には有機的なつながりがあるのだが、そんなの見抜けるわけがないので、早く結末が知りたい。

しかも今回は「そんなの見抜けるわけがない」がスパークしまくっている。『獄門島』のアレは外国人には通じないとか、『Yの悲劇』のアレは日本人には理解できないとか、そういうレベルではない。ダイレクトな手がかりではなく、ほとんどは“ほのめかし”なのだから。でもとにかく読ませる力がすごいので、あれよあれよと一気読みしてしまった。毎度のことながら、翻訳の素晴らしさにも讃嘆しかない。
ヨルガオ殺人事件 下 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヨルガオ殺人事件 下 (創元推理文庫)より
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No.20:
(5pt)

ホロヴィッツすごすぎ!

カササギ殺人事件があまり好みでなかったので、こちらは放置していた。
ホーソーンシリーズは大好きだったけど。
でも評価が高いし、最初だけでもと思って読み始めたら、止まらなかった(笑)
途中『愚行の代償』が始まったとき、また作中作か~と思ってウンザリしたのだけど、これがまぁ面白い!
現代部分より良かった。
それにしてもスゴい作家だと思う。
疲れたけど、読んで良かった!
ヨルガオ殺人事件 下 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヨルガオ殺人事件 下 (創元推理文庫)より
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No.19:
(5pt)

続編はつまらないはずなのだが・・・

私は通常、続編というものを読まない。あまり期待していない。前作よりいい続編など読んだ記憶がない。
スピルバーグも言っている。(映画の)続編というやつは、才能の無い監督が作りたがるものだと。

だがこのヨルガオ殺人事件は、前作のカササギ殺人事件にくらべても引けをとらない出来だ。いや、それ以上に面白い。前編より面白いと感じる続編とは、作者ホロヴィッツは天才なのか。

謎解きミステリーのレビューは、内容をあまり詳しく書くとネタバレになってしまう。一つだけ書いておくと、前編と同じく描かれる作中作は、もはやそれだけでベストセラー、なんかの大賞くらい取れそうな完成度で、作中作を読み終えた時点で、その圧倒感に茫然としてしまう仕上がりだった。

末尾の解説では、ホロヴィッツはこのシリーズの3作目に意欲を燃やしているとか。楽しみとしか言いようがない。
ヨルガオ殺人事件 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヨルガオ殺人事件 上 (創元推理文庫)より
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No.18:
(5pt)

安定感ある面白さ!

アンソニーホロヴィッツの作品は面白くないかもしれないという心配なく読める。この作品も、前回のカササギ殺人事件に続き推理小説の中に作中作としてもう一つの推理小説があり、それが本題の解決にもつながっていくという離れ業。一体どうやったらこのような作品を書けるのか謎。間違いなくIQも相当に高いのだろうななどと思う。
ヨルガオ殺人事件 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヨルガオ殺人事件 上 (創元推理文庫)より
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No.17:
(4pt)

満足です

カササギ殺人事件もすばらしかったですが、こちらも満足です。
アンソニーホロヴィッツの手腕には脱帽です。2つの魅力的なミステリーを書き、それを謎解きでつなぎあわせるなんて。
登場人物のキャラクターがおもしろいです。見た目と人当たりはいいけど人でなし、野心家の地元名士、嫉妬深い姉妹など、こういう人いるよね~と思いながら読むのは楽しいです。
アティカスピュントのお話に関しては、カササギ殺人事件のほうがよりクラシカルな雰囲気で私は好みでした。
ヨルガオ殺人事件 下 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヨルガオ殺人事件 下 (創元推理文庫)より
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No.16:
(4pt)

入れ子構造の面白さ!!

本編と本編の謎を解くkey pointとなる推理小説の2本立ての構成の
妙に、抜群の面白さとその小説力に感銘するのみである。グイグイ
と引っ張られる面白さが凄い。だが、還暦前の私には、登場人物が
多すぎて、ノートに人間関係図を書き留めながらの読書になったが、
それも楽しい作業でありました。
ヨルガオ殺人事件 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヨルガオ殺人事件 上 (創元推理文庫)より
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No.15:
(5pt)

緻密に作り上げたパズルミステリーの傑作!!

まずは、この入れ子構造となっているミステリー小説としての抜群の面
白さ!そして、ラスト30ページになっても犯人、事件の真相が全く見え
ない面白さ。ゆえに最後の最後まで、グイグイと引っ張られてゆくこの
小説力と構成の凄さ。
2021年度ミステリー1位は、大納得で当然の結果。
基本、このおぞましき一族内でのドロドロ関係は、横溝正史チック。
また、「愚行の代償」で犯人を示すメッセージとしてのアナグラム
(文字の並べ変え)は、日本人にはピンと来ないなぁ~
ヨルガオ殺人事件 下 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヨルガオ殺人事件 下 (創元推理文庫)より
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No.14:
(5pt)

オモシロイ

オモシロイ!
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No.13:
(5pt)

此れぞ「英国本格ミステリ」の「王道」

グランジェや、北欧ミステリを読んだ時には味わえない「ミステリとはかくあるべし」が存分に味わえます。
早い展開で読者を急かせる事無く、ゆっくりとリラックスした気分で読む事が出来ます。
アンソニー・ホロヴィッツは、上巻207ページに「何故人はミステリを読むのか」を主人公の口を借りて語っています。そう。其処に書かれている事こそ、「ミステリ」の存在価値なのです。
元々ミステリとは、鉄道の発達に伴い「旅のお供」として列車の中で楽しめる様に「駅売り」をしたのが起源なのです。
そして、英国人が「午後のお茶」をゆっくりと楽しむ様に、ミステリとは本来「楽しい気晴らし」である筈なのです。
処が最近の「ミステリ」は「猟奇的」なモノが多く、展開が早いので、読者は急かされる様に「一気読み」してしまいます。
そしてその様な「読者」は「一気読み」=「傑作ミステリ」と信じて疑いません。
出版界(編集者)も、其れが分って居るので、「次はどんな風に読者を驚かせようか」ばかりに気を取られ、「ミステリの本質」「王道」を踏み外して居るのでは無いでしょうか?
作中ミステリは、表紙の絵、登場人物一覧、扉絵、目次まで手抜かり無く用意されています。
此の一点を観ただけでも、アンソニー・ホロヴィッツは「只者では無い」事が分ると思います。
以上、「上巻」に就いてのレビューでした。
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No.12:
(5pt)

午後の「英国紅茶」はゆっくりと楽しむものです。「本格ミステリ」も同じ事かもしれません。

文庫の頁数の制約からか、此の本の日本語訳が「上下二巻」に分かれてしまった事は、個人的には、結構残念な事だと思います。
本来なら「原書」の様に「一巻」に収めてこそ、このミステリが存分に楽しめると思います。
と言うのは、「本格ミステリ」は、読者自身が(謎解きの為に)既に読んだ文章をもう一度読み直してみる、と言う「楽しみ」もあるからです。(まぁ、二巻本でも、其れは容易に出来ますが、矢張り「前の頁との連続性」に欠けると言う憾みがあります)
処で、本格的な英国の午後の紅茶は、暖めたポットに好みの茶葉を入れ(或いは茶葉をブレンドし)、たっぷりのお湯を注ぎ、数分待って茶漉しでボーンチャイナのティーカップに注ぎます。
先ず「一杯目」で茶葉の香りを存分に楽しみます。(紅茶の「一気飲み」は有り得ません。「エスプレッソ」では無いのですから。)
次いで「2杯目」。少し時間が経った茶葉の味をじっくりと楽しみます。
やがて「3杯目」。かなり「苦み」(茶葉の強み)が出てきますので「お湯」を足して薄めます。
詰まり、ゆっくりと時間をかけて段階を追ってその日の好みの茶葉を楽しむと言う訳です。
英国人がミステリを楽しむのも、此れと同じなのではないか、私は本作を読んで、そんな事に気付きました。
本格ミステリとは、ゆったりとした気分で、時間をかけて展開を楽しむものではないでしょうか?
「上巻」のレビューにも書きましたが、作家や出版社の「狙い」に嵌まって「一気読み」した事で満足してしまい、「面白い本を読んだ」と錯覚してはいませんか?
本書が本国英国は元より日本含む各国で広く受け入れられたのも、単にホロヴィッツが「マイノリティーの権利」「移民問題」「political correctness」と言う「今日的テーマ」を本作に取り入れているから丈では無い筈です。
「読後感の爽やかさ」ー私達が本来ミステリに求めている(然しいつの間にか忘れてしまっている)一番重要な「要素」に気付かせてくれたからだと思います。
今一度「カササギ」を再読、本書も含め是非ホロヴィッツの「原文」で読んで見たい、そう感じさせてくれる「傑作」です。
「刺激」ばかりを求めてしまう方にこそ、「ミステリの王道」である本作を強くお勧めする次第です。
ヨルガオ殺人事件 下 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヨルガオ殺人事件 下 (創元推理文庫)より
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No.11:
(5pt)

とことん楽しめました!

上下巻あって、ミステリーが二重になっているうえに、登場人物が多くて複雑。絶対犯人を当てたい謎解き好きとして、最後にたどり着くまでに4回は読み返しました!!そのかいあって、部分的に謎解きに成功!!充実した時間がたっぷり持てて、満足感が半端じゃないです。しかも、最後に、読み終わったミステリーをもう一度読む楽しみ方のヒントまで書かれている・・・ホロヴィッツさん、本当にサービス精神旺盛です。感謝!!
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No.10:
(5pt)

喜んでおりました♪

頼まれた母親は楽しそうに読み耽っておりました♪
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No.9:
(5pt)

気に入りました

気に入ったが、贅沢すぎるディナーの気もする。
楽しかったが、疲れた。
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No.8:
(5pt)

華麗な伏線の技巧、ファンの琴線をくすぐる趣向、『カササギ』を凌駕する出来栄え

作中作「愚行の代償」は見事なクリスティ風のフーダニットだが、もしクリスティ自身の作品だとしても最上といえないまでも水準以上の内容だろう。アティカス・ピュントが活躍するパートがあまりに魅力的過ぎて現実の事件がいささか見劣りする欠点は前作と変わらずだが、その乖離は明らかに縮まり、全体の出来栄えは『カササギ殺人事件』を凌駕する。全編に張り巡らされた華麗な伏線のテクニック、ミステリファンの琴線を見事にくすぐる趣向の数々。多作家でありながら、このアヴェレージの高さは驚異的。
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No.7:
(5pt)

速く速くと読んでいくと、残りのページ数の少なさにもったいない気もする!

どんどん読めます!楽しみは長い方がいいに決まっているけど、あっという間に下巻です。上下巻で二つのおいしさというか楽しみを堪能してください!
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No.6:
(4pt)

「カササギ殺人事件」の続編と言うよりは、「メインテーマは殺人」(傑作)の香りが漂っていて、下巻への興味を喚起する魅力ある上巻

上巻を読んだ時点での感想。「カササギ殺人事件」で編集者としての犠牲者(?)となったスーザンを一人称のヒロインとした「カササギ殺人事件」の続編。スーザンはエーゲ海のクレタ島の小さなホテルの共同経営者となっているという設定。イギリスのサフォークで高級ホテル<ブランロウ・ホール>を経営している老夫妻がスーザンを訪ねて来るのが発端で、8年前に<ブランロウ・ホール>で起こった殺人事件の犯人ステファン(収監中)が冤罪だと老夫妻の娘のセシリーが主張している事、スーザンの担当作家だったアラン(この辺は「カササギ」を読んでいないと分らない)がその事件を模したモノを自身の作品「愚行の代償」として発表していて、「愚行の代償」中に事件の真相が書かれている"らしい"事、そして、セシリーが失踪した事が綴られる。勢い、スーザンはイギリスへと戻る訳だが、「カササギ(世評に反して私は評価していない)」よりも「メインテーマは殺人」(傑作)の香りが漂っている印象を受けた。

クリスティ風の上巻(作中作)と現実世界を描いた下巻とでキッパリ区別が付いていた「カササギ」とは異なり、本作では初めからスーザンが捜査に乗り出すという創りとなっている。そのため、スーザンが<ブランロウ・ホール>やフランクの関係者を捜査する姿がメール・書簡形式を含めてかなり衒学的・私的に描かれる。この中では事件の被害者のフランクとアラン(ここでも登場)が共にゲイだった事、フランク殺害に強い動機を持っていた妹夫妻の存在、老夫妻の夫ローレンスとセシリーの姉リサ(セシリーと険悪の仲)とでステファンに対する評価が食い違っている点(リサはステファンと寝ていたかも知れない)が特に気になるが、他の関係者の秘密めいた態度も書き込まれていて、決定打は不明。

そして、ラストで「愚行の代償」が披歴される。"読者への挑戦状"と言って良い。遊び心に富んでいて様々な示唆を含んでいるが、途中で打ち切られ、下巻へのお楽しみという構成。「メインテーマは殺人」(傑作)の香りが漂っていて、下巻への興味を喚起する魅力ある上巻だと思った。
ヨルガオ殺人事件 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヨルガオ殺人事件 上 (創元推理文庫)より
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No.5:
(5pt)

どちらの殺人事件も面白く、しかも読みやすい。

前作「カササギ殺人事件」のラストでパートナーのアンドレアスと共にギリシャのクレタ島に旅立った主人公スーザン。新天地で始めたホテル経営ですが、クレーマー対応や日々の雑務に追われて心身共に疲弊し、内心ではギリシャに来たことを後悔し始めていました。そんな時、イギリスから裕福そうな夫妻がスーザンを訪ねてきます。スーザンが編集者時代に担当したアラン・コンウェイの小説「愚行の代償」の中に、夫妻の経営するホテルで起きた殺人事件の真相が書かれているというのです。しかもその事を指摘した夫妻の娘セシリーは行方不明になっていました。スーザンは夫妻の提示した報酬1万ポンドに惹かれて、独りイギリスに飛び立ち調査を開始します…探偵でも知己でもない一般人のスーザンに調査依頼が来ることに少し違和感がありましたが、スーザンに感情移入できたので楽しく読み進めることができました。中盤に「愚行の代償」が始まりますが、その物語世界にも没入できました。犯人を見つけようと、本筋のストーリーの登場人物と愚行の代償の登場人物の対照表をノートに書きだしたりもしましたが、作中に親切に書いてありました。アランによって各所にほのめかされているあの言葉は、日本人には残念ながら見つけにくいのではないでしょうか?
ヨルガオ殺人事件 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヨルガオ殺人事件 上 (創元推理文庫)より
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