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(短編集)
神の悪手
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神の悪手の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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わからなくても大丈夫、わかる方ならきっともっともっと面白いしブワッと震えるものがあるんだろうなあと思います。 えぐってくるお話が多くて辛いけど芦沢先生の作品大好きです | ||||
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作家の凄さ、芦沢央の凄さがあらためてわかった、自分は将棋が好きなので(棋力はアマ初段程度だが)作者がどれだけ勉強し取材し深く考察したのかがわかる、じゃないとこんな深い話は書けない、「ミイラ」は詰め将棋の話だがよくこんなこと思いつくなと感心した、監修の飯塚八段も帯コメントを書いた羽生九段も驚いただろう、詰め将棋も得意な藤井八冠にも感想を聞いてみたい、カバー裏には「弱い者」の続編的話があるのもいい、あのあとどうなったか続きが知りたいと思っていたから、芦沢央は読者の気持ちもよくわかってる。 | ||||
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「弱い者」「神の悪手」「ミイラ」「盤上の糸」「恩返し」の五編すべてが将棋をテーマとした棋士たちの物語。それぞれの物語が微妙に反映し合っていて、そういう点で連作短編集的な意味合いも持つ。おそらくは棋譜が読めるなら面白さはより深くなるのだろうが、そうでなくとも棋士たちの死力を尽くした静かな闘いの様が繊細かつ力強く表現されていることが読み取れる。中でも棋士ではなくて、駒師に焦点を置く「恩返し」は、棋士の駒の選択を駒師が読み取るという少々角度の異なる内容で、それだけ趣も深い。しかしやはり冒頭に置かれた「弱い者」の、「なぜそう打たなかったのか」の動機に置かれた「弱さ」と、それを等閑視できない棋士の優しさに心打たれる。 | ||||
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将棋をテーマにした五つの短篇を収録。 〈宮内冬馬(みやうち とうま)〉〈園田光晴(そのだ みつはる)〉といった登場人物が複数作品にまたがって出てくるのですが、連作短篇的な妙味があまり感じられず、その辺りをもっと効果的に生かして欲しかった気がします。 収録作品ならびに初出は、以下のとおり。 ★ 弱い者 「小説新潮」2020年5月号 ★ 神の悪手(あくしゅ) 「週刊新潮」2020年2月6日号~2月20日号 ★ ミイラ 「小説新潮」2020年9月号 ★ 盤上の糸 「小説新潮」2021年1月号 ★ 恩返し 「小説新潮」2021年3月号 なかでは、『現代の小説2021 短篇ベストコレクション』(小学館文庫)にも収録された「ミイラ」が、断トツの面白さ。「少年はなぜ、そんな変てこな詰将棋作品を投稿してきたのか」の疑問が解かれた時、あっ! と言わされました。 続く二番手の作品は、将棋の駒を作る駒師を取り上げた「恩返し」を挙げます。主人公の駒師・兼春(かねはる)の気持ちの揺れを細やかに描き出した佳作だと思いました。 | ||||
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将棋に関係する5つの作品を収めた短編集。対局中の棋士の第三者に聞こえない内なる声で戦っているかのような緊迫感が読者を物語に引き込ませる。その神経戦が凄まじい。作品自体は将棋が分からなくても読める。将棋の知識が必要なのは、詰将棋作成の話である「ミイラ」くらいだろう。特に面白かったのは「盤上の糸」。対局者のそれぞれの視点で棋士の対局中の精神状態が描写される。将棋を指している現場にいるかのような緊張感で汗をかく。ドキドキしながら、あっという間に読了した。 | ||||
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将棋が分からない人間でも存分に楽しめました。 野心、恐怖、焦燥、洗脳・・・複雑な人間模様に、心拍数が上がりっぱなしです。 素晴らしい連作短編でした。 | ||||
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将棋に関する短編集。それぞれ立場や状況の異なる話となっており、将棋が詳しくなくても楽しめる内容となっている。ただ表題の「神の悪手」と「盤上の糸」は長編にすべき話で、短編となっていることで長編のダイジェスト版のようになっており、もったいない感じを受けた。個人的には「ミイラ」がもっともこの企画にふさわしい話で楽しめた。 | ||||
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将棋の世界を舞台にしたミステリータッチの5短編。 「弱い者」震災被災地にボランティアに訪れた北上八段。小学6年生程の少年との対局で見えたモノは…差別の現実。 「神の悪手」プロ棋士養成機関、奨励会。天才中の天才若手との対戦をひかえ、限界を悟りつつある岩城。崖っぷちの先輩からある提案を受けて…残酷で過酷な将棋界。 「ミイラ」詰将棋の多様な世界。陰惨な記憶と。 「盤上の糸」タイトル戦。棋士それぞれが見る景色。 「恩返し」駒を作る、駒師。師匠に勝つ”恩返し”が一転。その理由は。そして、その先に至る心情は。 秀作。 | ||||
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将棋界の中でも主に対局を中心とした舞台であるので、登場人物は少ないながらも物語の展開力は高い。 将棋に取りつかれる人の情熱と悲しさなどを色々な角度で描いている。 短編としてもどれも纏まっているが、長編でもじっくりと読みたいような題材である。 その後の人生が気になる余韻ある終わり方も良いが、その人生を深堀してほしい気持ちもある。 | ||||
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まったくの将棋素人でも楽しめました♪ 将棋にとどまらず、運命を越えようとする人たちの物語。 | ||||
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プロ棋士、プロを目指して日々切磋琢磨している奨励会員、タイトル戦で使われる駒を彫る駒師など将棋世界に関わる様々な人たちが主人公になっている短編集。 著者お得意のどんでん返しが冴える作品や、思わずじわりと涙が滲んでしまいそうになる一編など、それぞれに趣向が凝らされており、将棋好きにはたまらなく面白かった。 特に冒頭の「弱い者」は、本当に素晴らしい! プロ棋士ならずとも人は皆、自分の人生のなかで日々自分と戦っているのだと改めて思わせられた。 | ||||
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