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カインの傲慢



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【この小説が収録されている参考書籍】
カインの傲慢
カインの傲慢 刑事犬養隼人 (角川文庫)

カインの傲慢の評価: 4.04/5点 レビュー 26件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.04pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21~26 2/2ページ
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No.6:
(3pt)

謎解きはなし

貧困で臓器を売らざるを得ない少年たちが殺人の被害者。
帯をはじめ、冒頭から被害者の謎要素は解決しているため、ストーリーとしては確認事項として事件を追っていく形になる。
構成が変わっていれば読み応えもあっただろうにもったいない。
臓器移植や貧困、虐待などのテーマとしては新しくはないが、社会問題として取り上げながらのストーリーは上手くはまっているだけに、もっと謎解き要素が欲しかった。
犬養の無念はわかるがラストもありきたりになってしまった。
カインの傲慢Amazon書評・レビュー:カインの傲慢より
4041094232
No.5:
(4pt)

臓器売買の闇に迫るミステリ小説で読み応えがあった

臓器売買の闇に迫るミステリ小説で読み応えがあった。

貧困者はなけなしの臓器を提供して金銭を得て、金持ちは臓器を買い取る。臓器の斡旋は提供する側もされる側も幸福になれるシステムである、という言葉は一見すると不都合がないように思われるが、倫理的、人道的観点から考えると、受け入れることは容易ではない。

次から次へと肝臓が取られた子どもの遺体が発見され、その身元確認や家族関係などが明らかになってくるとともに、切実な背後関係が明らかになっていく。

臓器売買、貧困、虐待、臓器移植の法整備など、問題が多岐に渡っており、考えさせられることが多い内容だった。

腎臓移植を待つ娘のことを考えながらも、人を人とも思わない差別主義者の傲慢を許さず、、自分の意思を貫き通した犬養刑事の信念に好感をもった。次の犬養シリーズも楽しみに待ちたい。
カインの傲慢Amazon書評・レビュー:カインの傲慢より
4041094232
No.4:
(3pt)

楽しく読んだ

ラストで「ほおらね」と、膝を打った
医学の進歩が「誰かが死ねば誰かが助かる」の、いらん葛藤をもたらした。と、思っている
それなのに、若者の事故での脳死には「滅多に出ないのに、肝臓しか使わないなんて勿体ない」と考えちゃったりするんだけど
医学の場合、進歩って罪な方向性に向かうよなあ…
概ね楽しんで読んだが、物凄く引っ掛った一文があった。
「床に臥せっている時間の方が長い老人が歯の治療に勤しんでいる事実に呆れた」に呆れた
歯よりも大きな病気に悩んでる人は歯の不具合など気にしないとでも思っているんだろうか?
自分の場合、大きな病気の症状で悩んでいる時に、皮膚炎とか口内炎とか爪の剥離とか余計な症状上乗せされると、「治せるもんは治して、できるだけ不愉快を減らさないと」と思うんだが…
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No.3:
(4pt)

犬養の無念

あらすじを何だかんだと書いても詮無きこと。
ラストシーンの犬養の描写から、いかな悪党を捕まえようとも決して報われない無念さと無力を恨む様子が伝わってきました。
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No.2:
(5pt)

改正臓器移植法と臓器密売!

①今回は改正臓器移植法と臓器密売がテーマである。改正臓器移植法により15歳未満の子どもの臓器提供と移植手術が日本でも可能性がとなった。しかし、子どものドナー登録は少なく、移植事例も極端に少ない。日本は法的規制が厳しく、臓器移植後進国になっている。しかも、適合する子どもの臓器を見つけるのは極めて困難だ。
②このような状況下で臓器密売ブローカーが暗躍し、貧困家庭の子どもの臓器摘出を親に認めさせ、借金の肩代わりに臓器をレシビアントに販売する臓器密売業が暗躍する。
③著者の視点で感心したのは、貧困はある意味貧困家庭な保護者と子どもにも責任があるということをしっかり描写していることだ。賭け事による借金地獄から少しでも逃れたいが、賭け事自体は止められない。こうなると自業自得である。こうした自体は貧困者の責任である。ましてや我が子の臓器摘出に合意して借金返済する等ということは人身売買に等しく、言語同断である。
④日本社会の暗部を見事に描いた作品である。子どもの臓器移植な困難な暗部を描くと同時に、貧困者(親子)の心の〈暗部=闇〉をも描いた傑作である。〈貧困〉かテーマではなく、〈心の闇(欲望)〉がテーマである。
毎月、出版される著者のミステリー小説に外れはない。
お勧めの一冊だ。
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4041094232
No.1:
(3pt)

帯を読んでしまい楽しみ半減!読後もスッキリしない!

まずこの本の帯に貧困がテーマである事、少年達の臓器の一部が無くなっている遺体が!中国と言う国とのと、ほぼ記載されてしまっている。ここまで帯に記載されていると遺体を発見した最初のシーンで、臓器の一部のない貧困の少年だねと誰でも分かってしまう。普通、帯にここまで記載しなければ、もっとどういう事?ってなるはずが、連続して少年ばかりになると帯に記載されてるので、出てくる貧困家庭の少年が多分、ここらへんもやられるなぁと分かるのと中国についても帯に記載があるので中国人が出てきた段階であーってなる。帯の説明が多すぎて驚きが全くなくなると言うのはいかがなものだろうか?絶対に購入する時は、本屋さんでも帯は読むだろうし、Amazonで購入しても最初に帯は読んでしまう。そして、犬養シリーズを私が読んでいないので犬養自身の前の事件も分からないし、家庭状況も分からないので、これはシリーズ全部を読んでいる方には分かるが単独で読んでしまうと時々、過去の事件であろう事が悪夢として出てくるが、何のことやら分からない。そして、犬養氏の性格もわからないので、えっ、その人、次、狙われますよねってツッコミたくなるところでも何故か判断をミスり案の定の展開で驚きなし。それに結構、早い段階で今回はコイツだなぁと思う人物がいてラストの大どんでん返しも、やっぱりとなる。そして、本丸との対峙があるがそこもさほどの驚きもない。何故、少年ばかりの臓器が狙われているのかでおおよその予想がつく。しかも、ラストは読後感が悪い。現実的な終わり方だとは思うけど、小説なのでこの終わり方をされるとエッてなる。今年は中山七里氏が毎月、新刊発表するので月に1度のお楽しみだが、出来たらもっと多くの伏線を張り巡らせ、やられた!と思うような作品に出会いたい。読後をどう捉えるかで大きく感想が分かれると思うので☆3個!
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4041094232

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