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帝国の弔砲
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【この小説が収録されている参考書籍】
帝国の弔砲

帝国の弔砲の評価: 3.64/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.64pt
Created with Highcharts 5.0.102件18.18%1件9.09%1件9.09%2件18.18%5件45.45%得点得点☆1☆2☆3☆4☆5


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(4pt)

久し振りに佐々木譲の本格冒険小説

改変歴史小説の面白さが充満。
帝国の弔砲Amazon書評・レビュー:帝国の弔砲より
4163913319
No.6:
(4pt)

最後の砲声(ネタバレあり)

この物語は史実を忠実にたどっているようで、あちことフィクションなんですね。

冒頭の東京オリンピックの記述でしばらくは1964年のほうだと思いました。
最初の東京オリンピックが開催された世界線だったとは。

史実に詳しくないので、いちいち調べながら読みました。
全部はとても調べられず、途中からある程度はフィクションとして
諦めましたが。

でも最後の砲声は、あれは真珠湾攻撃の砲声が彼には聞こえたのですね。
ぞっとしました。
帝国の弔砲Amazon書評・レビュー:帝国の弔砲より
4163913319
No.5:
(5pt)

日本への望郷

戦前、戦中の秘話を国際的に表現したところが素晴らしい。警察ものもいいですが、やはり国際的な秘話。これからもこの路線を上梓して欲しい。
帝国の弔砲Amazon書評・レビュー:帝国の弔砲より
4163913319
No.4:
(5pt)

浮揚艇、滑空船、蒸気機関など

佐々木氏は「エトロフ発緊急電」以来のファンです。氏の著作は国際サスペンスもののほか警察もの、北海道開拓もの、歴史・城郭ものなど他分野の渡りますが、この「帝国の弔砲」は「エトロフ」を超えた
といっても過言ではない傑作サスペンス小説ですね。私はもちろん満点評価ですが、事実関係で疑問点がいくつかあります。物語の中に滑空船、浮揚艇、蒸気機関飛行機などが登場しますが、これらは実在したのでしょうか。それとも作家の創造物でしょうか。作家はホンダのお仕事をされていたので、メカについてはそれなりの知識をお持ちだと推察するのですが、滑空船、浮揚艇、蒸気機関飛行機は私にはリアリティを感じられませんでした。この時代にこんな兵器はあったのだろうか。フィクションならフィクションでいいのですが、妙にリアリティもあるし判断に困りました。主人公が所持した短機関銃は、ロシア軍は第一次世界大戦で本当に配備されていたかも疑問でした。これが事実だとすると帝国軍の火力・装備は第二次大戦の関東軍より上位ということになりますね。武器やメカについて真実を知りたいという気持ちも半分、小説なので深くは問わないという気持ちも半分です。
帝国の弔砲Amazon書評・レビュー:帝国の弔砲より
4163913319
No.3:
(5pt)

たまにこういう骨太の作品を読ませる作家

ロシアの沿海の農民の子供が、国内外の戦争や内乱に翻弄されていくストーリーがメイン。
導入からの日本国内でのスパイ活動の展開が中心なのかと思わせながら丹念に主人公の人生を描いていき、展開に目が離せない。

仮定の歴史小説であり史実とは違うものの、全体的にはまるで事実の歴史物語でもおかしくない構成と戦時描写も、物語の地に足ついた人の人生を描ききっている。

立場が変われば同じ行動も反転されてしまう戦争(内乱)時ならではの不条理さや、戦場と現場の意識の乖離、意図せず巻き込まれていく非情な世界を描いている筆力は素晴らしい。
帝国の弔砲Amazon書評・レビュー:帝国の弔砲より
4163913319
No.2:
(5pt)

血脈も、思想も、ナショナリティも超えて

内外を問わず、良きラインナップの読書が続き、少し取り掛かるのが遅くなりました。
 "オルタネート・ヒストリー"、「抵抗都市」(2019/12月)の線上にある「帝国の弔砲」(佐々木譲 文藝春秋)を読み終えました。
 巻頭は、東京。主人公・登志矢は、<スリーパー>としての仕事を終え、その何故?に呼応するかのように、彼の数奇な過去が語られていきます。ロシア沿海州に開拓農民として入植した夫妻の次男・登志矢は、鉄道工科学校で学び、鉄道技能士になります。そして、世界大戦の最中、「帝国」軍に徴兵されて前線へ送られ、過酷な戦いを生き抜きますが、復員するやいなや「帝国」に革命の嵐が吹き荒れ、彼はその運命に翻弄されていくことになります。

 佐々木譲は、「抵抗都市」で<首都・東京>神田界隈を万華鏡を覗くように少し歪めた視点から再構築したように、今回もまた<ロシア帝国>をその調査と稀な想像力を駆使して描き込んでいます。何故、"オルタネート・ヒストリー"なのでしょう?
 また、作者は戦争をあるいは冒険を手ぬるい会話とムードで描くことを避け、<ハードウェア>を堅実に描き尽くすことによって、逆に戦争の悲惨なリアリティを目のあたりにさせてくれます。渓谷を飛ぶ滑空船、浮揚艇、シベリア鉄道を爆進する帝国列車。戦争にロマンはありません。人と人の間にはロマンが存在していることでしょう。押し隠さなければいけないほど激しく。たとえ皇帝が退位し、ボリシェビキが武装蜂起しようとそのロマンがいつまでも消滅することはありません。
 特務巡査・新堂の存在が「抵抗都市」を際立たせたように、今回もまた登志矢の生き様が<佐々木譲ラインナップ>直系のキャラクターを継承し、清廉さをたたえながら、生き生きと描かれていますね。そこには、血脈も、思想も、ナショナリティも超えて行動することで、己がアイデンティティを確立させ、悲しみ、怒り、憎しみといった負の感情を力に変えて、<守るべきもの>を守ろうとして歴史を生き抜く登志矢の姿があります。その姿を際立たせながら描くためには、少し<歴史>を変えてでも物語を再構築する必要があったこと。それこそ、佐々木譲が"オルタネート・ヒストリー"という手法を選択する理由なのだと思います。「虚構」の中に存在するもう一つの「虚構」は、ついには物語世界をくるりと反転させて戦争の持つリアリティを突きつけながら、私たちに大切なこともまた教えてくれているような気がします。大切なことは「読む」ことで感じ取ることができるのだと思います。
 こんな歴史冒険小説を書ける物語作者は、やはり他にはいない。
帝国の弔砲Amazon書評・レビュー:帝国の弔砲より
4163913319
No.1:
(5pt)

二帝同盟の興亡

「抵抗都市」と同じ世界の話ですね。露日戦争で敗北し、二帝同盟というロシアへの従属状態で日本人が生きている世界。。
でもこの二帝同盟という体制、日本人にとっては存外に心地の良いものだったのです。
ロシア帝国への従属に疑問を抱かなくなった事。
好景気だと言って、ロシアの引き起こす戦争を歓迎した事。
「なんだ、ロシアに負けて良かったじゃないか」と皆が思った事。
 
それゆえにロシア帝国が滅びたとき、日本もまた滅びへの道を歩まざるをえなかったのです。
滅亡の引き金を引くのは、日本のシベリア入植政策によって誕生し、そしてシベリアでの日本軍の暴虐によって"殺され”、そして怪物へと生まれ変わった、二帝同盟の世界を象徴するような人物。
そして日本の断末魔の姿が「ロシアに勝利した世界」の日本と同じというのは何とも皮肉です。
帝国の弔砲Amazon書評・レビュー:帝国の弔砲より
4163913319

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