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〔少女庭国〕
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〔少女庭国〕の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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寝る前に読んで1週間程で読了。 その後更に1週間、この本のことが頭から離れませんでした。 表紙詐欺も甚だしいですが、文句は一つもありません。現代の奇書、ここにありです。 誰かが観測すること、読者がいることに意味のある作品です。気がついたら巻き込まれていた。特に読者参加型の本ではないのですか、世界観に引きずり込まれる一冊です。 | ||||
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矢部嵩様は頭おかしいホラーの人という認識でしたが、角川ホラーじゃない&かわいい表紙という点から一般向けライトも書いてたんですねと思って手を伸ばしたら凄まじく頭おかしかったので安心しました。 私はあまりSF読まないので参考にならないかもしれませんが、ものすごく独特に感じてわくわく読めました。 こんな極限空間をよく描けますね。 とにかくJC同士のドログチャが強烈でした。 文章が淡々としていて、一人一人に深く寄り添わない書き方が大変功をなしております。 極限空間で庭国形成はしっくりこなかったのですがSF的に読んだら面白いのでしょうか? DCの頃に図書室で読んだ火の鳥未来編を思い出した。 とにかく凄まじかったです。 そして本当に面白かったです。 | ||||
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この小説、2章構成なのですが1章を読んで「これは面白い!」って思い2章に読み進めたのですが、読み進めれば読み進めるほどに頭が痛くなってくる展開に。。頭おかしくなりそうでした。読んでるだけで頭が狂いそうになる本なんて初めてでした。しかし、決して悪い意味で言っている訳ではありません。とてつもなく面白かったです!たしかに、他のレビューでも言われているように人を選ぶ本かも知れませんが機会があれば読んでいただきたいですね。そもそも、こんな怪作なかなかないと思いますし。ちなみにラノベではないです。ライトに読めません。漢字やら言葉遣いやらが慣れてない人には難解かもしれない。私も犬子(えのこ)なんて聞いたこともなかったでしたし。Kindle版を買ったから読めたものの、そうでなければ辞書引かなきゃ読めないものが結構多かったです。そういう点で読みにくいですね。しかし、それも本の醍醐味として楽しめました | ||||
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Kindleでハヤカワまつりやってるときにジャケで購入しました。 巷では「リアリティがない」「設定集みたいじゃね?」「描写が適当」「意味不」「説明下手じゃないあなた」と酷評されまくってるけども、間違ってるのはたぶん「BOOK」データベースの内容。 物語というか作品の構造としてはたしかに閉空間でのバトルロワイヤルもので、彼女たちの運命は如何に、みたいな感じで、閉じられた空間である種の文明が生まれたりといった緻密でSF的な要素もまじおもしろいけども、実際にはもっとメタ的な作品として読めないかな、と思います。その意味でKindleで読むほうが体感的に合ってるかも。 似たような作品は数多あるかもしれませんが、私はこういった作品は余り読んだことがなかったのでおもしろかったです。 ついでにいうと酷評されがちな文章はたぶんかなり上手い部類です。冒頭4行目くらいの最初の登場人物と花の取扱いで「あ」と思いました。 他にも硬質な感じから落とす感じとかも絶妙です。重たくならずに一気に読めます。 私は読めない熟語が多くて辞書っ引きだったので、それもKindleで助かりました。 Kindle Paperwhite ――紙の本を超えた楽しみ方をあなたに。(広告) 全体像の紹介はほかのレビュアーがされてるので、ネタバレしつつも個人的な読み方を紹介します。 これらを踏まえ、バトルロワイヤルものがとくに好きではないひとにこそ読んでみてほしいなと思います。 以下ネタバレあり まず、当作品の環境にあっては、当該閉空間の条件下にランダムにアイテムやポイントをステータスに振り分けた、一定の箍が外れた若しくはあんま外れてない女子中学生を生成させるプログラムを組み、ひたすら試行していると考えられる。女子中学生にリアリティが無いのは、女子中学生が一定のアルゴリズムの元に生成され続ける虚構である所以であり、そういうプログラムを組んでいるのにバトルロワイヤル的な行為に手を染めにくい設定にしたら全然話が進行しなくて阿漕に過ぎる。(おもしろくない) そういった環境であるため、余りの内容に途中でギブする読者が頻出する様相を示すが、その不快感を超えて先に読み進む中で当該読者が人生を変え得る教訓なり思想なりを獲得し得るかと問えばさにあらず、寧ろさしたる不快感をも覚えず読み進めんとする読者は、恐らくは補遺導入中期には既に作品の構造に気付いており、「すぐ終わるものもあれば話が膨らむ場合もある。」と、放出されるドーパミンに浸り続けることを優先する。 その意味でこの庭を生成し続けているのは読み進める読者自身であり、まじだるいからと本を閉じるのは一層良心的で、確率的に生成される膨らんだ話を求めて女子中学生が殺し合いを続けるのを厭わない読者にとって、当事者であることの意味は全き物として存在しない。(リアリティを追求した具体的描写は不要) 後にそれを自覚し、浅薄な罪悪感に沈みもするが、何が解決するでもなく、所詮一定条件の元に生成され続ける虚構の女子中学生の殺し合いに過ぎず、「自分の目盛が大雑把なんだと」私「は思い、荒い琴線には何も引っかからなかった」ことに、また不快感を覚えることとなった。 総じて設定として、物語というよりは装置であると想定でき、所謂ゲームブックのような読者参加型のものではなく、読書を通じて膨らむ話を生成する、読者生成型のメタ的装置としての捉え方が可能ではないかと考えられた。 | ||||
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読み辛さは相変わらずで、読解に力を使いたくない人は買っても読み続けるのが難しく、注意が必要です。 ただ、それを除いた場合は、登場する女子中学生の考え・訴えなどしっかりと描写されていて、 登場人物が多いのに生き生きと書かれています。(人物が多いだけに、書かないと割り切られた人物はあっさりに割り切っています) 基本的には、一回出てきた登場人物がその後は出てこないスタイルの群像劇なので、 表紙はライトノベルのように見えますが、好きなキャラクターをずっと追いかけ続けたい、だと期待はずれになります。 前半と後半で章が別れていて、前半は前半として独立して読めます。 前半は、よくある、閉じ込められて、生き残るには誰かが死ぬ必要あり。のモチーフです。 ここまでなら、そういったバトロワ的内容に期待する人にとっては凡作か、及第点くらいです。 天才的なのは後半で、SFのカテゴリに分類されている通り、変な作品が好きな人には堪らないです。 表紙のかわいい感じとは想像もつかない展開で、ああこんな気持ち悪いことになっちゃうんだ、といい意味で感心しました。 当たり前のように女子中学生がカニバリズムを始めるので、それが苦手な人は辛いと思います。むしろ避けたほうがいいです。 あとは、他の方もレビューで言っていますが、設定の謎の部分(なぜ閉じ込められたか、等)については明確な回答が出てきません。 本作でそこは重要ではないのですが、話のオチを気にする人からは不満点が出てしまうと思います。 無理して説明をつけようとすると台無しになりそうなので、それをしなくて良かったと個人的には思いますが。 | ||||
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これは、とんでもない本を読んでしまった。そう思った。 密室脱出物のようでそうではない、バトルロイヤル物のようでそうではない。それらに対する奇妙なアンチテーゼだ。 密室に閉じ込められ、誰かを殺せばそこを出られる、そのよくあるプロットには実は無限の可能性があるということを本作は見事に提示している。 同じようなエピソードが適当に羅列されているようで、最後まで読めばその順番、そして登場人物の名前までが緻密に計算されているとわかる。 また、本文の密度が濃く、一文一文の抵抗力が強いため、すらすらと読み進めにくいのだが、それが徐々に快感になる絶妙な文体なので、是非とも最後まで読み通していただきたい一作。 個人的にも時間を置いて、また読み直したいと思う。 | ||||
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