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ザ・フォックス
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ザ・フォックスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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電子情報(ELINT : Electronic Intelligence)を主体とした、天才ハッカーの活躍を描く物語で、フォーサイス作品としては、アッサリとしていて読みやすいです。 | ||||
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イギリス側はすべてを難なくこなしてしまう。最後は勝つと分かっていても、イギリス側がもっと危険にさらされてハラハラする場面があってもよい。 それに、ロシア側は天才ハッカー少年の命ばかりを執拗に狙ってくるが、指揮官であるウエストンを亡き者にする方が手っ取り早いのではないか。ウエストンは無防備過ぎるし、攻撃されないのが不自然なくらいである。 いずれにせよ、政治体制が如何に変わろうと、ロシアはイギリスにとって日英同盟や007の時代からずっと脅威であることがよくわかった。 | ||||
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内容は期待どおりで、最高でした。次回作がとても楽しみです。 なお、作品とは別ですがハードカバーの表紙の裏側、ちょうど背表紙にあたるところに、染み?みたいな汚れがありました。検品をしているか分かりませんが、次回から気をつけて欲しいです。 | ||||
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良い | ||||
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先に購入した”キル・リスト”完読後、読むが。最近にこの作家の作品には軍事用語など難しいが用語のAbribiationが非常に多い。レビュー当時作品”ジャッカルの日、オデッサファイル等”のように分かり易い表現にはならないのかな。外国人には問題ないだろうが、日本人には難解だ!これ以降こういう本は絶対に買わない。 | ||||
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最新のフォーサイス 筆は衰えず すばらしい 友達に勧めている | ||||
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2020/3/2、この「ウィルスという名の有事」の時、北朝鮮は2発のとても有効とは思えない飛翔体を日本海に向けて発射しました。幼児的であるが故に、ある種の怖さがつき纏います。 「ザ・フォックス "The Fox"」(フレデリック・フォーサイス 角川書店)を一気に読みました。現時点でのフォーサイスの新しい翻訳です。(「ジャッカルの日」に始まる3つの著作はマイルストーンでしたが、それ以上に1982年の「悪魔の選択」がエキサイティングだった。いつか再読したい。いつかっていつなの?(笑)) 米国のNSAのシステムをハッキングした18歳の天才少年・ルークの能力を活かすべく、英国首相の安全保障問題担当顧問、エイドリアン・ウエストンは、彼を英国の田舎に隔離しながら、彼の居場所(「トロイ」という名の作戦を統制するコンピューター・ルーム)を用意します。少年はアスペルガーであるが故に精神的には現実世界に上手く適応できません。しかし、彼は廉価版のカスタムPCを駆使して、敵国のシステムの持つ幾十にも重ねられたファイアー・ウォールを次々とブレイクスルーしてみせます。 敵国は、ロシア、北朝鮮、イラン。そして、舞台はこの世界のすべてのサイバー・スペース。 詳細を書くことはできませんが、今回のフォーサイスの物語の主題は、”Elint”にあります。もはや、この現実世界を征するためには、電子情報を支配的に操作するアクセス・コードを手に入れる必要があります。そのワン・タイピングが、ジャッカルのカスタム・ライフルのワン・ショットにも匹敵します。 名場面が目白押しです。ロシア艦艇が、ドーヴァー海峡を抜けようとするシークェンスには「快哉」を叫ぶはずです。サーヴィス精神が旺盛であるが故に名場面がいくつかのエピソードを繋げるように次々と続いて行きますから、クライマックスがどれとは言えないところが贅沢な本書の欠点でもあり、盛り上がりに欠けるという指摘もあるかもしれません。もっと言ってしまうと、英国・米国・イスラエル側が、相も変わらずとても強すぎるという感想を抱くことにもなりますね。 とは言え、美点も多くあります。「女性」が描けないと言われ続けたフォーサイスですが、今回は、凄腕ハッカー・ルークの母・スーを生身の肉体を持ったとても素敵な女性として描いてみせます。また、英国、イスラエルの特殊部隊についての”Comint”、“Sigint”、その他のあれやこれやも含めてのフォーサイスらしい「インテリジェンス」(2018年のリリースですから、比較的新しい)を撒き散らしながら、この物語を献身的に、奉仕的に描き上げているのだと思います。(個人的には、「ネクタイの色と柄の中には、その人が所属する学校や軍の連隊によって決まっているものがある」という英国のクレスト・タイへの言及があって、それだけでも背筋が伸びる思いがします(笑)) 城が聳え立つ、スコットランドのハイランド。幕切れもまた、清冽で好ましい。エンディングを読むことによって、冒頭の北朝鮮への思いが、そうであってほしい「夢」の実現であるかのように呼応してくれます。そして、このどうしようもない殺伐とした世界にあって同盟国でありながらビジネスを最優先させるPOTUSに向かってさえ、「紳士的であれ」とフォーサイスは呟いてくれているような気がします。 | ||||
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