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善医の罪
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善医の罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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この話は実話を元にしたフィクションなので、結論が変わることも明るい未来があるものでもありません。 読んでいて、辛すぎて、途中で読むのをやめてしまいました。 自分がもしこの医師だったら、同じことをしたかもしれません。 正しいはずなのに、周りの人間が人でなしすぎて。いや、間違いだったのか・・ 世の中、こういう人でなしの人間って、本当にいますからね。 そのうち続きを読むかもしれませんが・・あまりにも辛いです。 | ||||
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医療従事者が嫌でも関わる安楽死、尊厳死をテーマにした作品。 読中なんどか気分が悪くなり閉じた。 内容的には申し分なく面白い、果たして一般に受け入れられる作品なのか。 個人的には数年に一度の問題作である。 | ||||
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殆どノンフィクションのようにリアルに展開するが、フィクションなら最後は 控訴審まで書いてほしかった。余りに救いが無さ過ぎるのも読後感が すっきりしない要因だろう。 | ||||
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出てくる人間のほとんどが保身的で悪意に満ちた人物(物語の中で多少の変化はあるが)。組織の中で働き、権力からの不合理や自分の都合をさも正論のように差し出してくる人間に苦しんでいる人ならこれを読み進めるのに相当なエネルギーを使うだろう。 物語は一応の決着を見て終わるが、エピローグで足早に「その後」が語られ、またラストもスッキリしない形で幕が引かれるのは、本当は書き足りなかったが、何らかの理由で書ききれなかったのだろうか。 | ||||
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医療技術が発展した医療現場の延命治療と尊厳死に関する問題に一石を投じている。 事件化に発展していったきっかけは、妬みに金銭欲に保身という低次元の欲求から発している。 ネットで調べた尊厳死とは。 ”人生の最終段階において過剰な延命治療を行わずに、自然な経過に任せた先にある死のこと”。 ”人間が人間としての尊厳を保って死に臨むこと”。 患者が辛いし、それを見ている身内が辛い。 医療現場が延命治療を施さなければ罪に問われるのか。 少なくとも要所要所の事実を残していく然るべく手順というものが必要だろう。 事実を歪められないようにすべきだと言える。 | ||||
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いつものスタイルの医療ものとして、しっかりした構成で読ませる。 尊厳死への医者と家族の関わりとしてテーマは骨太で、ストーリーも気になり先の展開を気にしながら読み進める。 展開的にはラストでみんなハッピー的なものを期待していたけど、これもまた現実的な久坂部スタイル。 物語としても楽しめるが、読者の心に安楽死について考える機会を与える作品。 | ||||
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安楽死と尊厳死の区別がついていない自分がそこにいた。 個人的には、50代。年老いた両親が病気になったときの病院とのやり取りを考える本になりました。 | ||||
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患者と家族の要望で治療の中止(=尊厳死)をした医師が、同僚医師の妬み、看護師の悪意、遺族の賠償金目当ての動きなどによって、病院を追われ、逮捕されてしまう話。 著者が医師であるからだろう、病院内や弁護士の動きなどが極めてリアルに描かれている。また、逆に医師であるが故の過剰な専門用語もなく、読みやすい。読みだしたらやめられず、1日で読んでしまった。 上級のエンターティメントであるとともに、尊厳死、安楽死という現代の問題についての深い洞察の書。 | ||||
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家族も同意したはずの尊厳死が、嫉妬や保身、曖昧な記録から殺人罪として告発されることになるまでを描いたリアルな医療小説だった。 善良な医師がどんなに誠実な対応をしても、学歴や待遇で嫉妬する周囲の人間に足を引っ張られる話の好例だと思った。 事の発端は、白石ルネというオランダ人とのハーフである一人の医師に嫉妬した、医師と看護師が白石の弱みを握ろうとしたことから始まる。 そこから様々な思惑が入り混じって醜い争いに発展していく。 ある医師は、自らの出世欲に駆られ病院を脅迫し、病院長は自らの保身に走り、看護師は嘘の指示をでっちあげ、遺族は安楽死の告発を鵜呑みにして大金をせしめようとし、週刊誌の記者は世論を煽って事実を捻じ曲げて伝える。 それぞれの関係者が自らの利益のためだけに動いた結果、誠実に対応した医師が起訴されることになると、現場の医師が救急蘇生をしなくなる事態も考えられるという難しいテーマが内包されていた。 自分がした医療行為の正当性と患者や遺族を信じ続けるお人好しの白石医師の想いが切なかった。 誠実な医療とは何なのか、患者のための医療とは何なのかを考えさせられる小説だった。 | ||||
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医療関係の小説の中でも中々レヴェルが高いのではないでしょうか? 医師が書いているので、専門知識や現場の状況を踏まえているのはもちろん、「点滴か注射か」が裁判の論点になる法律の滑稽さ、尊厳死と安楽死の定義の難しさ、それも、これらを現場の混乱の中で判断する難しさがよく書かれていると思います。 少し、悪玉キャラが露骨すぎる気もしますが、判決が勧善懲悪の予定調和となっていなくとも首肯さられるのは、日本の安楽死問題の現在地をリアルに示しているからじゃないかと思います。 | ||||
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著者の本を読み進めるにつれて医学界の大きな問題点が次々に見えてくる。 そういう中で今回取り上げている安楽死と尊厳死の問題は、人口の4割に迫る 高齢化が迫る中で、避けられない喫緊の社会問題。 どこかで見たことのある政治家が絡む病院や、内部告発とマスコミの安楽死、尊厳死の取り上げ方、 そしてマスコミや病院側に責められる担当医の葛藤。そして病院の医療ミスに際する組織防衛のありかたなど、病院で日常に起こる死に触れるドラマを赤裸々に描いている。 今回の驚きはとても難しい医療裁判の描写のくだりだった。 本を読み進むにつれ、半分あたりから手に汗を握る面白さで一気に読みふけってしまうほど。 久坂部ワールドの展開には少々慣れていたが、またもやハマってしまった。 | ||||
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