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白光
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白光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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読み終わった後、胃もたれを起こす感じの話し ずっしりモヤモヤする 話しやキャラや構成が作り込まれてて凄い 好ましいキャラはいないけど 登場人物みな物事に対して、自分に都合のよい解釈をして、それが怖い 各キャラの、反省してるようで反省してない、言い訳を聞きながら事実が明らかになるのが面白い | ||||
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事件そのものはシンプル。その背景に、過去の出来事、家族内の複雑な人間関係、裏切りと報復の連鎖がある。 後半は、各個人だけが知っている事実に基づく多重推理、多重告白の連続。芥川龍之介の「藪の中」を連想した。予想だにしていない人物の意外な告白もあって、意表を突かれた。 真犯人と言うべき人物は、想定外の人。エンディングも情緒があって、すばらしい。 ある意味では、「お互いに協力していないのにも拘わらず、全員が犯人」と言えるような物語。このような不思議なストーリーを実現させた作者の手腕に拍手。 | ||||
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犯人探しと言うよりどうしてこうなってしまったかの方が問題なのでは? 読後の後味は良いとは言えませんが心に残る作品です。 今更ですが御冥福お祈りします。 | ||||
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読んでみたいと思ってた 本なので、購入してよかったと思います。 | ||||
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主人公が目まぐるしく変わっていくかのような展開に翻弄されました。 その中で各登場人物の独白として語られる行動・心理が、次の独白の中で丁寧に違った形で結ばれて行く・・・ 最後まで読んだ人には分かると思いますが、あの件(くだり)を最後に持って行ったら、さらに不気味さが増すのかなあと思いました。 | ||||
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おすすめで初めて読んだ作家でしたが、 たまたま病を得て家でねころがらざるを 得なかった日に大変に面白く時間を過ごせました。 ありふれた家族に降りかかったと思える事件に 一章ずつ、一章ずつ、時に語り手の人称を変えて、 はぎ取られる事実というか虚飾。 そしてはがれてあらわれた事実と思えることも また更に章が進むと姿を変えて・・・ 文章もこなれているし、心理も描かれているし、 大人な推理小説でした。 | ||||
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面白く読み終えましたが、読後感は悪いです。しかし暗い作品だからというだけではないように感じました。 まずどうしても、人間こんなに病むものかなぁという感想を持ってしまいます。 兄弟を死ぬほど嫌っていたり、生まれた由来は何にしろ幼い子供に対していっそいなければいいと考えたり。 いや、それを言うと犯罪小説の動機全てに言えることなので無しだろ、とお思いでしょうが、全員にそういった黒い面があることが明らかになるにつれ、うんざりしてしまうのです。 愛憎渦巻いた結果とはいえ、全員タガが外れすぎと感じてしまう。真人間がいないじゃないか、いや誰しも狂気を持っているのが人間なのか、と戸惑うのも作者の思惑通り? なのでサイコサスペンスやホラーとも言えるのではないでしょうか。 ミステリとしては、全員の考えと行動が明らかになると事件当日の謎が解けるしっかりとしたもの。 さらに、事件後それぞれの人物がそれぞれの推理によって行動したことが、他の人物に影響を及ぼす整合性、何度もどんでん返しを味わわされる構成は見事です。 結論として、非常に良く出来たミステリを読んだという満足感と、それを構築するために生み出されたモンスター化したキャラクタへの違和感がないまぜになって、 この読後感の悪さが生まれたのだと思います。 特に、"誰もが求める肉体だけが取り柄の悪意に満ちた女"というキャラの造形に、フィクション感を一層強く感じさせられてしまいました。 | ||||
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連城得意の“どんでん返しにつぐどんでん返し”といった趣の作品である。ただし、扱われているテーマが“心の闇”だから、作品のテンションは低いし、雰囲気は暗いし、しかも読後感はすこぶる良くない。 しかし、それを覚悟のうえでも、読む価値はある。 ミステリとしては、誰の心に闇があるのか、ということになる。ただし、ストーリーの表面だけを追えば“あの人”に最も深い闇があるわけだが、小さな闇はみんなが持っている。何かをきっかけとして、それに自分だけではなく周囲の人も気づく、というのも、著者が意図しているテーマなのではないかと思う。 本作はミステリであるため、そのきっかけが“事件”ということになる。 あまり詳しいことが紹介できない作品であるが、間違いなく上質の連城ミステリである。 | ||||
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1980年代に「戻り川心中」を読んで以来、著者のミステリのファンとなり、ずっと良い意味で「騙され」続けている、私。いずれの作品でも、著者が仕掛けた企みを最後まで見破ることが、どうしても出来ず、ラストは驚きをもって迎えることとなるのです。本作品は、どこにでもあるような一家で起きた幼女殺人を描いています。妹・幸子に、カルチャーセンターに行っている間、幼い娘・直子の面倒を見てほしいと頼まれた聡子。彼女は自分の娘・佳代の歯科予約の時間が来たため、同居の義父・桂造に直子のことを託して、佳代と出掛ける。ところが、帰宅してみると、直子の姿はなく、捜索の末、死体となって家の庭に埋められているのが発見されたのだった…。本作品での最大の謎は、「誰が真犯人か」と言う、ミステリで最も基本的な事柄です。登場人物が10人以下と少ないことから、犯人の目星はつきそうなものですが、これがなかなか分からないのです。著者は大胆な描写を行っています。章ごとに物語の視点が、切り替わっていくのです。各登場人物を次々と移っていくのですが、それならば、どこかの時点で「犯人の視点」が描写されるはず。誰かが嘘の心情を述べているのでしょうか?もちろん著者は、そんなことはしません。登場人物が、地の文で嘘をついたら、ミステリとして成り立たなくなります。著者は非常に巧妙な文章力でこの点を乗り切ります。この登場人物の心理描写を克明に描きながら、決して真相が見破ることのできない点は、いつものことながら、舌を巻かざるを得ません。巧みなミスディレクションにより、読者の予想が次々と覆される構成と相まって、果てしない迷路の中を彷徨っているかのようです。この作品は、一見すると普通の「家族」に潜む、思いがけない心の闇を描いた作品です。そこには、古典的なトリック分類では、説明出来ない、「意外な犯人」が隠されています。 | ||||
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とある家族に襲い掛かる運命とも言うべき悲劇を、 それぞれの独白という形で描いたミステリアスな物語。 最初の祖父のエピソードからすぐにその世界に引き込まれ、 その謎と秘密に迫るごとく最後まで一気に読んでしまった。 少女を殺した犯人は誰か?ラストまで引っ張られるが、 途中からそれを特定することに実は大きな意味はないことが分かる。 ネタバレになるのでこれ以上は書けないが、 家族一人一人が背負った罪がひとつの大きな渦になり、 この一家を覆い尽くしている様が目に浮かぶようだった。 嫉妬する者も我慢し続ける者もそれぞれどこか臆病で、 だけど少しづつ自己中心的で、 分かり合えずにすれ違ったまま悲劇の渦へと巻き込まれてゆく。 自分の忍耐の裏に自分よりもっと苦しんでいる人がいること、 誰もその時には気づかない。 自分が一番かわいそうで一番不幸だと思ってしまうのだ。 なんともやりきれない、悲しい話だ。 やはりこの作家さんはこれからも読み続けようと思う。 | ||||
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素晴らしい本というのは、なんとも形容しがたい引力を本全体 から発しているのかもしれない。この「白光」からも、そんな 引力を感じて思わず手にとってしまった。 ページを捲り、読み進めていくうちに、ますますその引力に 引きずり込まれていくのがわかった。 緻密に計算された、濃密な人間ドラマ。 「家族」という狭い世界の話でありながら、彼らひとりひとり の心のうちに広がる世界は荒野のように果てしなく広ろがり、 読む者の心をかき乱す。 「トリック」ありきのミステリー・・・というよりも 「トリック」しかない昨今のミステリー小説に辟易していた 自分にとって、小説としての「白光」の密度の高さは新鮮で あり、感動的だった。 連城三紀彦の小説が生み出す強い引力から、当分抜け出せないないかも。 | ||||
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一人の幼い少女を殺した犯人は誰なのか! 最後まで読み進まないと分からない、ミステリー色の強い作品。 事件に関係する人物が、自分の心中を告白していく形式で物語が展開し、 ラストは、もの悲しい感覚が残る。 一人の少女を取り巻く、登場人物の複雑な胸中が交差し、 読み終わっても「本当の犯人は!」と考えてしまう。 読んでみるとその感覚が分かります。 | ||||
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一見なんてことない家族間の複雑な人間関係をこれでもかという具合に執拗に描いた作品です。聡子という主婦が一応主人公ということになるのだと思いますが、彼女の夫・娘・舅・妹、妹の夫・娘・浮気相手といった人物達がほぼ均等の重みで描かれています。殆どの描写が独白という形式で描かれている為、他の人物が本音の部分で何を考えているのかはわからないというところがミソ。事件の謎というよりも、“他人の心”というものを謎として捉えているようです。事件は妹の娘が殺害されるというものなのですが、この犯人が誰かを巡って登場人物たちが疑心暗鬼にかられた独白を続け、それによって読者から見ると事件の真相が次々に変転していきます。最後まで読むと心理的な目眩さえ感じるほどです。それにしても、人間の憎悪・嫉妬といった悪意はおそろしいものです。 | ||||
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登場人物が日頃抱いていたものを爆発させた瞬間、起こってしまった事件。善意で行動するその手前で踏み止まった故に起きてしまった結果がまた新たに負の精神を生み出す。もしこうしていたら、事態は変えられたのにと思うようなことがたくさん出てくる。それぞれが家族に抱いている幻想などないかわりに家族になるにはある意味であまりにも自分本位すぎるところがある。創作物だと安易に流せるような空気はないが、最後の1ページまで驚きが詰まっている作品。いつもの連城さんの作品のように独白が生かされた場面もありますが、どんでん返しの種類がこれまでと違ったものになっています。それがまた物語に深く根付いた暗く救われない諍いの闇を掘り下げるよう… | ||||
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静かに進む話の展開で、どんどんのめりこんでいきます。絡み合った人間関係が巧みに話を盛り上げていくといった感じです。読み進めていくうちに、本当に悲しく切ない気持ちになりました。愛情というのはこういう形でしか表現できないこともあるのでしょう・・・。 | ||||
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