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アンダードッグス



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【この小説が収録されている参考書籍】
アンダードッグス

アンダードッグスの評価: 3.79/5点 レビュー 19件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.79pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全19件 1~19 1/1ページ
No.19:
(5pt)

何回でも読んでしまう

人それぞれツッコミどころは色々有るかとは思いますが、私としては、ワクワクドキドキしながら一気に読みたい作品です。
1回目は結末が早く知りたいので一気に読み、
2回目は人物関係をしっかり把握して読みました。
そして今は3回目に入ろうとしています。
どんな思いで読もうかと思案中(笑)
アンダードッグスAmazon書評・レビュー:アンダードッグスより
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No.18:
(2pt)

全部雑

空気感がない。伏線が浅いというか機能していない。無理があり過ぎる展開。習作かと思った。これ評価されるのどうかと思う。
アンダードッグスAmazon書評・レビュー:アンダードッグスより
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No.17:
(5pt)

一気読み

一気の読み終わるくらい面白かった。裏切りと死。この2つ、内容的にきついのだけど、面白いよなー。
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No.16:
(3pt)

情報量が多すぎて・・・

途中でわけがわからなくなってきました。主人公は素人ながら観察力に優れ情にもろい甘さがあるという設定ですが、私にはさほど魅力的に映らず、その義理の娘に関してはナントカパーソナリティ障害という病気を与えた設定の意味もわからず、とにかく長い裏切り合い殺し合いを読み終えて、特段の満足感を得ることはできませんでした。
 寡作ですので著者の作品は全部読みましたが、やはり「リリー」が一番面白かったかなあ。
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No.15:
(3pt)

ストーリー最高だがキャラ設定残念

単なる1役人が、いつの間にかスパイ能力は身に着けるし平気で殺人をこなせるようになる違和感が最後まで足を引っ張る。

これが始めから警官や自衛隊員、それこそスパイが主人公ならロシアやアメリカ、中国相手にスケール大きな立ち回りで読み応えある。
負け犬が立ち向かうというコンセプトで始まっている以上しょうがないとはいえ、風呂敷広げるだけ広げて、それは無理でしょという解決は強引すぎる。
ラストになって、急にまた色々な設定入れ込んでくるし。

キャラ設定さえしっかりしていたら、読み応えあって面白かったのに。
アクティベーター(冲方丁)のような素晴らしい作品になりえた。
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No.14:
(3pt)

スケールは大きいが、無駄なエピソードにさほど必要でもないキャラが多すぎて却ってリズムが悪い

農水省の元官僚が依頼された、香港に隠匿された世界を震撼させうるアメリカの秘密書類の奪取計画。
この秘密を巡って、アメリカ・中国・イギリス・ソ連が絡んで裏切りとアクションの連続する争奪戦が展開する。

確かにその通りだけど、風呂敷を広げ過ぎてキャラは描けていないし、動機も薄っぺらでただたんにストーリーを複雑にしているだけで話の進行はもたつきがち。
何より、現在と過去を交互に描く手法もこの作品に関して言えば全く不要で単に話のリズムを壊しているだけ。

日本の作家にしてはスケールの大きい作品であるのは間違いないが、枝葉が多すぎで整理がついてないために読んでて没入できなかった。
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No.13:
(5pt)

小さな瑕疵はあるものの大傑作!

凄い書き手がまた現れた、という感じです。面白かった! ジャンルとしてはハードボイルドアクションとでも呼ぶべきでしょうか。この国際性と内容は、日本人作家とは思えないです。

 問題が二つ。まず400頁のうち、350頁は仲間割れの話なんですよね。なので途中、「え、また?」みたいな中だるみがちょっとあります。肝心のブツ奪取場面は「あれ?もう?」みたいな・・・。実に呆気なく終わってしまいます。

 もう一つは細かい突っ込みどころ。保釈を受けた詠美さんがすぐに香港に飛んでいるのですが、法律で不可能では? あと彼女に対する呼びかけを「ミス・エイミ」と書いているのですが、これは英語を理解しない人のミスでは?

 親しみを込めて呼ぶファーストネームに、通常ミス、ミスターはつけません。例えば名前がトム・クルーズなら、ミスター・クルーズであって、ミスター・トムとは言わないのです。何度も出て来て辟易します。

 ともかくこれ、映画になりそうですよね。主人公の男性は日本版24(トゥエンティフォー)にも主演している唐沢寿明さんがいいかなと。会話が日本語じゃないので難しいかもしれませんが。
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No.12:
(4pt)

全員が信用できないチームでの疾風怒濤のアクション

1996年から1997年にかけて香港が中国に返還される前後の時代がメインの舞台となっている。元官僚の古葉がマッシモという大富豪に強要され、パナマ文書みたいな機密文書が保存されているフロッピーディスクを強奪することになる。中露米日の政府機関も絡んでくる大きなミッションであるが、チームを組んでいるがお互いは信用できない苦しい状態。内通や裏切り殺人はすぐ目の前にある。騙し騙され、状況が二転三転する疾風怒濤のアクションが繰り広げられる。並行して、2018年を舞台にした物語が進行する。こちらは古葉の養女がメイン。1997年の事件が未来にどのような影響を与えたのか、業の深さを考えさせられる。2018年のパートがあることで、単純なアクション小説ではなく、深い余韻を感じることができた。

さて、20年前のフロッピーディスクって読めるのかなあ、読めないんじゃないかなあというのが気になったところ。
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No.11:
(1pt)

アンダードックス

難しいね
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No.10:
(2pt)

最初は面白かったが

最初はストーリー展開の速さに引きつけられたが、徐々に失速した感じ。
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No.9:
(4pt)

祝・直木賞候補作!

なのに正月休みに読もうと思っていたら、年末はECサイト、大手リアル書店ともに品切れでした。出版社もそこまでの確信がなかったのでしょうか?それともオビに「直木賞候補作」のコピーを印刷して再装着するために出荷を待っていたのでしょうか?こちらのほうが謎かもしれません?

冒険小説のジャンルでいえば「素人巻きこまれ系突然覚醒大ドンデン返し」に分類できます。小説のあらすじを書いてしまうのはあまり好きではないので、この傾向がお好きな読書子の皆様には強くオススメできます。前回は馳星周さんが受賞だったので、今回は時代小説ではないか?と勝手に予想していますが、発表が楽しみです。
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No.8:
(3pt)

時代があっちこっちに飛びすぎ読みにくいかも。

映画化されると聞いたが監督の腕次第で面白くなるか?残念ながらか?プロデューサーの腕も、しっかり
金かけないと、予算もプロデューサー次第なので。
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No.7:
(4pt)

今すぐ香港に行きたくなる

一気読みしました。面白かった。20年来通いつめた香港の街並みや地図を思い出しながら楽しみました。
惜しかったのは、漢字とルビに誤りがけっこうあったこと。例えば人名の「凱」を「ラウ」と読ませるところとか。「凱」の漢字を使うなら「ホイ」か「カイ」となるし、「ラウ」としたいなら感じは「劉」。文庫化の際は広東語・北京語がわかる人に目を通してもらうといいと思います。
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No.6:
(5pt)

恒例の年末ランキングには上位入賞と思います

元官僚の古葉慶太率いる「負け犬集団」が、ある国家機密を強奪しようとするスケールの大きいアクション小説。
舞台は中国返還前の香港で、米露英の諜報機関も絡み、裏切り・猜疑心・非情さ・仲間といったスパイ小説には欠かせない要素もてんこ盛りの二転三転する展開です。

強奪計画の遂行をメインに、随所に20数年後に古葉慶太の義理の娘瑛美が義父の過去を辿る場面が差し込まれる構成で、複雑になりがちな物語を程よく整理しています。それが、緩やかに繋がっていくラストにも心地よく、一気読みの怒涛のエンターテインメント小説です。
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No.5:
(5pt)

「ルーザーズ 1997」と「アンダードッグス」

この「アンダードックス 」は小説野生時代に連載していた
「ルーザーズ 1997」を加筆修正・改題して単行本化したもの。
と、出版社は説明している。
連載時、3ヶ月おきくらいに図書館でまとめ読みしていたので、だいたいどんな作品かは
知っているつもりだった。なので、発売後も慌てて読む必要ないかと思っていた。
でも、「アンダードックス 」を読んでびっくり。連載時と全然違うじゃん。
単行本化の際にタイトルを変えた理由も何となくわかった。
他のレビューで「長浦作品としては凡庸」と評されている方がいて、
確かにそう思うのもわかるし、私同様、過去の長浦作品がお好きな方なのだろうなと思う。
そういう方は、是非、図書館とかで野生時代のバックナンバーを読んでいただきたい。
(以下、ネタバレ満載です)
まず「ルーザーズ 」の現代編では、主人公・コバはフェイクではなく
放射線の影響を思わせるガンで既に死んでいる。
そして義娘・エイミも様々な謀略や攻撃に晒され、それを香港人青年とともに切り抜けてゆく。
長浦京らしいノワール感満載で、あの痺れる冷徹な狂気・猟奇感も満載。
ただ、やっぱり長浦ファン向けのコアな感じは否めない。
一方、こちらの「アンダードックス 」はもっとオーバーグラウンド感満載。
ハリウッド映画というより、アマゾンプライムとかネットフィリックスで映像化するのに
ラストのハッピーエンドも含めて、まさにぴったりな内容。
天安門事件の描写がなければ、中国資本も食いついてきそうだし。
私としては連載が「ディレクターズカット」、この単行本が「オリジナル版」みたいな
感じで、両方楽しめた。
ただ、きっと長浦京もこの路線でどんどんメジャー化していってしまうんだろうなと思うと、
ちょっと寂しい。今作も今年の「このミス」の上位に入るだろうし、
前作「マーダーズ 」が候補になったものの受賞は逃した、日本推理作家協会賞もこれで獲りそうだし。
小説新潮に連載している「プリンシパル」みたいな、
本当に壊れてて狂ったやつと、できれば交互に出していってくださいな。
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No.4:
(5pt)

一気読み確実!

一転二転どころか転がり続ける騙し合いの強奪小説。徒手空拳の頼りない主人公が立ち向かう敵はアメリカ!物語の面白さに加え、返還直後の香港の情景描写が豊富で、往時が偲ばれる傑作どした。
アンダードッグスAmazon書評・レビュー:アンダードッグスより
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No.3:
(5pt)

それは敵か味方か。

「リボルバー・リリー」、「マーダーズ」を経て、さらにボルテージアップしている。
香港を舞台としたノンストップ・クライムはエキサイトしていく。
しかも、緊迫した1997年という香港返還が迫るタイミングを時間軸としている。
香港はビジネスとプライベートで行ったことがあるので、地名や場所が理解できる。
二転三転のどん出返し。
信じることができるもの、信じあえるものは。
敵なのか味方なのか、最後の最後まで気が抜けない。
列強各国の情報機関が関与するダイナミックなスケールで展開していく。
負け犬ならではのタフな反骨精神は素晴らしい。
アンダードッグスAmazon書評・レビュー:アンダードッグスより
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No.2:
(3pt)

長浦作品にしては凡庸だが、映像化すれば最高傑作に!

長浦作品を初めて体験する方には、もちろん悪くない作品ではある。
しかし、傑作「リボルバー・リリー」と「赤刃」「マーダーズ」を読了してから本作を読むならば、物足りなさは禁じ得ない。香港返還前夜を舞台として選択したセンス、展開のスピード感は「さすが長浦京!」という感じではあるが、登場人物の描き方と展開のスピードがうまくリンクしておらず、これまでの長浦作品のように感情移入できにくいのが大きなマイナス点。
ただ、これは「活字」での話。映像化(映画化)して、俳優陣という視覚で補えばこのマイナスは一気に解消することが可能である。J・J・エイブラムス氏やHBO作品を手掛けるような優秀なスタッフによる映像化を望む。
アンダードッグスAmazon書評・レビュー:アンダードッグスより
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No.1:
(5pt)

魔都・香港、"Severity"と"Serenity"

「リボルバー・リリー」を書いた作者の最新作。「アンダードッグス」(長浦京 角川書店)を読み終えました。
 1996年12月、農林水産省から「裏金作り」の責任の一端を背負わされ、弾き飛ばされた元官僚、主人公・古葉は、「負け犬」から這い上がりたいと思いながら、無価値な「負け犬」のまま日々を送っています。イタリア人でありながら<香港>で莫大な個人資産を形成しているマッシモから呼びつけられた古葉は、彼からある計画の実現を託されます。その計画とは、中国返還直前の香港から密かに運び出される国家機密を強奪してほしいというものでした。<日本>というこの国で、かつて政争に巻き込まれ失脚した古葉は、千載一遇の逆襲の機会とばかりに香港へと飛ぶことになります。そして、そこには元銀行員の英国人、元IT技術者のフィンランド人、皇家香港警察のエリート警部というそれぞれの「アンダードッグス」が待ち構えており、彼らはその計画を実現すべく魔都・香港のドッグ・ディを、魅惑の夜を多くの「活劇」を繰り返しながら、駆け抜けていきます。夥しい数の犠牲を払いながら。そして、その計画実現を阻もうとする米露英中、各国情報機関たちもまた跳梁跋扈します。
 一方、2018年、主人公・古葉の義理の娘・瑛美の時系列もまた、ある間隔を置いてインサートされていきます。果たして、その計画とは、一体何?「負け犬」たちは、国家を背負う情報機関を出し抜いて「負け犬」から這い上がることができるのだろうか?与えられた瑛美の役割とは?
 極上のスリラーであり、銀行襲撃事件に端を発するエキサイティングな「活劇」満載の本書について、いつものようにこれ以上のストーリーを描くことはできません(笑)

 作者は、返還前の都市<香港>というバックグラウンドを背負わせながら、最近読んだスリラーで言うと、911以降の暗部を浚ったリー・チャイルドの「葬られた勲章」にも匹敵するような蠱惑的なストーリーを作り上げ、底抜けにダーティな(笑)米露英中のそれぞれの思惑を提示しつつも誰が裏切り、誰が裏切られ、誰が寝返り、誰が生き抜けるのかを見透かされないよう描写しながら、しっかりと<伏線>を張ることも厭わず読ませます。(但し、<はなれわざ>のない裏切りの連続は、ストーリー・テリングの効果を薄めているような部分も感じられました。それは、唯一の瑕疵だと思います)
 とは言え、後半は一気呵成に読むことができ、舞台を<香港>に設定したがゆえに<ドンパチ>を含む多くのアクション・シーンについては、幾多の日本を舞台にしたスリラーに比して<リアリティ>を感じさせてくれることは間違いありません。
 極めつけは、炙り出されるこの国、「日本」という国家について、『偽りの善からは、時が経つにつれ、いつか必ず本物の悪が生まれる』という作者の大いなる憂いと、ハンナ・アーレントを引き合いに出すまでもなく、いつまでたっても成熟した国家として独り立ちすることができない「悪の凡庸さ」のその集合体でもあるこの国を見つめる作者の"Severity"を感じ取ることができました。反面、ある人の言葉を借りて「それぞれに思惑は違うけれど、私は以前から多くの人たちに護られ生きてきた」という"Serenity"をも投射させて見事な結末だと思います。
アンダードッグスAmazon書評・レビュー:アンダードッグスより
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