裂けた明日
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最後までわかりにくく感情移入できませんでした。関西在住なので土地勘や鉄道路線もわからず、逃避行の描写もスリルも味わえず、ラストもいまいちでした。 | ||||
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戦争三部作や警察シリーズ含めて佐々木譲さんの作品は好きな読者の一人ですが、今作品は途中から読了までストーリーに入り込めず少し残念でした。 次回の作品に期待したいと思います。 | ||||
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佐々木譲を読むのは、「偽造同盟」(2021/12月)以来になります。「裂けた明日」(佐々木譲 新潮社)を読み終えました。このところの作者は、「抵抗都市」、「帝国の弔砲」、「偽造同盟」と"IF小説(オルタネート・ヒストリー)"への傾向を高めています。 舞台は、近未来なのかどうか、日本国の内戦にあって、"FUKUSHIMA"二本松で隠居生活を送る沖本信也が主人公。盛岡政府側の地上軍、民兵部隊、平和維持軍、入り乱れる戦闘部隊。東北民間防衛隊に追われる酒井真智とその娘・由奈が沖本の下へと救済を求めてきます。酒井真智は、大学時代の旧友たちの娘であり、断ることができません。逃亡する三人。 そして、二本松から原発の高濃度汚染地域を通過し、軍事境界線を越えて、迫りくる危機をかい潜りながら、東京へ向けて或る目的を持って南下していきます。そのスリリングな逃避行が、高い創造性に基づいて構築された背景と巧緻で歯切れのいい街の描写を掠め飛ぶように描写されていきます。まさにいつもの佐々木譲の真骨頂。 物語はどこへ向かうのか?何故、沖本は酒井真智とその娘をそれほどまでして助けようとするのか?これもまたスリラーですから詳細を書くことはできませんが、いささか突飛ではありますが、矢作俊彦の「マイクハマーへ伝言」の持つハートのように、学生時代の魂から血が流れるのではないかと思えるような鋭い痛みに根差した強い思いが、時間を、世界を超えて主人公・沖本には流れ続けます。男にとって最も大切な「自己同一性」を取り戻すために。 物語の背景が、小出しに現れてきますので私には少し理解の届かない部分がありました。しかしながら、その曖昧さがこれからの未来だと思えば、読者は不確かで決して独立した国家としての体をなしていない<日本>という国を憂う「偽造同盟」と同一線上にある物語だったことに気づくことになります。 大いなる痛みなくして男たちは生きることができない。 | ||||
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