相剋: 越境捜査
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神奈川県警のはみ出し刑事と、警視庁の刑事たちが通常の捜査を超えて結びつくシリーズ。 警察ものとしては悪人から経済制裁という名の元に金を奪うことを悪としない点で、本格警察小説とは一線を画す悪人への制裁として水戸黄門的な点を楽しむシリーズになっている。 本作も今までのパターンに沿って展開されるが、ちょっと脇役人の活躍が弱い。 タスクフォースとしても、悪人の設定としても新たな展開は難しくなってきたのかも。 著者の作品としては圧倒的に冒険小説が好みではあるが、このシリーズはまだ新たな斬新な設定で続いてほしい。 | ||||
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たまにこの国の警察小説が読みたくなります。 今回は、同作者については「山岳捜査」(2020/1月)以来になりますが、「相剋 越境捜査」(笹本稜平 双葉社)を読み終えました。神奈川県警管内で発見された腐乱死体が碌な捜査もせず自殺と断定されたことに疑問を持ちがら捜査を開始した警視庁の鷺沼と神奈川県警の宮野。やがて東京でも行方不明の死体が発見され、その裏には「巨悪」、「権力」の煙が立ち込め、タスクフォースが招集されます。人気シリーズの何作目かにあたるようですが、私は初めて読むことになりました。特にストーリーを書き記すつもりはありません。 シリーズ物ですからいいのかもしれませんが、二人の主要人物・鷺沼と宮野の「姿」が描かれているとは言えず、最後までそのキャラクターを把握することができませんでした。また、最初と最後を除き、ほぼ事件の経過が捜査側の「会話」によって語られていくことに疑問を持ち、それもまた最後まで払拭されることはなかった。警察組織、組織同士の軋轢、この国の長く続く保守政治が持つ闇の姿を描きながら、法の内側に居ながら、法の外側で解決を図ろうとするタスクフォースの姿勢に協調したいとは思いますが、その平板で単調なストーリー展開は、残念ながらとても退屈でした。鷺沼と宮野の会話も同じ波のまま繰り返し現れ、とても「ワイズクラック」とは呼べない、笑えない会話が継続します。 美点があるとすれば、警視庁対県警、警察組織のヒエラルキー、サイバー空間での捜査を語らずして現代の警察捜査を語ることはできないが故のUp-to-Dateな調査が行き届いている印象はありますが、今時の警察小説から見て新味があったとも言えません。ましてや、紅一点の主要登場人物が仕掛ける<越境捜査>に至ってはファンタジーなのかと思ったりもしました。 私は著者の山岳小説のファンですのであまり偏った意見を言うつもりはありませんが、今回はよりコンパクトになる物語を冗長な会話によって膨らませた警察小説として記憶に残ることになりました。 | ||||
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