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だから荒野
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だから荒野の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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はぁ~!! 「ダメ男」ってか。 何言ってんだかねぇ~、寝言は寝てから言いなはれ。 おおかた、「だって、私は悪くないもん」が、口癖なんだろうね。 勘違いも甚だしい! その「ダメ男」を結婚相手に選んだのも、息子を「ダメ男」に育てたのも、あんたでしょ! っていうか、不平、不満、文句、愚痴ばっかり言うあんたにはお似合いじゃん。 嫌なら、後悔するより、さっさと離婚すればいいじゃん。 家族ったって、所詮は他人だぜ。 全てを理解したり、全てを思い通りなんて、烏滸がましい。 | ||||
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46歳の主婦が夫や子どもたちを捨てて家出。家出のきっかけになった家族での食事がリアルで怖い(笑)。ここまでひどくなくてもこういう家族ってたくさんありそうで、もしかして我が家もと思うと気が滅入ってそこで読むのをやめそうになりました。 夫は冷たくて自分勝手、息子たちはだらしなくて自己中、妻も決して模範妻ではない(むしろ普通より怠惰)、みんな読んでいて嫌なヤツばかり。 でも最後まで読んでよかったです。決してハッピーエンドではないし、爽快感もないけど、納得できるエンディングでした。 家出の道中もっとトラブルが起きるかと思いながら読んでいたのですが、都合がいいほどうまくいってしまってそこはちょっと拍子抜けだったかも。でも陰惨なトラブルが起きたら後味が悪いのでよかったのかな。 | ||||
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この作品の家族は、妻に対する思いやりが全く無い夫、他人の顔色を異常に気にする頼りない長男、ネットゲームにハマって自分の部屋に籠っている次男、そしてそれらを世話する専業主婦で構成されている。 奥さんの誕生日に誕生会として、「奥さん自身が提案して」外食する(次男は不参加)が、その店に行く際、夫は(酒が飲めなくなるので)運転を嫌がる奥さんに車を運転させ、誕生会にも関わらずプレゼントすら用意していない。そればかりか久しぶりの外出なのでお洒落をした奥さんを貶す夫と息子達。そんな状況についにキレた奥さんは外食先から車で逃亡(家族を捨てた)。 高速道路で九州に向かうが、途中幾度となくアクシデントにみまわれることとなる。 ストーリーに大きな起伏はないものの、専業主婦のリアルな不満が随所に散りばめられているため、非常に面白く、私自身も妻には思いやりを持って接しないと取り返しがつかないほど不快な気分にさせるのではないかと思った次第。 また、奥さんが出ていった家庭では徐々に崩壊が始まる姿がリアルで、とても恐ろしく、こうした事態を招かぬよう気をつける必要があると思った。 つまり、本作品は家族とはどうあるべきかを強く考えさせられるものであったと言える。 著者の作品では以前、「OUT」を読んで、主婦の心情の描き方がリアルだ、と感じていたが本作品でもその辺りは確り発揮されている印象。 | ||||
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面白かった!! 主人公は思春期の男の子二人の母親。 息子からはウザがられたり軽蔑されたりで、旦那も家庭に執着のない見栄ばかり気にするような頼りにならない男。 こんな家庭はそこら辺にゴロゴロあって鬱憤が溜まっている主婦はたくさんいるんだろうけど、その描写がとてもうまいし、家出という一歩踏み出してしまってからの主婦独特の行動がリアル。 話の展開も飽きることなく読後感もよかった。 主人公が花のない主婦のため、あまり男性読者などからは共感が難しいのかもしれないけれど、女性目線から読むととても面白かった。 | ||||
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著者の小説のきちんと読むのははじめて。前のoutを半分ほど読んで、心理ホラー的なのは好みでないので 別の傾向のをと思い、安く買えたので購入してみた。主婦が主人公なのは共通で現実的でリアルな表現 とは思うが、読後に感動やら爽快感はなかった。読みやすいが物足らない感じが残る。 | ||||
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50近いおばさんの主婦の反乱逃走劇の物語最後の結末があれれでつまらんおあわりでした会社員の夫と、大学生と高校生の息子たちとともに東京の郊外で暮らす主婦・朋美。 日々家庭を支えてきた苦労を理解しようともせず、夫はその場しのぎの言葉ばかり、 息子たちは、「キモいおばさん」扱い。 46歳の誕生日の席で、朋美を軽んじてきた彼らに対し、ついに反乱をおこす。 身勝手でわがままな家族たちとは決別。レストランの席を立って、夫の愛車で 高速道路をひた走る | ||||
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平凡な主婦が46歳で、家庭から飛び出す。 家庭=荒野 で、その荒野からいわばドロップアウトするのだが、 この作家らしく少しゴチャゴチャした部分もあるにはあるが、 あまり気にならないほど、ストーリーは痛快だ。 意外とこういう家庭は多いかもしれない。 だからこそ主人公・朋美の行動にはある程度シンパシーを感じる。 夫との対比も、漫画チックかもしれないが、あり得ないシチュエーションではない。 子供たちもけっこうわがままだ。 ただ桐野夏生の小説らしく、結末が締まらない。 これがこの作家の持ち味と言えばそれまでだが読み終わってカタルシスのようなものを感じない。 そこはマイナス。 | ||||
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