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火喰鳥を、喰う
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火喰鳥を、喰うの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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戦争で亡くなった大叔父の日記が発見され、読んだ途端に主人公の周囲で異常事態が起こっていく、という話です。 戦争中食べた肉が実は…という話のオチは大体同じものだと思うのですが、本作はそっちに行くのかとみせかけて別方向へと突き進んでいきます。 現実的に考えてありえない事態に対し、何やらスピリチュアルな専門家があまりに突拍子もない解釈をして、「ホラーとはいえ流石にそれはどうなの?」とか思っているうちに本当に突拍子もない方向へといってしまう、という内容なわけですね。 正直、かなりファンタジーというか何でもありというか、こういう作品は好みが分かれるところなのではないかと思いました。 このノリに乗れるか乗れないかで言えば僕はちょっと乗れませんでした。 ただ、主人公の奥さんの描写は可愛かったですね。 年上で一見冷たい感じなんだけど実は優しい心の持ち主というね。 | ||||
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本筋とは少しずれるかもしれないが、幾つか気になった事があった。主人公の妻・夕里子はなぜ夫に丁寧語を使っているのだろうか。現代の話で歳の差もないのに…何か事情が明かされるのかと思ったが特になにもなかった。祖父の保の喋る言葉、方言なのかと思ったらそうでもない、いわゆる「老人語」みたいな感じ。一方藤村ゆきはざーますまではいかないが、マダム言葉みたいな言葉を喋っている。役割で言葉を分けているのかもしれないが、何となく浅い感じ。そして戦前に一般庶民が黒革の手帳を持つことができたのだろうか。色々細部が気になって本筋に入りこめなかった。戦時中の描写なら大岡昇平『野火』が極め付けだと思うのでそちらを読んで欲しい。 | ||||
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●タイトルのおどろおどろしさに惹かれて購読。結論は、恐くない混沌としたパラレルワールドもの ホラー小説といったところ。残酷シーンもあり不穏な雰囲気も匂わせているが、何故か恐ろしさが伝 わってこない。 そんな不安定な状態が長々と続くが、恐怖の根源となっている久喜貞市の姿がほとんど登場しない。 それにタイトルにもある「火喰鳥」の役割は一体何か?現地での不気味な伝説が描かれている訳でも ないし、重要なキーワードにも感じられない。 巻末に選考委員の評価が載っているが、黒川博行氏の書評に最も賛同できた。なんとも後味の悪い 読後感だった。 | ||||
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冒頭から3分の1くらいまでの怖さは半端ではない。まず、題名と導入部。「火喰い鳥」って何? それを「喰う」ってどういうこと? その、「火喰い鳥」を「喰う」過去の状況が、徐々に明らかになり、墓石の名前が消されるという謎とあいまって、怖さはピークに達する。(やはり、本当の怖さは人間の行動)その後、異常な現象が何度も起きるが、それが起伏に乏しく、徐々に怖さはなくなって行ってしまう。さらに中盤から物語は雰囲気を変え、SF的な展開になってしまうのである。これはこれで、人によっては面白いと感じるのかもしれないが、カレーライスを食べ始めたら、途中からハヤシライスの味になってしまった感じ。その後に、作者も意図したらしいSF的「混沌」の状態になる。ハヤシライスにより、こちらの味覚が混沌としている中にさらに「混沌」が登場するので精神状態は「イライラ」である。ラストで、当然のことながらきちんと着地し「混沌」は消える。終わりよければ全て良しと考える読者はこれで納得するのかもしれないが、途中からの「ハヤシライス」と「イライラ」は(冒頭の魅力が強烈でホラー的展開にあまりに期待しすぎたためかもしれないが)、私としては減点要因である。 | ||||
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ホラーファンしては、まず「火喰鳥」に飛びついてしまう。なんとも魅力的な字面と響き。うまいことやられた感じだ。 読み始めると、止まらなかった。何が起きたのは知りたい一心で読み進めたが、私の頭が悪いのか、何が起きたのかがよくわからないまま、気持ち悪く終わってしまった。 ホラーものに、「法則」や「ルール」などという言葉を使うのは野暮だと思う。でも、これはやはりルール違反じゃない?などとなんとなく思ってしまった。 | ||||
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あらすじから面白そうで、また何より賞が合併してから初の大賞なので期待大、事前にキンドルで予約しすぐに読み明日 ズバリ読ませる力はあると思います、一気に読みました ・長野の風景なども質感がっていいですね ・とにかく続きを読ませる臨場感があります ただ・・・・・・ ・落ちや黒幕が読める:この人黒幕だろうな、こうおなるだろうな・・・そのまんまでした ・日記に関するオカルトの内容はまあトンデモです・・・ →で、よくわからない箇所も多いです(あえてあいまいな描写にしているのかもしれませんが・・・) そして角川ほーらーが大好きな後味の悪いバッドエンド・・・ 「生きる力」というのを今のコロナの時代にテーマに据えた点が評価されたように感じるが・・・なんか違うんじゃないかなあ・・・ コロナでオンライン開催となった選評が割れたとあったが これ,白熱したわけではなく「2回目なので大賞出さないと,でもいいのがない」的な感じだった様子,本書を読むとそれも納得だ | ||||
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