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もう終わりにしよう。



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【この小説が収録されている参考書籍】
もう終わりにしよう。 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

もう終わりにしよう。の評価: 3.22/5点 レビュー 9件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.22pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(4pt)

読後しばらく考えて

どういうことか理解しました。理解できたと思えるだけですが、たぶんそういうことだと思います。
そうであれば、太字で随所に挿入される事件についての現実の会話はない方がいい気がしました。
あの会話があることで、解釈はほぼ1つに絞られると思うのだけど。それ以外の解釈があるのでしょうか?
分かってしまえばそれほど意外性はないのですが、出だしの「もう終わりにしよう」が最後は別の意味になるというのが面白かった。
何だかいつも独り言を言って頭の中で会話している自分のことが書かれているようで、妙な親近感を持ってしまいました。私ももう終わりにしたいです(笑)。
もう終わりにしよう。 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:もう終わりにしよう。 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151842012
No.8:
(5pt)

何故かを考えるのが好きな人におすすめしたい

何回も読みたくなり
読む人によって色々な解釈ができるように描かれているらしいが、まんまと自分に通じるものを物語に発見して不気味に思ったり、終盤で語られる私たちに自分が参加しているような錯覚を覚えた。
このような本を生み出す作者に興味を持たずにはいられない他の作品はまだ日本では出てなさそうだけど出たら必ず読みたい。
役に立たない事を真剣に考えることを愚かと感じる人にはこの作品はお勧めしない。
なんだかんだ考えることが好きな人はつながりを感じたり象徴をあてはめたり楽しめると思う。他の作品も読んでみたいな。
もう終わりにしよう。 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:もう終わりにしよう。 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151842012
No.7:
(3pt)

うーん、難解過ぎる!

一度さらっと読んだだけでは
理解不能。
もう一度、先入観を捨てて
誰のセリフなのかを決めつけず
読んでみたいが・・・
読む気力がなかなかわかない。
疲れる。
もう終わりにしよう。 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:もう終わりにしよう。 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151842012
No.6:
(2pt)

物語よりも、語り方にある異常を楽しめるかどうか、かな?

二度読み必至のスリラーとあるように、最後まで読んでみて、振り返るとこの物語の意味が何となくわかるような仕掛けになっているサイコものスリラー。巻末解説も含め、あまり説明を読まずにとにかくこのあまり厚みのない本に取り組んでみるとよいのだろう。

 一言でいえば奇をてらっている。読書中にあまりいい印象を持てずに終始した作品なので、最後に仕掛けがわかっても、読書自体はあまり楽しめなかったかな、との印象が強く残る。

 なあんだ、そういうことか、とわかった時にも何故かすっきしりない。作中に、誰かわからない人物の会話がフォントを変えて挿入され、その中でとても気持ちの悪い残忍な異常事件を彼らは振り返っている。その意味も章もすごく短いために忘れてしまいそうな言葉たち。後でその部分だけでも読み返すと、なるほどな、となる。ことによると振り返っても未だわからなかったりするかもしれない。

 一人称の独白文体の持つ罠を使ったミステリーというのはままあると思うけれど、ここまで仕掛けを主体にした作品は珍しいかもしれない。Netflixでチャーリー・カウフマンによる映画化が決定とされているらしいが、この作品をどのように映像化するのか、少しも思いつかない。きわめて麻薬的な映像を繰り広げるのだろうか、程度の推測しか思い浮かばない。

 いずれにせよ、この奇妙な物語を読んでみてはいかがだろう。個人的には、自分の安全性を守るため、この作品がおすすめですとは言えない。自分が相当に変わった趣向の持ち主だと思われないために、この読書後の感想は、作品同様、謎のままにとどめておこうと思う。
もう終わりにしよう。 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:もう終わりにしよう。 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151842012
No.5:
(4pt)

興味を引く謎と、不穏な雰囲気づくりの上手いサスペンス

「もう終わりにしようと思ってる」、恋人と彼の実家に向かっている女性の視点から描かれる物語。
幼い時に現れた謎の男、自分の番号から届く不可思議なメッセージ、どこかぎくしゃくした彼の実家での物事と、彼女の視点で話が進んでいく合間に、
なんらかの大きな事件が起きた後――おそらくは未来だろうと思われる――の人々の会話が挟まって、この先に何が起きるのかというサスペンスを盛り立てていきます。

以下、少しラストのことに触れます。
短めの長編(300ページ未満)なので、おかしな出来事たちにどう筋の通った説明をつけるのか、最後に何が起こるのかが楽しみで一気に読み終えましたが、意外性はあまりないところに落ち着いた印象で、「それなら全部に説明はつくけれど、ちょっとずるいかな」という気がするかもしれません。
読みながら予想こそしていませんでしたが、メインアイディアに似たものを据えて、ある意味さらにスケールが大きい映画(そこそこ有名?)などもありましたから、
このオチには、驚きというより、なるほどねと納得する人も多いかもしれませんね。
個人的にはそこは少し残念でしたが、読ませるサスペンスですし、オチを知ったうえで読み返すと、シーンの意味がいろいろに読み取れて楽しめるという面もあります。
この作風を知ったうえであとがきにある作者の次の作品も読んでみたいなと思わせる、ちょっと変わった小説でした。
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4151842012
No.4:
(4pt)

マッチポンプ

好き嫌いが大きく分かれそうな小説です。内容が不穏なうえに、一人称の読みにくい、あまり論理的でなく、展開のない文章が序盤は続くので、おそらく大部分の人は好きにはなれないのではないでしょうか。また、描写も細かくないので、読んでいてイメージも掴みづらいです。

ただ、読む人によって色々な解釈ができるところは、ミステリー好きには良いのではないでしょうか(とは言え、普通のミステリーでもないですが)。
訳者あとがきにあるように海外でネタバレサイトで解釈が盛り上がっているようですが確かに解釈のしがいはありそうです。

普通に面白い話や良い読後感のものを読みたい気分のときは決しておすすめしません。
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4151842012
No.3:
(1pt)

翻訳者さん、お疲れ様です

仕事とはいえよくぞ途中で投げ出さずに訳しきったものと思いました。
解説にも困ったでしょう。お疲れ様でした。
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4151842012
No.2:
(3pt)

すごくユニークなどというものはあり得ない

「もう終わりにしよう "I'm Thinking of Ending Things"」(イアン・リード 早川書房)を読み終えました。短い長編ですから、あっさりと読み終えることができます。
 <わたし>は、恋人のジェイクを連れて、何かを終わらせるため(二人の関係を終わらせるために?)ジェイクの実家の農場を訪ねることにします。農場までの道すがら、(舞台は、米国であればミシガン、インディアナ、オハイオあたり、カナダであれば湖を挟んだその反対側)行けども行けども景色の変わらないドライブの間、二人の会話が続きますが、読ませます。哲学的で、多くの示唆があって、そしてそれらの断片が、ラストまでの間に何回か繰り返されます。私は普通の(笑)スリラーの読み手ですから、二人が農場に到着し、でもきっとジェイクの両親は現れないはずだと思い込みました。以降のストーリーは書かないつもりですので、ご心配なく。

 40マイル走っても目に見える景色の変わらない大地。事前にガソリン・スタンドがあるのかどうかを確認しておくべきハイウェイ。安らぎは、タイニー・ハウス、ブランコ。ほっとするデイリー・クイーンの赤い看板(笑)そして、聞こえるハンク・ウィリアムスの"Hey Good Looking"。

 Netflixで映画化されるそうですので、そちらの方に実は興味がありますね。この小説自体は、ジェイクの言葉を借りれば「考えはごまかせない」分、人が様々な解釈を得られるよう、限りなく具象化された「舞台」、「アイテム」、「行為」を差し出していて、それらがダイナミックなメタファーをもたらし、読者に明らかな混乱を生み出していて、おそらくそれが作者がこの小説を書いた一つの目的なのかもしれません。映画であれば、ひとまず目に見える分、恣意的ですから、その作品自体がいいものなのか悪いものなのか、何らかの答えが出せるような気がします。
 「あなたは善い人間、それとも悪い人間?」と問われた時に、この小説から得られる答えは、やはりどちらかわからないということになるのかもしれません。勿論、内心、自分ではとても善い人間だと思っているのですが(笑)
 ユニークな作品だと思います。「定義上、すごくユニークなどというものはあり得ない」というジェイクの言葉に従って。
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4151842012
No.1:
(3pt)

不快

読んでいて不快になる作品でした。著者(と訳者)が意図的にやっている(そのような翻訳の仕方をしている)のはわかるのですが、厨二病の人の書いた御託を読まされているようで、非常につらかったです。わざとそう言う書き方をしているとわかっていても描写が気持ち悪いです。
訳者はあとがきでストーリーについて様々な解釈ができるとも書かれていますが、一般的な解釈をすればオチに意外性はなく、思った通りのオチでした。だからこそ、違う解釈ができるはずと考えたい読者がいるのかもしれませんが、それは深読みしすぎではないでしょうか。
よくできた小説だとは思いますが、生理的に受け付けないタイプの内容だったので、星は-2しました。
もう終わりにしよう。 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:もう終わりにしよう。 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151842012

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